マツダ新型CX-5フルモデルチェンジ、日本導入へ!今春発売・4月本格生産開始を徹底解説

新車情報

はじめに:マツダの命運を握る一台

マツダは2026年2月10日の決算説明会において、同社の最量販車種である**「CX-5」のフルモデルチェンジ(3代目)**の日本導入について、今春の発売に向けて4月から国内向けの本格生産を開始する予定であることを明らかにしました。

この発表は、自動車業界関係者に大きな衝撃を与えました。なぜなら、CX-5はマツダのグローバル販売の約4分の1を占める文字通りの「屋台骨」であり、その刷新は「必ず成功させるべき極めて重要なミッション」として位置づけられているからです。

世界累計販売500万台という金字塔

2025年末、CX-5は世界累計生産・販売台数の双方で500万台を達成しました。これは「ファミリア」「アクセラ(現MAZDA3)」に続く3車種目の快挙であり、「SKYACTIV技術」と「魂動デザイン」を全面採用したモデルとしては最速の達成です。世界100以上の国と地域で販売され、2018年以降はマツダの現行ラインアップにおける最量販車種として君臨し続けてきました。

初代CX-5は2012年に「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、2年連続でSUV国内販売台数1位を獲得。2代目も米国道路安全保険協会(IIHS)の最高評価「TOP SAFETY PICK+」を9年連続で獲得するなど、確固たる地位を築いてきました。

そんなCX-5が8年ぶりに全面刷新されるのです。本記事では、業界関係者も驚くほどの進化を遂げた新型CX-5の全貌と、マツダが描く収益改善のシナリオを、専門的視点から深掘りしていきます。

スポンサーリンク

新型CX-5がどのように進化したか:圧倒的な商品力と新技術の結晶

3代目となる新型CX-5は、単なるデザインの変更に留まらず、プラットフォームからパワートレイン、デジタル体験に至るまで、文字通りの「全面刷新」を遂げています。開発コンセプトは**「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」**。マツダ車の個性である魂動デザインと人馬一体の走りという従来の美点を継承しながら、室内空間の広さや使い勝手、乗り心地、静粛性など、日々の移動体験をあらゆる面で快適にすることを目指しました。

1. 存在感を増したエクステリアと「魂動」デザインの深化

新型CX-5は、マツダのデザイン哲学である「魂動(KODO)-Soul of Motion」をさらに高い次元へと昇華させました。エクステリアデザインのコンセプトは**「ウェアラブルギア」**。ユーザーが身にまとうように気軽に乗れて、どこへでも行ける上に、どんなシーンでも使えるクルマを目指したといいます。

ボディサイズの拡大による圧倒的存在感

新型CX-5のボディサイズは、ミドルクラスSUVとしての存在感が格段に向上しました:

  • 全長:4,690mm(現行比+115mm)
  • 全幅:1,860mm
  • ホイールベース:2,815mm(現行比+115mm)

注目すべきは、全長が現行型より115mm延長され、4,690mmに達したことです。これは日産エクストレイルと同等のサイズであり、トヨタRAV4(4,600mm)を上回る堂々たる体躯です。この拡大により、新型CX-5は「扱いやすいミドルサイズ」から「余裕のあるミドルクラスSUV」へと進化を遂げました。

洗練されたフロントマスクと新デザイン言語

最新の「ウェアラブルギア」コンセプトに基づき、ブラックフレームグリルとシャープなLEDヘッドライトを採用。従来のマツダ車が持つメッキを多用したデザインから方向転換し、よりモダンでスマートな印象に仕上げられています。開発者によれば「今はメッキがオヤジ臭く感じられるため」とのことで、時代の感性に敏感に対応した結果と言えるでしょう。

リアエンドには従来のエンブレムに代わり、洗練された**「MAZDA」ロゴ**が配置され、L字型のリアコンビネーションランプと相まって、新世代マツダの幕開けを象徴しています。

視認性にも配慮した機能美

フロントウィンドウは現行モデルと同様に角度を比較的立てており、斜め前方の視界は良好です。ボディの側面も水平基調を強調することで、斜め後方も見やすく設計されています。これは日常の運転で非常に重要な要素であり、デザイン性と機能性の高次元での両立を実現しています。

