はじめに:過去最多来場者を記録した勢いそのままに、2026年も熱狂へ
新年の自動車ファンの祭典といえば、「東京オートサロン2026」を置いて他にありません。2025年1月に開催された前回イベントでは、3日間で25万8,406人という来場者数を記録し、前年比2万8,333人増という驚異的な伸びを見せました。これは、新型コロナウイルスによる中断を経て再開されて以来の過去最多記録です。
この数字が示すのは、単なる一過性のブームではありません。JDM(Japanese Domestic Market)文化やドリフトといった日本発の自動車カルチャーが世界的に広がり、アジア、オーストラリア、北米からも多くのファンが訪れるようになったことの証です。特に前回は、TGR(TOYOTA GAZOO Racing)ブースがある北ホールが朝の通勤電車並みの混雑となり、トヨタの存在感が圧倒的に高まったことが話題となりました。
日本のカーカスタマイズ市場は現在、大きな成長局面にあります。2024年の市場規模は34億7,986万米ドルに達し、2033年まで年平均成長率(CAGR)4.95%で拡大すると予測されています。エンジンチューニング技術の向上に加え、電気自動車(EV)のカスタマイズ需要の高まりがこの成長を後押ししており、来場者は最先端の技術革新を目の当たりにできるのです。
本記事では、自動車業界関係者のプロの視点から、東京オートサロン2026の開催概要から各メーカーの注目すべき出展内容、そして限られた時間を最大限に活用するための攻略法まで、徹底的に解説します。今年のカスタムトレンドを掴み、イベントへの期待感を最高潮に高めるために、ぜひ最後までお読みください。

開催概要・公式スケジュール:会場アクセスガイド
東京オートサロン2026は、2026年1月9日(金)から1月11日(日)までの3日間、千葉県千葉市の**幕張メッセ(国際展示場ホール1〜11、国際会議場、イベントホール、屋外展示場)**にて開催されます。今年で44回目を迎える歴史あるイベントですが、1983年に「東京エクサイティングカーショー」としてスタートして以来、世界最大級のカスタムカーイベントへと進化を遂げてきました。
開催スケジュール詳細
| 日付 | スケジュール | 時間 | 料金(税込) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1月9日(金) | ビジネスデイ(業界・報道関係者) | 9:00〜19:00 | – | 9:00〜14:00はサイレントタイム(一般販売なし) |
| 一般特別公開 | 14:00〜19:00 | 4,000円 | 初日の午後から一般も入場可能 | |
| 1月10日(土) | 一般公開日 | 9:00〜19:00 | 3,000円 | 最混雑日の予想 |
| 1月11日(日) | 一般公開日 | 9:00〜18:00 | 3,000円 | 閉場時刻が1時間早いため注意 |
会場アクセス情報
幕張メッセへは、公共交通機関の利用が強く推奨されています。前回の来場者数を考えると、駐車場の確保は極めて困難になることが予想されます。

電車でのアクセス:
- **JR京葉線「海浜幕張駅」**から徒歩約5分(東京駅からは快速利用で約30分)
- **JR総武線・京成線「幕張本郷駅」**から、バスで約17分で幕張メッセ中央に到着
駐車場情報:
- 幕張メッセ駐車場:普通車5,000台収容、1日1,000円/回
- イベント開催時は混雑必至のため、周辺の近隣駐車場情報も事前確認を推奨
主要ブースの位置関係
効率的な回遊のために、主要メーカーのブース位置を把握しておきましょう。
- TOYOTA GAZOO Racing(TGR):北ホール(ダイハツ工業、豊田自動織機とともにトヨタグループ一丸で出展)
- 日産ブース:ホール2(西ホール)No.217
- HKS:西1ホール No.109
- いすゞA&S:北ホール 1113
前回、最も混雑したのが北ホールのTGRブースでした。今年も同様の混雑が予想されるため、午前中の早い時間帯に訪問することを強くお勧めします。
今回のイベントの特徴・見どころ:カスタムトレンドの最前線
