~BEV・防災・衛生。クルマの未来が動き出す2日間を、業界の裏側から読み解く~
2026年7月11日(土)・12日(日)、東京ビッグサイト東7・8ホールにて「東京キャンピングカーショー2026」が開催されます。私はこの業界に45年身を置いてきた、いわゆる「業界関係者」です。自動車の構造からビルダーの製造技術、部品調達の裏側、そして市場の潮目まで、現場で泥臭く見てきた人間として、正直に申し上げます。今年のショーは、単なる夏のレジャー展示会ではありません。私の45年のキャリアの中でも、これほど「クルマの構造そのものが変わる瞬間」に立ち会える機会は、そう多くはありませんでした。
キャンピングカーというジャンルは、長らく「ベース車に架装を施す」という発想の延長線上にありました。しかし今年は違います。ベース車そのものが電気自動車(BEV)に置き換わり始めている。さらに、能登半島地震での実績を踏まえ「動くライフライン」としての社会的価値が本格的に議論の俎上に載っている。そして水を一切使わない次世代トイレが、車中泊最大の弱点を突き崩そうとしている。趣味の展示会が、いつの間にか「暮らしと防災とモビリティの未来」を語る場に育っている。これが2026年という年の、偽らざる実感です。
ここで一つ、現場を知る者として親切な忠告をさせてください。7月中旬のビッグサイトは、屋内とはいえ人の熱気と搬入車両の熱気で想像以上に体力を奪われます。じっくり比較検討したいなら、水分補給を怠らず、歩きやすい靴で臨んでください。キャンピングカーは一台一台の乗り降りに靴を脱ぐ場面も多く、スリッポンタイプなどが重宝します。これは経験則です。
開催概要:都内最大級、過去最多238台が集結する「歴史的規模」
まず数字から押さえておきましょう。
会期:2026年7月11日(土)・12日(日)の2日間、両日とも10:00〜17:00、
会場:東京ビッグサイト東7・8ホール(東京都江東区有明3丁目11-1)
出展社数は全100社、展示車両は過去最多となる238台。
これは前年実績を明確に上回る規模であり、業界の中にいる人間としては、この数字の重みを軽く見てはいけないと感じています。
昨年、東京キャンピングカーショーは2日間で合計18,000人以上の来場者を集めました。なぜ今年、それを上回る熱気が予想されるのか。理由は単純で、市場そのものが動いているからです。キャンピングカー市場はここ数年、コロナ禍の「密を避ける旅」需要の一巡後も底堅く推移してきましたが、今年はそこに「BEVという新しいベース車の選択肢」「災害対応という社会的な後押し」「トイレ問題を解決する新技術」という、これまでにない3つの追い風が同時に吹いています。単価の高いフルコン・バスコンから、普通免許で運転できる軽キャンピングカーまで、価格帯もカテゴリーもフルラインナップで揃うのが今年の特徴で、初めてキャンピングカーに触れる方から、買い替えを検討する常連オーナーまで、あらゆる層が満足できる構成になっています。会場では、東京キャンピングカーショーとしての初披露モデルや、日本初上陸となる車両も複数予定されており、これは業界の人間からすると「今、日本のRV市場に世界の技術とプレイヤーが本気で参入してきている」ことの表れだと感じています。
【2026年の焦点】「BEVキャンパー」がもたらす車内革命

今年のショーを一言で語るなら、テーマは「BEV(100%電気自動車)」に尽きます。これは大げさな煽り文句ではなく、業界の設計思想そのものが変わろうとしているという意味で申し上げています。
具体的な動きを見てみましょう。ジャパンキャンピングカーショー2026でLACグループが日本初公開し、大きな話題となったのが、韓国Kiaの次世代PBV(Platform Beyond Vehicle)「PV5」をベースにしたコンセプトモデルです。今回の東京キャンピングカーショーでは、複数のビルダーがPV5、あるいはこれをベースとした架装モデルを展示する予定です。加えて、愛知の老舗ビルダーであるホワイトハウスキャンパーからは、ヒョンデの新型商用EV「ST1」、そしてそのキャンパー仕様も出展されます。ST1は低床プラットフォームを採用し、ステップ高38cmという乗り降りのしやすさと、都市部の立体駐車場も意識した車高設計を持つ、業務用途からキャンピングカーのベースまで幅広く対応できる電動プラットフォームです。さらに、ハイエースベースのキャンピングカー製造で国内首位を誇るトイファクトリーからは、同社史上初となるBEVベースのモデル登場が示唆されています。同社はKiaのPBV正規ディーラー契約を締結しており、PV5をベースにした車両が会場でベールを脱ぐ予定です。
ここからは、45年間クルマの構造を見てきた人間として、少し深く踏み込んでお話しします。