2. クラストップレベルの居住空間と利便性の向上

今回のモデルチェンジで最も特筆すべきは、ホイールベースを115mm延長し2,815mmとしたことによる室内空間の劇的な改善です。これは単なる数字の変化ではなく、ユーザー体験を根本から変える革新と言えます。

後席の快適性:握りこぶし2.5個分以上の余裕

後席の足元空間は現行モデル比で**+64mm**拡大されました。これは握りこぶし2.5個分以上に相当する広さです。また、後席ヘッドクリアランスも+29mm(握りこぶし2つ以上)確保されており、身長170cm以上の大人が4名乗車してもゆったりと過ごせる、LサイズSUVに匹敵する居住性を実現しています。

現行モデルでは「後席がやや窮屈」という声も聞かれましたが、新型ではこの弱点が完全に克服されました。全長4,700mm超のLサイズSUV並みの広さを、扱いやすいミドルサイズのボディで実現したことは、設計陣の努力の賜物です。

乗降性の劇的改善

リアドアの開口幅を70mm広げ、開口角度も80度と大きく設定したことで、お子様や高齢者の方の乗り降りが非常にスムーズになりました。これは実際の使用シーンを徹底的に研究した結果であり、マツダの「ひと中心」の設計思想が色濃く表れています。

ラゲッジ容量の大幅拡大

荷室長を拡大し、容量は583L(前モデル比+61L)を獲得。これは競合するトヨタRAV4やホンダZR-Vと比較しても十分な容量です。さらに、後席格納時には最大2,019Lという驚異的なスペースが生まれます。

開発陣によれば、マツダがこだわる走りの質感をキープしながら大開口のラゲッジを作るにはかなりの苦労があったとのこと。しかし、荷物の出し入れに関係する開口部の下端を先代に比べて18mm低くするなど、使い勝手の良さを徹底的に追求しています。

3. マツダ史上最大級のデジタルコックピット

インテリアには、先進的なテクノロジーが惜しみなく投入されています。マツダ初となるGoogle搭載インフォテインメントシステムの採用は、同社にとって大きな方向転換と言えるでしょう。

15.6インチ大型ディスプレイの採用

センターにはノートPC並みの巨大な15.6インチ液晶タッチパネルを装備(一部グレードは12.9インチ)。従来のコマンダーコントロールは廃止され、タッチ操作と音声操作に集約されました。エアコン操作も画面下部に常時表示され、スワイプ操作にも対応しています。

マツダはこれまで「運転中の視線移動を最小限にする」という理念から、コマンダーコントロールにこだわってきました。しかし今回、タッチパネル操作への移行を決断。ただし、画面の設計を工夫することで操作性に配慮し、音声認識のレスポンスを高めることで、マツダらしい「走りに集中できる環境」を維持しています。

Googleビルトイン搭載の衝撃

Googleマップ、Googleアシスタント、Google Playが統合され、常に最新の交通情報を活用したナビゲーションや音声操作が可能です。これにより、従来の車載ナビゲーションシステムが抱えていた「地図情報の古さ」という問題が完全に解消されました。

さらに、スマートフォンとの連携も強化され、自宅でプランニングしたルートをシームレスに車両に転送できるなど、デジタルネイティブ世代のニーズにも応えています。

デジタルメーターの進化

10.25インチのフルデジタルインストルメントクラスターを採用し、3つのスタイルを用意。視認性を高めるとともに、ドライバーの好みに応じたカスタマイズが可能です。加えて、ヘッドアップディスプレイ(10°×3°)も装備され、視線移動を最小限に抑える設計思想は健在です。

4. パワートレインの変革:ハイブリッド戦略の加速

新型CX-5では、長年支持されてきた2.2Lディーゼルエンジンが廃止され、電動化へと舵を切りました。この決断は、欧州を中心とした厳格化する排ガス規制への対応と、グローバル市場での競争力強化を見据えたものです。

第一弾:e-SKYACTIV G 2.5マイルドハイブリッド

発売当初は、2.5Lガソリンエンジンに24Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV G 2.5」を搭載。マイルドハイブリッドシステム「Mハイブリッド」は、モーター(ベルトISG方式)と24Vリチウムイオン電池、DC-DCコンバーター、回生協調ブレーキからなるシステムです。