東京オートサロンは、単なる展示会ではなく、カスタム文化の現在地と未来を映し出す鏡です。今年のイベントでは、過去の人気モデルのヘリテージを尊重しつつ、最先端の技術とデザインが融合したカスタムが特徴となるでしょう。

スポーツカー&チューニングの熱狂:新世代モデルの進化
GR86/BRZ、シビックタイプR、フェアレディZといった現行の人気スポーツモデルに向けた最新のチューニング提案に注目が集まります。
HKSは、ホンダ シビックタイプR/FL5をベースに、筑波サーキットでのタイムアタックを目指し開発が進められている「HKS Racing Performer FL550R」を出展します。このモデルは、GTスポーツタービンキットや高効率冷却、サスペンション、エアロダイナミクスパーツの最適化により、高出力とハンドリング性能の両立を図っています。筑波サーキットのシェイクダウン走行では、ノーマルタービンにHKSパーツを投入するだけで58秒台を達成しており、今後のHKS GTタービン装着後のタイムアップが大いに期待されています。
ネオクラシックとヘリテージの復活:往年の名車への愛
自動車文化の歴史が長い日本において、旧車系スポーツのレストア&カスタマイズは重要なテーマです。
TGRブースでは、GRヘリテージパーツとして以下の復刻部品が複数出展される予定です:
- A80スープラ用ダッシュボードの試作品(参考展示)
- 2026年5月発売予定のAE86用4A-GEエンジンのシリンダーヘッド/シリンダーブロック
- A70、80スープラ、ランドクルーザー用の復刻部品
これらは往年の名車ファンには見逃せないトピックです。特にAE86のエンジンブロック復刻は、カスタム文化の歴史を未来へとつなぐ重要な取り組みであり、会場での展示には多くの注目が集まるでしょう。
HKSもまた、往年の名車に最新技術を融合した「ネオクラシック対応パーツ」を発表する予定で、新旧の技術が交差するハイブリッドなカスタマイズ提案が期待されます。
多様化するライフスタイルカスタム:アウトドアとプレミアム志向
最近のトレンドを反映し、EVベースのカスタムや、オフロード系アウトドアカスタムといった、時代性を捉えたジャンルも強化されます。
SUV・オフローダーカスタム:
SUVカテゴリーは世界的なブームであり、アーバンな雰囲気を活かした高級感とスポーティなカスタムがスタンダードですが、最近では悪路走破性を追求したオフローダースタイルも街中で見かけるようになり、人気が拡大しています。
日産は、車中泊仕様車である**エクストレイル「ROCK CREEK マルチベッド」**をベースに、「タフギア」感を高めたスタイルとアクセサリーパッケージを装着して出展する予定です。初代エクストレイルから続くDNAである「タフギア」のイメージをさらに高めた仕様で、「SOTOASOBIパッケージ」「ROCK CREEKベーシックプラス」「OUTDOORパッケージ」「ルーフキャリアパッケージ」といった魅力的なアクセサリーパッケージが用意されます。なお、この車両は東京オートサロンへの出展に先駆けて、2026年1月7日に詳細発表が予定されています。
商用車カスタム:
いすゞA&Sブースでは、小型トラック「エルフ」をベースに、ビジネスだけでなくプライベートでも活用できる多目的ウイングバンや、普通免許で運転できる「エルフミオ スペースキャブ」の”スペシャリスト”向けコンセプトモデル「CROSS STYLE」が初公開されます。プロの現場に対応する高い機能性とワイルドな遊び心が融合したデザインが必見です。
さらに、キャンピングカー専用シャシ「Be-cam」の新型シャシ(4WD、9速DCT「ISIM」採用)も初公開され、オーバーランドスタイルが提案されます。これは、トラックを「ライフスタイルを運ぶ」手段として捉える新しい視点を提示するもので、アウトドア志向の来場者にとっては大きな魅力となるでしょう。
各メーカー・出展内容のトピック:プロが注目するカスタムカー
今年の東京オートサロンでは、メーカー系ブースが特に大きな話題を提供します。
TOYOTA GAZOO Racing(TGR):新時代のフラッグシップがついに一般公開