従来のキャンピングカーが常に抱えてきたジレンマ、それは「サブバッテリー問題」です。エンジンを止めた停車中に照明や冷蔵庫、エアコンを動かすには、走行用のバッテリーとは別に、重い鉛やリチウムイオンのサブバッテリーを架装で追加搭載する必要がありました。これは決して軽い部品ではありません。バッテリー本体の重量に加え、配線、インバーター、走行充電器といった一式を積み込むことで、車両重量は増し、居住スペースはその分だけ圧迫されます。ベテランのビルダーであればあるほど、この「サブバッテリーをどこに、どう積むか」という設計に頭を悩ませてきたはずです。それは同時に、架装コストの大きな部分を占める要素でもありました。
ところが、ベース車自体がBEVになるとどうなるか。すでに車両には51.5kWhから71.2kWh級という、家庭の蓄電池に匹敵するような大容量バッテリーが標準で搭載されています。これをそのままキャンピングカー用の電源として活用できれば、理屈の上ではサブバッテリーを別途積み込む必要がなくなります。これは単なる部品点数の削減ではありません。空間設計の自由度が根本から変わるということです。今までサブバッテリーの搭載スペースとして犠牲にされていた床下や壁面収納が、丸ごと居住空間や収納として解放される。さらに、車両にはV2L(Vehicle to Load)と呼ばれる、外部への給電機能が搭載されている車種もあり、220Vで数十kW級の電力を車内外に供給できます。つまり、エンジンをかけっぱなしにすることなく、静かに、排ガスも出さずに、標準装備のエアコンや電子レンジを長時間使い続けられる未来が、目の前まで来ているということです。
私はこれを、単なる「エコカーへの架装」とは呼びません。100年に一度と言っていい、車両構造そのもののパラダイムシフトだと考えています。内燃機関の時代、キャンピングカーのビルダーは「いかにしてベース車の限られた電力と重量配分の中で、居住性を最大化するか」という制約との戦いを続けてきました。BEVベースの車両は、その前提条件そのものをひっくり返す可能性を持っています。もちろん、量産化に向けては車両価格、充電インフラ、航続距離と居住設備の電力消費のバランスなど、クリアすべき課題は山積みです。しかし、今回のショーで各ビルダーの技術者たちが見せてくれるプロトタイプや参考出品には、そうした課題に正面から向き合い、次の時代のキャンピングカーの姿を模索する熱量が確かに宿っています。会場でぜひ、実際にドアを開け、床下の構造や配線の取り回しに目を凝らしてみてください。そこに、これからのRV業界の10年を占うヒントが詰まっています。
災害に強い!「動くライフライン」としての新たな価値
キャンピングカーが「遊び道具」から「社会インフラの一部」へと評価を変えた転機は、令和6年(2024年)1月の能登半島地震でした。日本RV協会は石川県からの要請を受け、会員企業から集まった車両60台を石川県珠洲市・輪島市に派遣し、被災地で復興業務にあたる自治体職員や全国からの応援職員の宿泊拠点として提供しました。電気が通っていない状況でも稼働するヒーターや、個室として眠れる空間は、体育館の床に寝袋を敷いていた状況と比べて、被災地で働く人々の睡眠の質を大きく改善したと報告されています。この実績は、キャンピングカーが単なる余暇の道具ではなく、災害時に迅速に展開できる「動く宿泊拠点」たり得ることを、社会全体に示した出来事でした。
こうした背景を受け、今回の東京キャンピングカーショーでも、防災をテーマにしたステージやシンポジウムが用意されています。田村淳さんをパネリストに迎えた「キャンピングカーシンポジウム」も今回で3回目を数え、今年のテーマは「自治体のキャンピングカー導入」です。キャンピングカーの有用性と、自治体が実際に導入・運用していくための具体的な手法や管理ノウハウについて、パネリストと自治体関係者が議論を交わす予定で、その様子は日本RV協会公式YouTubeチャンネル「JRVAmovie」でのライブ配信も予定されています。ペットとの同行避難や、車中泊避難における注意点なども、ステージトークのテーマとして扱われる見込みです。
ここで業界関係者として強調したいのは、「普段使い(レジャー)を楽しみながら、勝手に防災訓練になっている」という、キャンピングカーならではの構造です。防災の世界では近年「フェーズフリー」という考え方が広まっていますが、キャンピングカーはまさにその究極形だと私は考えています。週末にキッチンで簡単な調理をし、サブバッテリー(あるいはBEVの車載バッテリー)から電源を取り、車内で眠る。この一連の行為そのものが、有事の際に「電源のない場所で、水のない場所で、屋根のある空間で過ごす」ための予行演習になっているのです。日常と非日常を分けて備えるのではなく、日常の延長線上に非日常への備えがある。これがキャンピングカーの持つ、他の防災グッズにはない強みです。