走行中に常にエネルギーの入力・出力を予測し、極限までスマートにエネルギーを使用するよう制御を造り込むことで、ほぼすべての走行シーンで走り・燃費・環境性能をより高いレベルで実現します。WLTCモードで約15.0km/L(予想)という低燃費を実現しつつ、滑らかな加速フィーリングを提供します。

真打登場:SKYACTIV-Z(2027年投入予定)

マツダの技術陣が総力を結集して開発している次世代エンジン「SKYACTIV-Z」は、2027年中に新型CX-5へ導入される予定です。このエンジンは、マツダ独自のストロングハイブリッドシステムと組み合わせられ、システム出力270ps、WLTC燃費22.0km/Lを目指しています。

SKYACTIV-Zの革新性は、「理論空燃比(λ=1)でスーパーリーンバーン(超希薄燃焼)」という、通常は両立しないはずの技術を実現した点にあります。具体的には、空気ではなく大量のEGR(排気再循環)により混合気を薄めることで、理論空燃比を保ったままリーンバーン(希薄燃焼)を実現し、熱効率を高めるという画期的なアプローチです。

SKYACTIV-Zの3つの開発目標

  1. 厳格化する排ガス規制への適合
    欧州の「ユーロ7」、米国の「LEV4」といった将来の厳しい排ガス規制に対応
  2. 究極の燃焼実現
    高い燃費性能と走行性能の両立
  3. 量販価格帯の実現
    コスト削減による普及促進

従来のエンジン技術では、厳しい排ガス規制に対応しようとすると高負荷領域で出力が30%も低下するとされていました。しかしSKYACTIV-Zは、大量EGRにより燃焼温度を下げることが可能になるため、出力を低下させずに規制にも対応することが可能です。

マツダ独自のハイブリッドシステム

新ハイブリッドシステムは、エンジン主体のパラレル式を採用します。マツダ執行役員の中井英二氏は「幅広い走行領域においてエンジン主体で走り、音や加速感などエンジンの気持ちよさを引き出すマツダ流のハイブリッドシステム」と説明しています。

構造は、エンジンと変速機の間にモーターを配置する単純なもの。単純な構造を取るため、エンジンや変速機はハードウェアの資産を継承しやすく、幅広い車種に技術要素を展開できます。2027年の導入時はCX-5から採用を始めますが、2028年以降にラージ商品群への技術展開も検討されています。

このシステムは、かつてのディーゼルエンジンを凌駕するパフォーマンスと経済性の両立が期待されており、ディーゼルファンにとっても魅力的な選択肢となるでしょう。

ディーゼル廃止の意味

長年CX-5の「顔」として親しまれてきた2.2Lディーゼルターボエンジンの廃止は、多くのファンにとって寂しい決断かもしれません。わずか2000rpmで420N・m(42.8kgf・m)という強大なトルクを発生するこのエンジンは、実用域での力強さが群を抜いており、「一度乗るとガソリンエンジンには戻れない」というユーザーの声も多く聞かれました。

しかし、欧州を中心としたディーゼルへの逆風、将来的な規制強化を考えると、この決断は避けられないものだったと言えます。マツダは「ディーゼルの力強さ」と「ハイブリッドの環境性能」を両立させる新たな解を、SKYACTIV-Zで示そうとしているのです。

5. 業界最先端の安全装備「DEA」の採用

「i-ACTIVSENSE」の最新版に加え、**ドライバー異常時対応システム(DEA:Driver Emergency Assist)**を搭載。このシステムは、ドライバーの体調急変や居眠りを検知し、反応がない場合には段階的な警告を経て自動停止・ハザード点灯等を行うことで、事故を未然に防ぎます。

DEAの作動プロセスは以下の通りです:

  1. 異常検知:ステアリング操作の有無、車線逸脱の頻度などから、ドライバーの異常を検知
  2. 第一段階警告:警告音とディスプレイ表示でドライバーに注意喚起
  3. 第二段階警告:反応がない場合、さらに強い警告を発する
  4. 緊急停止:それでも反応がない場合、ハザードランプを点灯させながら車線内で減速・停止
  5. 救援要請:停止後、自動的に救援を要請(システムによる)