TGRブースの最大の注目は、新たなフラッグシップモデルであるGR GTとGR GT3が一般のお客様に初公開される点です。これらの車両は2025年12月5日にワールドプレミアが実施されたばかりで、東京オートサロンでの一般初公開となります。
展示の目玉:
- GR GT / GR GT3の実車展示:
会場ではこれらの車両に加え、トヨタ初採用となるオールアルミニウム骨格と4L V8ツインターボエンジンのカットモデルが展示され、詳細な構造を間近で見ることができます。 - 世界初の走行デモンストレーション:
会期中の1月10日(土)には屋外会場でのデモランが予定されており、これが東京オートサロンで世界初公開の走行となります。GR GTとGR GT3のエキゾーストノートを生で体感できる貴重な機会です。 - GR Yaris コンセプトモデル:
開発中のGRヤリス 特別仕様車「GR Yaris MORIZO RR」や「GR Yaris Sébastien Ogier 9x World Champion Edition」などのコンセプトモデルも展示されます。 - 新サービス「GR app」のローンチ:
既存の「GR Passport」がリニューアルされ、GRオーナーのカーライフをサポートする新アプリ「GR app」が1月9日(金)よりダウンロード開始予定です。愛車をアプリ内ガレージで楽しむ「Home Garage」機能や、車両・パーツの購入、イベントへの参加を通じてランクを上げ、さまざまな特典と交換できるシステム、新車の抽選販売へのご応募など、GRライフを盛り上げる機能が多数搭載されます。 - プレスカンファレンス:
1月9日(金)9時30分より行われるプレスカンファレンスには、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男会長が登壇予定です。このプレスカンファレンスの模様は一般のお客様向けにライブ配信が行われる予定で、会場に行けない方も注目の発表を視聴できます。
日産:NISMO MT仕様とレジェンドの新章
日産ブースでは、NISMOコンセプトモデルの世界初公開を含む合計6台の車両が展示される予定です。
注目車両:
- NISMOの特別なコンセプトモデル(世界初公開):
1月9日(金)の午前中、10:30から11:00にかけて、東京オートサロンで初公開となるお披露目イベントが予定されています。日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)のCEOである真田裕氏らが登壇し、開発の背景と想いが語られる予定です。日産のモータースポーツ活動の象徴ともいえるNISMOブランドが、次にどのような価値を提示するのか、その方向性を示す一台として期待が高まります。 - フェアレディZ NISMO(マニュアルトランスミッション車):
2026年夏に発売が予定されているフェアレディZのマイナーチェンジモデルから、ハイパフォーマンスを操る歓びを追求したNISMOのマニュアルトランスミッション車が参考出品として展示されます。NISMOには新たにMTが設定され、ドライバーがクルマと対話しながら操る楽しさをより強く打ち出しました。一方、標準モデルもデザインを刷新し、フェアレディZらしいスタイリングを際立たせつつ、空力性能の向上を図っています。 - 日産リーフ AUTECH:
高級感と特別感を漂わせるスタイリングの「AUTECH」カスタムカーも展示されます。エクステリアはエモーショナルかつスポーティに、インテリアは上質な素材感で落ち着きとこだわりを感じられるプレミアムな空間に仕上げられています。AUTECHは多種多様なカスタムカーづくりで蓄積してきたNMC伝統のクラフトマンシップを継承したブランドです。 - MOTUL AUTECH GT-R(2016年SUPER GT):
2016年のSUPER GT GT500クラスにNISMOから参戦した日産のワークスマシンで、松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手がドライブしたマシンを展示。2026年シーズンよりSUPER GT GT500クラスのチーム監督に就任する松田次生選手にゆかりのあるマシンとして展示されます。さらに、会期中には松田次生選手の引退セレモニー(1月9日15:00-15:45)やファンミーティング(1月11日14:30-15:15)も予定されています。