もう少し具体的にメカニズムをお話しします。キャンピングカーは車内にキッチン、電源、そして多くのモデルにトイレを備えた、いわば「自立型の小さな住居」です。フルフラットに展開できるベッドは、車中泊で問題になりがちなエコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)のリスクを、体を伸ばして眠ることで軽減する効果が期待できます。避難所生活で足を伸ばせない状態が続くと血流が滞りやすくなりますが、フルフラットベッドはこの点で明確な優位性を持ちます。また、サブバッテリーやソーラーパネル、あるいはBEVの車載電源は、停電時にもスマートフォンの充電や情報収集用の機器を動かし続けられる、いわゆる「情報難民」を防ぐための重要な拠点になります。停電で情報が入らなくなることは、被災地において孤立感と不安を著しく増大させます。その意味で、キャンピングカーは単なる寝床ではなく、被災者が社会とのつながりを保つための拠点機能も併せ持っているのです。
こうした知見の共有と、実際に田村淳さんが自治体導入の議論を牽引していることを踏まえると、今後、防災協定を結ぶ自治体がさらに増えていく可能性は十分にあります。実際、日本RV協会の会員企業と自治体との災害協定はすでに全国で締結が進んでおり、今回のショーはそうした流れをさらに加速させる場になるはずです。
【業界騒然】水を使わない次世代トイレ「Clesana X1」

車中泊、あるいはキャンピングカー選びにおいて、最後まで残る大きなハードルが「トイレ処理問題」です。多くの入門者が、居住空間や電源よりもまず先に「トイレの処理が面倒そう」という理由で購入を躊躇する。これは長年、業界が向き合ってきた現実です。
今回のショーで、業界内が静かに、しかし確実にざわついているのが、トイファクトリーが日本総代理店を務めるスイス製トイレブランド「Clesana(クレサナ)」の最新モデル「Clesana X1」です。従来のカセット式トイレは、タンクにたまった汚水を定期的に処理施設や下水道に流しに行く必要があり、車中泊の最中に「トイレをどこで空にするか」という悩みがつきまといました。Clesanaは、この発想を根本から覆す「水を一切使わない自動フィルムパック式」のトイレです。
その技術的な信頼性について、自動車の機構に日々向き合ってきた人間として太鼓判を押させてください。Clesanaの心臓部は、特殊加工を施した多層構造のフィルムです。用を足した後、ボタン一つでこのフィルムが独自の熱溶接システムによって熱圧着され、内容物を完全に密閉した個別のパックに自動でパッケージングします。水も化学薬品も一切使用しません。密閉に使われるフィルムは高いバリア性能を持つよう設計されており、第三者機関による分析でも、市販の一般的な保存用フィルムと比較して圧倒的に高い防臭性が確認されています。密閉されたパックはニオイを漏らすことなく本体内のトレイに複数個ためておくことができ、使用のたびにすぐ処理へ向かう必要がありません。そして廃棄の際は、密閉されたパック単位で家庭ゴミとして処分できる。これは水洗トイレの設置やタンクの上下水処理設備を必要とせず、電源さえ確保できれば設置場所を選ばないという意味で、車両側の設計自由度にも大きく寄与します。
このX1は、コンパクトで持ち運びができるモバイルタイプとして開発されており、収納時には手のひらサイズに近いレベルまで小さくまとまる特許取得の伸縮式構造を採用しています。従来モデルで積み上げてきた密閉技術の信頼性はそのままに、車内の限られたスペースにも柔軟に設置できる点が、多くのビルダーから支持されている理由です。実際、この技術は令和6年能登半島地震の被災地支援でも活用されており、断水が続く状況下でも、電源さえあれば衛生的なトイレ環境を提供できるという実績を積んでいます。岐阜県をはじめとする自治体や医療現場でも、防災備蓄・断水対策として導入が進んでいる背景には、こうした実証済みの信頼性があります。
「トイレ処理が嫌でキャンピングカーを断念していた層」にとって、このハードルが技術的に消滅しつつあるという事実は、業界にとって静かな激震です。今回のショーでは会場限定の購入特典として6,820ポイントのプレゼントも予定されており、実機を使った実演展示も行われる見込みです。ぜひご自身の目で、フィルムの密閉具合や操作感を確かめてみてください。
主要メーカーの注目出展車両
ここでは、カタログスペックの転記ではなく「ここを見るべきだ」というプロの指示線を引きたいと思います。
日産自動車:「キャラバン MYROOM」「NV200バネット MYROOM」