この機能は、高齢ドライバーの増加や、突然の体調不良による事故の増加を背景に、今後ますます重要性を増していくでしょう。


スポンサーリンク

競合との比較:ミドルクラスSUV激戦区での立ち位置

ミドルクラスSUV市場は、国内外のメーカーがしのぎを削る激戦区です。新型CX-5がこの市場でどのような立ち位置を占めるのか、主要な競合車種と比較してみましょう。

トヨタ ハリアー:高級志向のライバル

ボディサイズ比較

  • ハリアー:全長4,740mm × 全幅1,855mm × 全高1,660mm
  • 新型CX-5:全長4,690mm × 全幅1,860mm × 全高(未公表)

ハリアーは全長で50mm長く、より伸びやかな印象を与えます。一方、全高は25mm低く設定され、スタイリッシュさを感じやすいデザインです。

キャラクターの違い

ハリアーは「高級クロスオーバーSUV」というジャンルを切り開いた先駆者であり、クーペのような流麗なフォルムと上質な内装が特徴です。馬の鞍をイメージした個性的なセンターコンソールのデザインや、調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフなど、高級感を追求しています。

対する新型CX-5は、高級感を保ちながらも、より「走り」にフォーカスしたスポーティな性格を持ちます。マツダの魂動デザインによる躍動感と、人馬一体の走りの歓びは、ハリアーとは一線を画します。

価格帯

ハリアーの価格帯は約319万円〜504万円と、やや高価格帯に位置します。新型CX-5は310万円台からのスタートが予想されており、価格面でも競争力を持つでしょう。

トヨタ RAV4:アウトドア志向のライバル

ボディサイズ比較

  • RAV4:全長4,600mm × 全幅1,855mm × 全高1,685mm
  • 新型CX-5:全長4,690mm × 全幅1,860mm × 全高(未公表)

新型CX-5は全長で90mm長く、より余裕のあるパッケージングを実現しています。

デザインとキャラクター

RAV4は、アグレッシブでタフなデザインが特徴です。「Adventure」グレードではさらにオフロード色を強調し、ツートーンカラーも設定されています。イメージ的には「アウトドアレジャーで使い倒すのが似合う」SUVです。

対する新型CX-5は、都会的でスマートなデザイン。「都市部のビル街でも違和感のない」洗練されたスタイリングを持ちます。この違いは、ユーザーのライフスタイルによって好みが分かれるポイントです。

パワートレイン

RAV4は2Lガソリンと2.5Lハイブリッド、さらにPHEVをラインナップ。新型CX-5は発売当初は2.5Lマイルドハイブリッドのみですが、2027年にはSKYACTIV-Zストロングハイブリッドが追加される予定です。

日産 エクストレイル:電動4WDの実力派

ボディサイズ比較

  • エクストレイル:全長4,690mm × 全幅1,840mm × 全高1,720mm
  • 新型CX-5:全長4,690mm × 全幅1,860mm × 全高(未公表)

全長は同じですが、エクストレイルの方が全幅で20mm狭く、扱いやすさの面で若干の優位性があります。

電動4WD「e-4ORCE」の魅力

エクストレイルの最大の武器は、電動4WD「e-4ORCE」です。路面を選ばない運転のしやすさで他をリードし、神経質な挙動を抑えてコントロールしやすく、乗り心地もしなやか。走り重視ならば積極的に選びたい一台です。

新型CX-5がこれにどう対抗するかは、実際の試乗インプレッションを待つ必要がありますが、マツダ得意の「G-ベクタリング コントロール プラス」の進化版が搭載されることは間違いないでしょう。

ホンダ ZR-V:スポーティな新世代SUV

ZR-Vは2022年11月に登場した比較的新しいモデルです。スタイリッシュなデザインと上質な室内空間を兼ね備え、オンロードの操縦性の良さを売りとしています。CX-5よりもしなやかな脚使いで、落ち着きと軽快感を上手く両立しているとの評価です。

新型CX-5は、これらの競合車種それぞれの強みを研究し尽くした上で開発されています。**「SUVとしての王道を極めた」**という開発陣の言葉通り、居住性・走行性能・デザイン性・経済性のバランスが取れた、総合力の高いSUVを目指しているのです。


スポンサーリンク

マツダの収益改善に向けた今後の展望:反転攻勢へのシナリオ

マツダは現在、非常に厳しい外部環境に直面しながらも、新型CX-5を起爆剤とした明確な収益構造の転換を図っています。

1. 米国関税コストの克服と黒字化への執念

2026年3月期は、米国における25%の追加関税が経営を圧迫し、通期で2,300億円を超えるコスト増を想定していました。これは企業の存続を揺るがしかねない巨額の負担です。