HKS:「Customize Anything. Drive Everything.」を体現するコンプリートカー
チューニングメーカーのHKSは、西1ホールNo.109に出展し、「Customize Anything. Drive Everything.」をテーマに、最新モデルから旧車まで幅広いカスタマイズパッケージを紹介します。
展示車両ラインアップ(3台):
- HKS Racing Performer FL550R:
前述の筑波サーキットタイムアタック仕様。58秒台を達成した後、さらなるタイムアップを目指してHKS GTタービンを装着。サスペンションおよびエアロダイナミクスのセッティングを徹底的に追求しています。 - THE HKS GT-R R35 MY24 NISMO Dimension Z:
HKSの車両販売事業「THE HKS」のフラッグシップモデルで、NISMO SPECIAL EDITION (MY24)をベースに、最大出力1,300馬力の超高出力仕様として完成しました。VR38DETTコンプリートエンジン「4.3L STEP Pro+」と新型GT5565 BBタービンを搭載し、強化GR6トランスミッション、可変マフラー、可変サスペンション、各種制御パーツに加え、主要コンポーネントごとに新規パーツを開発。アップスイープ形状を採用したフロントディフューザー、DRS(ドラッグ・リダクション・システム)機構付きGTウイングなど、専用設計のエアロパーツを多数採用し、トータルバランスが追求された一台です。 - THE HKS GR YARIS Gen2 Dimension Y:
GRヤリス Gen.2をベースとしたコンセプトモデルです。新開発のフルタービンキット(開発中)と「パワーエディターR」による追加インジェクター制御で大幅なパワーアップを実現。トランスファーオイルクーラーによる冷却強化、BODY KIT TYPE-S、専用設計のアンダーディフューザー、ダウンフォース強化型のリアウイングで、高い空力性能とスタイリングを両立しています。


HKSはこれらの展示車両に加え、現行モデルに合わせて最適化したチューニングパーツや、往年の名車に最新技術を融合した新開発アイテム、そしてサスペンションをはじめとする主要アイテムの進化モデルも発表します。さらに、HKSが取り組む次世代技術や研究開発案件についても紹介し、カスタマイズの可能性を幅広く伝える予定です。
いすゞA&S:トラックによる新しい冒険の提案
いすゞA&Sブースでは、トラックを「ライフスタイルを運ぶ」手段として提案するコンセプトが展示されます。特に「CROSS STYLE」コンセプトモデルは、プロの現場に対応する高い機能性とワイルドな遊び心が融合したデザインが必見です。新たなキャンピングカー専用シャシ「Be-cam」の初公開も、アウトドア志向の来場者にとっては大きな魅力となるでしょう。
その他出展車両の一覧
日別の見どころや注目ブースの優先順位:イベント攻略法
限られた時間で最大限に東京オートサロンを楽しむために、日ごとのハイライトと優先順位を整理しました。前回の来場者数から判断すると、特に土曜日は10万人超の来場が予想されるため、戦略的な行動が必須です。
1月9日(金):初日は「初公開イベント」を逃すな
【最優先】メーカーの初公開イベントとセレモニー
- 日産 NISMOコンセプトモデルお披露目
(10:30-11:00):世界初公開となる新型NISMOコンセプトモデルの発表 - TGR プレスカンファレンス
(9:30〜):豊田章男会長登壇、一般向けライブ配信あり - 松田次生選手SUPER GT引退セレモニー
(15:00-15:45):レジェンドドライバーへの感謝を込めた特別イベント - 14:00からの一般特別公開
午後から一般入場が可能(4,000円)
初日は業界関係者・報道関係者向けのビジネスデイとして9:00からスタートしますが、9:00〜14:00は「サイレントタイム」として報道関係者が静かに取材できる時間帯です。一般来場者は14:00から入場可能ですが、この日は初公開イベントが集中しているため、プレミアム感を味わいたい方には最適な日です。
