【2026年最新】オートモーティブワールド東京の見どころを徹底解説!SDV・EV分解・自動運転の最前線へ

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自動車業界が100年に一度の変革期にある中、その最先端を体感できる**日本最大級の展示会「オートモーティブワールド 2026」**が、東京ビッグサイトで開催されます。本記事では、業界関係者が絶対に見逃せない2026年開催の焦点と、足を運ぶべき具体的メリットを、どこよりも詳しく解説します。


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オートモーティブワールド 2026 開催概要

オートモーティブ ワールドは、カーボンニュートラル、電子化・電動化、自動運転、コネクティッド・カー、軽量化など、クルマの先端テーマの最新技術が一堂に出展。世界中の自動車メーカー・自動車部品メーカーとサプライヤーとの技術相談・商談の場として年々規模を拡大して開催しております。

まずは、スケジュールの基本情報を押さえておきましょう。

  • 会期: 2026年1月21日(水)~23日(金) 10:00 ~ 17:00
  • 会場: 東京ビッグサイト
  • 主催: RX Japan株式会社
  • 規模: 出展社数 約1,850社、来場者数 約92,000人(見込み)

本展示会は、カーエレクトロニクス、EV・HV・FCV、自動運転、コネクティッド・カー、SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)、軽量化、サステナブル技術など、7つの専門展で構成される総合技術ショーです。

アクセスも抜群です。りんかい線「国際展示場駅」から徒歩約7分、ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」から徒歩約3分と、都心からのアクセスも良好。羽田空港からはリムジンバスも運行されており、全国から業界関係者が集まります。


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2026年のオートモーティブワールドで注目される主要な先端技術トレンド

2026年の開催において、特に注目すべきトレンドは「知能化」「電動化」「サステナビリティ」の3軸に集約されます。

SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)の深化

自動車の価値がハードウェアからソフトウェアへと移行するSDVは、今回の最大の目玉の一つです。単なる車載OSの開発にとどまらず、OTA(Over The Air)による機能更新や、高度なセキュリティ対策が実用フェーズとして紹介されます。

SDVとは何か? 簡単に言えば、「ソフトウェアによって性能や機能が定義される自動車」のことです。従来の自動車は購入時が最高の価値でしたが、SDVは購入後もソフトウェアアップデートによって機能が向上し続けます。テスラが先駆けとなったこの概念は、今や自動車業界全体の潮流となっています。

経済産業省と国土交通省が2024年に公開した『モビリティDX戦略』では、2030年におけるSDVのグローバル販売台数を約3,500万台~4,100万台と想定し、日系シェア3割を目指すことを目標としています。SDVによって車両同士がつながり、走行データを共有した渋滞回避や災害時のルート最適化、事故情報の共有による注意喚起など、社会全体の自動車利用の形が変化すると予想されます。

2026年の展示会では、フォルクスワーゲンがXPENGのアーキテクチャを統合した車両や、ヒュンダイ、メルセデス、BMWなどが2026年~2028年にかけて導入予定のゾーンコントロールアーキテクチャといった最新のSDV技術が一堂に会します。

次世代センシングとAI感情認識

自動運転やADAS(先進運転支援システム)を支える技術として、LiDARに匹敵する高解像度を持つ**「4Dイメージングレーダー」や、ドライバーの居眠り・感情を検知する「感情認識ソフトウェア」**などが展示されます。これらは、EUの搭載基準を満たす最新鋭の技術として注目されています。

4Dイメージングレーダーの革新性

従来の3Dレーダーは距離、速度、方位角(水平方向)の3要素を検知していましたが、4Dイメージングレーダーはこれに仰俯角(上下方向)を加えた4次元での検知を実現します。対象物までの距離や相対速度、水平位置に加えて、高さを検知するため、信号機や看板などの位置や、路上の落下物やキャッツアイ(道路鋲)を精度高く識別することが可能です。

LiDARは低コスト化が難航していた一方で、レーダーはすでに普及しており低コスト化が進んでいます。4Dイメージングレーダーは、LiDARの代替として、または補完的なセンサーとして自動運転の実現に不可欠な技術となりつつあります。

コンチネンタル、インフィニオン、中国の新興企業など、世界中のメーカーがこの技術開発にしのぎを削っており、2026年の展示会では最新の4Dイメージングレーダーソリューションが多数出展される見込みです。

米中最新EVの徹底比較と電動化技術

世界をリードするテスラ(米国)や、シャオミ(Xiaomi)、アイオン(AION)といった中国メーカーの最新EV分解展示が行われます。eアクスル(eAxle)、全固体電池、リチウムフリーのスーパーキャパシタなど、電動化の核心を突く技術が一同に介します。

特に注目すべきは、中国メーカーの急速な技術革新です。シャオミは2025年12月に初の電動SUV「YU7」を発表し、予約開始1時間で28万9,000台を受注するなど、その勢いは留まることを知りません。全固体電池の特許公開や、1700万画素の超高解像度車載カメラなど、従来の自動車メーカーの常識を覆す技術開発が進んでいます。