しかし、マツダは「自らがコントロールできる領域」を徹底的に磨き上げ、以下の施策を完遂しました:

生産抑制と在庫適正化

関税負担の大きい車種の生産を抑え、収益性の高いCX-5やCX-50、ラージ商品群(CX-60/80)の販売に注力しました。無闇に台数を追うのではなく、「稼げる車を売る」戦略へのシフトです。

構造的なコスト削減

3年間で固定費・変動費を各1,000億円削減する計画を推進しており、初年度から着実な成果を上げています。これは単なる経費削減ではなく、業務プロセスの見直しや、サプライチェーンの最適化など、抜本的な改革を伴うものです。

結果:黒字転換の達成

これらの努力の結果、2026年3月期第3四半期(3カ月間)には計画通りの利益を確保し、営業利益308億円での黒字転換を果たしました。逆風の中での黒字化は、マツダの底力を示すものと言えるでしょう。

2. 「2030経営方針フェーズ2」の着実な進捗

マツダは2025年〜2027年をフェーズ2と位置づけ、収益力の改善と電動化への基盤構築を進めています。

マルチソリューション戦略

地域ごとに最適なパワートレイン(HEV、PHEV、BEV)を展開する戦略です。欧州での「MAZDA6e」(BEV)や、中国での「EZ-6」(長安汽車との共同開発)の成功は、この戦略の有効性を証明しています。

一律にEVへシフトするのではなく、各地域のエネルギー事情やインフラの整備状況、顧客ニーズに合わせて最適なソリューションを提供する。この柔軟なアプローチこそ、スモールプレイヤーであるマツダが生き残るための知恵です。

ライトアセット戦略

自社開発に固執せず、パートナー企業との協業を最大限活用することで、投資リスクを抑えつつスピード感のある商品展開を可能にしています。

中国市場でのEZ-6は、長安汽車のEV技術を活用しながら、デザインなどにマツダらしさを取り込んだ成功例です。電動化に必要な投資額は莫大ですが、パートナーシップを活用することで、当初予定の5,000億円から3,500億円まで圧縮することに成功しています。

3. 新型CX-5が牽引する成長軌道への回帰

2027年3月期(2026年度)は、新型CX-5がグローバルで通年販売に寄与する「反転攻勢の年」となります。

日本市場の活性化

今春の日本導入により、販売モメンタムの底上げを図ります。国内市場では近年、SUVシフトが加速しており、特にミドルクラスSUVは最激戦区です。新型CX-5の投入により、この市場でのシェア拡大を目指します。

サプライチェーンの再構築

国際競争力を左右するサプライチェーンの強靭化を推進し、不透明な通商環境に左右されにくい体質を構築します。具体的には:

  • 生産拠点の分散化(日本、米国、中国、タイなど)
  • 部品調達先の複数化
  • 在庫管理の最適化

これらの施策により、特定地域での生産停止や、部品供給の途絶といったリスクを最小化します。

毛籠社長の決意

マツダの毛籠勝弘社長は、**「経営環境の変化を成長の機会と捉え、ブランド価値経営を加速し、より強固なブランドへ成長させる」**と力強く宣言しています。

この言葉には、困難な状況を逆境とは捉えず、むしろマツダらしさを磨き上げる機会として前向きに捉える姿勢が表れています。新型CX-5は、まさにその決意を具現化した一台なのです。


スポンサーリンク

新型CX-5の予想価格と発売時期

発売時期

マツダは日本国内での発売を2026年春とアナウンスしています。具体的には:

  • 2026年4月:本格生産開始
  • 2026年春〜初夏:日本市場発売
  • 2026年中:北米市場発売

当初は2026年初頭から春にかけての登場が予想されていましたが、若干後ろ倒しとなり、4月〜7月ごろの発売が濃厚です。これは、初期品質の徹底的な作り込みと、国内の交通事情に最適化されたチューニングを完成させるための時間と考えられます。

予想価格

現行CX-5の価格帯は約290万円〜422万円です。新型では、大幅な装備充実と技術革新を考慮すると、約20〜30万円の価格上昇が予想されます:

  • エントリーグレード:約310万円〜
  • 中間グレード:約350万円〜
  • 上級グレード:約450万円〜

ただし、SKYACTIV-Zストロングハイブリッドが追加される2027年以降は、さらに価格帯が広がる可能性があります。ストロングハイブリッドモデルは、システムの複雑さから400万円台後半〜500万円台前半になると予想されますが、燃費性能を考えれば十分に競争力のある価格設定と言えるでしょう。

現行モデル購入を検討している方へ

現時点(2026年2月)では、現行CX-5はまだ注文可能です。特にディーゼルモデルは、新型では設定されないため、「最後のディーゼル」として希少価値が出る可能性があります。

ディーゼルモデルが欲しい場合は、なるべく早めに注文することをお勧めします。販売店では「新型になると値引きはほとんど不可能ですが、現行モデルなら頑張れます」とのこと。ディーラーオプションのサービス装着なども含めると、現行モデルであれば30万円前後の値引きは十分に可能でしょう。

一方、マイルドハイブリッドで十分という方は、2026年発売直後の予約がおすすめです。そして、究極の環境性能と走りを求める方は、2027年のSKYACTIV-Zストロングハイブリッド追加まで待つ価値があります。


スポンサーリンク

まとめ:次世代SUVの決定版、ここに誕生

新型CX-5は、その圧倒的な居住性と先進技術、そしてマツダらしい走りの歓びを融合させた、まさに**「次世代SUVの決定版」**と言えます。

8年ぶりの全面刷新で実現したこと

  • ホイールベース115mm延長による、クラストップレベルの居住空間
  • 15.6インチ大型ディスプレイとGoogleビルトイン搭載による、最先端のデジタル体験
  • 2.5Lマイルドハイブリッドから、革新的なSKYACTIV-Zストロングハイブリッドまで、多様なパワートレイン
  • ドライバー異常時対応システム(DEA)をはじめとする、最先端の安全装備

マツダの本気が詰まった一台

世界累計500万台を達成し、マツダのグローバル販売の約4分の1を占めるCX-5。その全面刷新は、文字通り「必ず成功させなければならないミッション」です。

厳しい経営環境の中、米国関税という逆風にも負けず黒字化を達成し、電動化への基盤を着実に構築してきたマツダ。その集大成として、満を持して投入されるのが新型CX-5なのです。

競合との比較優位性

トヨタ ハリアーの高級感、RAV4のアウトドア性能、日産 エクストレイルの電動4WD、ホンダ ZR-Vのスポーティさ。それぞれの競合車種が持つ強みを研究し尽くした上で、マツダは「総合力の高さ」で勝負に出ました。

デザイン、走り、居住性、経済性、安全性。どの一点を取っても一級品であり、そのバランスの良さこそが新型CX-5最大の魅力です。

未来への期待

2027年に投入予定のSKYACTIV-Zストロングハイブリッドは、マツダの技術陣が総力を結集した「究極のガソリンエンジン」です。理論空燃比でスーパーリーンバーンという、通常は両立しないはずの技術を実現し、システム出力270ps、WLTC燃費22.0km/Lという驚異的なスペックを目指しています。

これは、かつてのディーゼルエンジンを凌駕するパフォーマンスと経済性の両立であり、「エンジンにはまだまだ可能性がある」というマツダの信念の証明でもあります。

この春、ディーラーでその進化を体験しよう

新型CX-5は、2026年春に日本市場へ導入されます。ディーラーでその進化を実際に体験すれば、きっと「迷わず買いたくなる」一台であることが確信できるはずです。

115mm延長されたホイールベースがもたらす後席の余裕、15.6インチの大画面が提供する先進的なユーザー体験、そしてマツダらしい「人馬一体」の走りの歓び。これらすべてを、ぜひご自身の目と身体で確かめてください。

マツダの命運を握る新型CX-5。その真価が問われるのは、まさにこれからです。SUV激戦区の頂点を目指す挑戦に、自動車ファンとして大いに期待したいと思います。


スポンサーリンク

参考情報

  • マツダ公式ニュースリリース(2026年2月、2025年7月)
  • ジャパンモビリティショー2025展示車両情報
  • 各種自動車専門誌記事
  • 技術資料および開発者インタビュー

※本記事の内容は、2026年2月時点での公開情報に基づいています。最終的な仕様や価格は、正式発表時に変更される可能性があります。