プロのアドバイス:
初日14:00入場後は、まず北ホールのTGRブースへ直行し、GR GT/GT3の実車を落ち着いて見学することをお勧めします。翌日以降は混雑必至のため、初日のうちに主要車両の詳細をチェックしておくと、週末にパーツブースをゆっくり回る余裕が生まれます。
1月10日(土):最混雑日!屋外デモランを最優先に
【最優先】TGRフラッグシップモデルの世界初走行デモンストレーション
- GR GT、GR GT3の世界初公開走行
(屋外会場、時間は公式発表を要確認) - 屋外イベント会場:
デモラン、D1GPキックオフドリフトなどの迫力あるパフォーマンス - 北ホール(TGR)、西1ホール(HKS)、西ホール(日産):
午前中に回るのが理想
土曜日は最も混雑が予想される日です。前回の実績では10万2,175人が来場し、特にTGRブースがある北ホールは朝の通勤電車並みの混雑となりました。屋外イベント会場でのGR GT/GT3の走行デモンストレーションは必見ですが、良い場所を確保するためには早めの行動が必須です。
プロのアドバイス:
開場直後(9:00)に入場し、まず屋外デモランの時間を確認。デモラン開始1時間前には屋外会場に移動して場所を確保しましょう。デモラン前の時間を利用して、北ホール(TGR、いすゞ)と西1ホール(HKS)の主要展示車両を駆け足でチェック。デモラン後は、西ホール(日産)へ移動し、フェアレディZ NISMOなどをじっくり見学するのが効率的です。
1月11日(日):ラストチャンス!ファン交流イベントを堪能
【優先】ファン交流イベントとトークショー
- 松田次生選手ファンミーティング
(14:30-15:15) - 各ブースのトークショー:
スーパーGTドライバー、モータースポーツ関係者が多数登壇予定 - 閉場時間が18:00:
他の日より1時間早いため要注意
最終日は、見逃した展示を確認する「リカバリーデイ」として活用しましょう。また、各ブースで開催されるトークショーやファンミーティングは、モータースポーツファンにとって貴重な交流の機会です。
プロのアドバイス:
午前中は前日までに見きれなかったアフターマーケットパーツブースを重点的に回り、午後はトークショーやファンミーティングに参加するのが理想的です。特定パーツメーカーのブース(NAPAC会員企業)を絞り込み、目当ての製品の商談や製品説明を聞くことで、最新の業界動向と合法チューニング(ASEA基準適合パーツなど)の情報を効率的に得られます。
プロ視点のブース巡回戦略
午前中の戦略(全日共通):
混雑が激しくなる前に、車両展示がメインとなる**北ホール(TGR、いすゞ)**と、**西1ホール(HKS)**のコンプリートカーを優先してチェックするのが得策です。特にTGRブースのGR GT/GT3カットモデルは、技術的な詳細をじっくり見たい場合に早めの訪問が必須です。
アフターマーケットパーツの攻略法:
カスタマイズの基盤となるアルミホイール、タイヤ、サスペンション、ブレーキ、エアロパーツなどの展示は膨大です。事前に目当てのパーツメーカーをリストアップし、ブース番号を確認しておくことで、効率的に回ることができます。前回の出展社数は389社、ブース総数は4,336小間に達しており、全てを見て回るのは不可能に近いため、優先順位を明確にすることが重要です。
「裏」の魅力を体感する:
屋外展示場で行われるデモランやパフォーマンスはイベントの熱気を体感するのに最適です。特に10日(土)のTGRによるGR GT/GT3の走行は必見ですが、屋内展示だけでなく屋外イベントも含めた総合的な体験こそが、東京オートサロンの真の魅力です。
入場チケットの種類と購入方法:完全デジタル化への対応
東京オートサロン2026の入場チケットは、デジタルチケットによる事前販売のみとなっており、会場での実券(紙などのチケット)販売は行われません。スマートフォン端末(iOS/Android最新バージョン)またはPCが必要となりますので、注意が必要です。前回は3日間で25万8,406人が来場しており、特に土曜日は売り切れる可能性もあるため、早めの購入をお勧めします。