本展示会では、これらの最新EVを実際に分解展示し、パワートレインの構造やバッテリー技術、電子制御システムの違いを詳細に比較できる貴重な機会が設けられます。

サステナブル素材と軽量化

カーボンニュートラル実現に向けたサステナブル素材や、ギガキャストに代表される製造革新、CFRPなどの軽量化技術も大きなトレンドです。

自動車産業は世界のCO2排出量の約15%を占めると言われており、サステナビリティへの取り組みは待ったなしの状況です。再生可能素材の活用、製造工程での省エネルギー化、リサイクル技術の向上など、サーキュラーエコノミーを見据えた技術が多数展示されます。


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この展示会が自動車業界のビジネスや技術開発において果たす役割

オートモーティブワールドは、単なる製品発表の場ではなく、「技術相談」と「商談」のプラットフォームとして極めて重要な役割を担っています。

サプライチェーンの再構築

世界中の自動車メーカー(OEM)やティア1サプライヤーが集まり、新たな調達先や共同開発パートナーを探索する実務的な場となっています。

SDV時代を迎え、従来の自動車サプライチェーンは大きく変容しています。半導体メーカー、ソフトウェア企業、AIスタートアップなど、これまで自動車業界とは縁遠かった企業が重要なプレイヤーとして登場しています。本展示会は、こうした異業種間の出会いと協業を促進する「マッチングの場」として機能しています。

技術の社会実装の加速

最先端のプロトタイプやデモ機が展示されることで、研究開発レベルの技術をいかに量産車へ落とし込むかという具体的な議論が、エンジニア間で行われます。

展示会場では、開発中の技術について技術者同士が直接対話できる環境が整っています。カタログや資料だけでは伝わらない、実機を見て触れることで得られる知見は計り知れません。「この技術を自社の車両にどう統合するか」「量産化の課題は何か」といった実践的な議論が、会場のあちこちで繰り広げられます。

業界の未来図の提示

トヨタ、ホンダ、日産、スズキなどのトップ層によるセミナーを通じ、業界が向かうべき指針や戦略が共有され、共創のきっかけを生み出します。

2026年の展示会では、約200講演のセミナーが予定されています。トヨタ自動車、本田技研工業、Woven by Toyota、デンソーなどの主要企業のエグゼクティブが登壇し、知能化、SDV、サーキュラーエコノミーといった重要テーマについて最新の見解を語ります。これらのセミナーは、業界全体の方向性を理解し、自社の戦略を考える上で極めて有益な情報源となります。


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参加者がこの大規模な専門展示会から得られる具体的なメリット

足を運ぶことで得られるメリットは、オンラインでの情報収集を遥かに凌駕します。

実機デモによる「体験的理解」

カタログスペックだけでは分からない、裸眼3Dディスプレイや最新の音声評価システムなど、国内で実機を体験できる貴重な機会です。これにより、自社製品への導入イメージがより具体化します。

4Dイメージングレーダーの実際の検知精度、SDV車両のOTA更新プロセス、最新のEV充電器の動作など、実際に動作している様子を見ることで、技術の実用性や課題が明確になります。また、出展企業のエンジニアと直接対話することで、カタログには載っていない技術的な詳細や実装時の注意点なども聞き出すことができます。

業界トップランナーによる200講演のセミナー

トヨタ自動車、本田技研工業、Woven by Toyota、デンソーなどのエグゼクティブが登壇し、知能化、SDV、サーキュラーエコノミーといった重要テーマについて語ります。最新の技術戦略を直接聞けることは、自社の事業計画に多大なヒントを与えるでしょう。

特に注目すべきは、トヨタが初めてSDV車両として位置づけた新型RAV4に搭載されているソフトウェア基盤「アリーン」に関する講演です。日本の自動車メーカーがSDVにどのようにアプローチしているのか、その戦略の全貌が明らかになります。

また、業界横断的な課題であるサイバーセキュリティや、自動運転の法規制、水素技術の最新動向など、幅広いテーマが扱われます。

セキュリティの最前線を体感する「Pwn2Own Automotive」

世界的なハッキングコンテストが開催され、テスラ車やEV充電器、IVI(車載インフォテインメント)に対するハッキングが実演されます。自動車の脆弱性とセキュリティ対策の重要性をリアルに肌で感じることができます。

Pwn2Own Automotive 2026の見どころ

VicOneとトレンドマイクロのZero Day Initiative(ZDI)が共同主催するこのイベントには、テスラとAlpitronicがタイトルスポンサーとして参画し、総額100万米ドルを超える賞金と賞品が用意されます。

2026年大会では、新たに「レベル3 EV充電器」と「Open Charge Alliance」カテゴリーが追加され、テスラ車両、IVIシステム、レベル3・レベル2 EV充電器、OCPPツール、車載OSの6つのカテゴリーでセキュリティリサーチャーたちが腕を競います。

過去2回の大会では、合計49個以上のゼロデイ脆弱性が発見され、各ベンダーに報告されて修正が進められました。セキュリティ研究者たちが実際にテスラのモデムをハッキングしたり、EV充電器に侵入したりする様子を目の前で見ることができるこのイベントは、SDV時代におけるサイバーセキュリティの重要性を実感させてくれます。

観客席からは、ネオンライトに照らされたステージ上で繰り広げられるハッキング競技を観戦でき、成功の瞬間には会場が一体となって盛り上がります。セキュリティの専門家でなくても、自動車とサイバーセキュリティの最前線を体感できる貴重な機会です。

効率的なネットワーキング

「技術商社」や「中小企業」の最新技術が一堂に会するため、短期間で膨大な数のソリューションを比較検討でき、ビジネスのスピードを飛躍的に向上させることが可能です。

1,850社もの出展企業が集まる本展示会では、通常なら数ヶ月かけて行う企業訪問を、わずか3日間で完了できます。各ブースでの名刺交換はもちろん、専用のマッチングシステムも用意されており、事前に商談したい企業をリストアップしておけば、効率的にアポイントメントを取ることも可能です。

また、課長職以上の方限定の有料プログラムでは、
有料セミナー2セッションが無料になり、
専用ラウンジやクロークなどの特典も利用できます。
VIP参加者同士の交流も生まれやすい環境が整えられています。


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まとめ:2026年の未来を東京ビッグサイトで掴む

オートモーティブワールド 2026は、単なる展示会の枠を超え、「未来のクルマ」を形作るための巨大なラボラトリーです。1,850社もの出展社が競い合う技術の熱量を直接感じることは、自動車業界に関わる全ての方にとって、次の一手を決める決定的な体験になるはずです。

SDVという新しいパラダイムが自動車産業全体を変革しつつある今、その最前線に立つ企業や技術者たちが一堂に会するこの展示会は、業界人にとって必見のイベントと言えるでしょう。

4Dイメージングレーダーが切り開く自動運転の新時代、テスラをはじめとする世界最先端のEV技術の分解展示、そしてPwn2Own Automotiveで明らかになるサイバーセキュリティの最前線。これらすべてを3日間で体験できる機会は、他にはありません。

入場には**事前の来場登録(無料)**が必須となっています。早めに登録を済ませ、2026年1月の3日間、東京ビッグサイトで繰り広げられる「技術の競演」に備えましょう。

例えるなら、この展示会は「自動車業界の羅針盤」です。霧の中を進むような変革期において、どの技術が本命か、どのパートナーと組むべきか、その答えを指し示す光がこの会場に集結しています。

2026年1月21日から23日、東京ビッグサイトでお会いしましょう。自動車の未来は、そこから始まります。

2026年注目のAIイベント(東京ビッグサイト)

2026年に東京ビッグサイトで開催される、AI(人工知能)関連の主要な展示会を、開催日の早い順にご紹介します。

これらの展示会は、特に大規模なIT・技術系イベントの一部として開催される傾向があります。
追って紹介ブログとして解説していきます。

開催日イベント名概要
2026年4月AI・人工知能 EXPO【春】日本最大級のAI専門展示会です。ビジネスにおけるAIの活用をテーマに、ディープラーニング、機械学習、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、チャットボット、ビッグデータ解析など、最新のAI技術やソリューションが一堂に集結します。
2026年5月NexTech Week 2026AI、ブロックチェーン、量子コンピューティングなど、次世代技術に特化した総合展示会です。特にAI技術のビジネス応用や、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進のためのソリューションが展示されます。
2026年7月AI・人工知能 EXPO【夏】AI EXPOの夏季開催です。春展と同様に、AI技術やサービスに特化し、特に製造業や物流、医療など、各産業分野へのAI導入を支援するソリューションが強く打ち出されます。
2026年10月Japan IT Week 秋 (AI & 業務自動化展)日本最大級のIT展示会「Japan IT Week」の中で開催されます。AI技術を活用した業務自動化やDX推進ソリューションに焦点を当てた専門展です

オートモーティブ ワールドは年3回の展示会を開催

次回開催予定

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クルマの先端技術分野 世界最大!

オートモーティブ ワールドは、SDV、電子化・電動化(EV)、自動運転、コネクティッド・カー、サスティナブル技術など、クルマの先端テーマの最新技術が一堂に出展。世界中の自動車メーカー・自動車部品メーカーとサプライヤーとの技術相談・商談の場として年々規模を拡大して開催しております。

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自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に出展

自動運転、クルマの電子化・電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に出展。中部・近畿地方の自動車メーカー・自動車部品メーカーとサプライヤーとの商談・技術相談に絶好の場となります。