チケット料金と対象日時
| 券種 | 対象日・時間 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| デジタルチケット | 1月9日(金)14:00〜19:00(一般特別公開) | 4,000円 |
| デジタルチケット | 1月10日(土)9:00〜19:00(一般公開日) | 3,000円 |
| デジタルチケット | 1月11日(日)9:00〜18:00(一般公開日) | 3,000円 |
購入・利用方法の重要事項
購入方法:
- クレジットカード決済、またはコンビニ払い(現金のみ)が利用可能です
- 公式チケットサイトからの購入となります
入場方法:
- デジタルチケットをスマートフォンに表示するか、PCで印刷したものを提示して入場します
- QRコードによる入場ゲートでの認証となります
割引・特典情報:
- 小学生以下は無料:
保護者同伴の場合、小学生以下の入場は無料です - 障害者割引:
事前にチケットを購入した後、当日に各種障害者手帳を提示することで、500円(税込)の割引分が返金されます(同伴者1名まで適用)
注意事項:
- 購入後の日付や枚数の変更、キャンセルはできません
- 開催中止の場合のみ返金が行われます
- スマートフォンのバッテリー切れに注意してください(モバイルバッテリー持参推奨)
リンク先はPDFファイルになっています。
プレス向け取材申請の手順と締切日
1月9日(金)の9:00から19:00までは、業界・報道関係者向けのビジネスデイとして開催され、特に午前中の9:00から14:00は「サイレントタイム」として設けられています。このサイレントタイムは、報道関係者にとって静かに取材を進められる貴重な時間です。
しかしながら、現時点で提供されている資料には、プレス向け取材申請の具体的な手順、申請窓口、および締切日に関する詳細な情報は含まれておりません。
取材申請を希望される報道関係者の方へ:
お手数ですが、東京オートサロンの公式ウェブサイト内の「メディア・Media」セクション、または「業界関係者・Trade Visitor」セクションをご確認いただき、最新の情報や詳細な登録手続きについて、主催者に直接お問い合わせください。例年、取材申請には締切日が設定されており、申請書類の提出や審査に時間を要するため、早めの手続きをお勧めします。
結び:カスタムの未来を体感する3日間
東京オートサロン2026は、単にカスタムカーが並ぶ場ではなく、日本の自動車文化と技術の現在地、そして未来の方向性を示す羅針盤となるでしょう。
前回の25万8,406人という過去最多来場者数は、カスタム文化が世代を超えて受け継がれ、さらに進化していることの証です。TGRのGR GT/GT3といった次世代フラッグシップモデルの登場や、日産のNISMO MT仕様の披露、そしてHKSが提案する1,300馬力のモンスターマシンなど、ハイパフォーマンス分野での熱い競争が期待されます。
一方で、AE86の復刻パーツや、いすゞのトラックカスタムといった多様なライフスタイル提案は、カスタム文化が持つ深さと広がりを証明しています。エンジン内燃機関の極限まで磨き上げられたチューニング技術と、電動化時代を見据えた新しいカスタマイズの可能性が、同じ会場で交差する——これこそが東京オートサロンの醍醐味です。
今年の東京オートサロンは、まさに**「伝統の技術(ヘリテージ)」と「未来のイノベーション(電動化・フラッグシップ)」が交差するハイブリッドサーキット**のようなものです。カスタム市場の年平均成長率4.95%という数字は、単なる統計ではなく、無数のカーエンスージアストたちの情熱と創造性が生み出した結果なのです。
会場では、世界中から集まったカスタムカー愛好家たちと、同じ時間、同じ空間で、クルマへの愛を共有できます。エンジン音、タイヤの焼けるにおい、磨き上げられたボディの輝き——五感すべてで感じるカスタムカーの世界は、オンラインでは決して味わえない体験です。
この3日間で、モーターファンの皆様が自身のカーライフを豊かにする新たな発見と出会いに満たされることを心から願っております。カスタムの熱狂を、会場で共に体感しましょう!