日産からは、キャラバンとNV200バネットをベースにした「MYROOM」シリーズが出展されます。木目をふんだんに使った内装は、いわゆる「クルマ感」を意図的に排除した、まるでデザイナーズホテルの一室のようなミニマルな空間づくりが特徴です。従来のキャンピングカーが「機能をどれだけ詰め込むか」を競ってきたのに対し、MYROOMは「部屋ごと出かける」という新しい発想を提示しています。
プロとしてここで強調したいのは、単なるデザインの美しさだけではありません。自動車メーカー純正の架装だからこそ実現できる、高い衝突安全性を担保した上でのシートアレンジの妙です。社外の架装専業ビルダーが手掛ける車両と異なり、メーカー自らが手掛ける以上、ボディ剛性やシートベルトのアンカレッジ、衝突時の乗員保護性能まで含めた「2 in 1シートの構造美」が実現されています。見た目の快適さの裏側にある安全設計は、実際に座席を展開させ、ロック機構の感触を確かめてこそ分かるものです。ぜひ実車に触れて、その作り込みを確認してみてください。
レクビィ:新型「レクビィ プラス LIV’N(リビン)」のワイド版初公開

愛知のビルダー、レクビィからは、日産キャラバンをベースにした「レクビィ プラス LIV’N」の新バリエーション「ワイド版」(全幅1,880mm)が初公開されます。従来のナロー幅モデル(全幅1,695mm)と並べて展示されるこの新型は、レイアウト・内装・シート・マルチルームの組み合わせで270通りの選択肢を持ち、独自の2段ベッド展開方式(実用新案登録済み)を採用することで、家族での車中泊需要にも対応します。あわせて、爪が立ちにくい生地を使用したペット専用モデル「レクビィ・ソラン」のワイド版も展示される予定で、愛犬・愛猫と旅をするユーザー層への訴求も充実しています。

ここでのプロの視点は「ミリ単位の設計のこだわり」です。日本の道路事情、特に住宅街の細い道や立体駐車場の制限を考慮すると、車幅を無闇に広げるわけにはいきません。ナロー枠を守りながら、いかにして室内の開放感を最大化するか。レクビィのワイド版は、ナロー版に対する価格差を最小限に抑えつつ室内空間を拡張しており、この価格と快適性のバランス感覚こそが、ビルダーの設計哲学を映し出します。会場では、家具のチリ(隙間)の合わせ方、引き出しの滑らかさ、シート展開時の軽さといった、写真では絶対に伝わらない部分をぜひご自身の手で確認してください。良いビルダーの車両は、こうした細部の仕上げに例外なく妥協がありません。
6. 豪華ゲストが集結するステージ・来場者特典
今年のステージは、ジャンルを超えた豪華な顔ぶれが揃います。歌舞伎俳優であり、実際にキャンピングカーを所有する中村獅童さんは、家族との北海道一周旅行や、関東近郊へのアウトドア旅を実践するオーナーとしての視点、さらに地方ロケでは移動車ではなく「動く楽屋」としてキャンピングカーを活用しているというユニークな使い方を語ってくれる予定です。お笑いコンビ・パンサーの菅良太郎さん、ジャングルポケットの太田博久さん、流れ星☆のちゅうえいさんも登壇し、キャンピングカーでの旅の実体験を交えてステージを盛り上げます。さらに新日本プロレス所属のKUSHIDA選手、マスター・ワト選手も出演予定で、プロレスファンにとっても見逃せないラインナップとなっています。
来場者特典も充実しています。三立製菓の「かにスコーン」が各日先着で無料配布されるほか、ミツカンの人気商品を使った特典企画、そして公式Instagramのフォローで参加できるハズレなしのガラガラ抽選会も予定されています。家族連れでも、一日たっぷり会場を楽しめるコンテンツが用意されているのが、このショーの大きな魅力です。
7. チケット情報・ペット同伴の注意点
チケットは前売り券の利用を強くお勧めします。
前売りの電子チケットは大人800円・小人(小学生〜中学生)500円であるのに対し、当日券は紙チケットで大人1,200円・小人800円、当日の電子チケットでも大人1,000円・小人600円と、いずれも前売りより割高になります。未就学児は無料、障がい者手帳の提示で本人および付添人1名も無料です。事前にオンラインで購入しておくことで、入場時の混雑も避けられますので、ぜひ活用してください。
ペット連れで来場される方への実務的な注意点もお伝えします。
ペットケア費は1頭500円、2頭以上で1,000円が必要で、当日会場入り口での支払いとなります。ペット専用の入口が用意されている一方、東京ビッグサイト館内の共用部分ではペットを歩かせることができません。バギーやキャリーバッグの使用が必須となりますので、大型犬をお連れの方は特に、事前に対応可能なキャリーやカートを準備しておくことをお勧めします。リードの着用も忘れずに、周囲への配慮を持ってお楽しみください。
結論:2026年の東京キャンピングカーショーは「行くべき」か?
自動車業界に45年身を置いてきた人間として、はっきりと申し上げます。今年のショーは、絶対に行くべきです。
これは単なるキャンプ道具や余暇の乗り物選びの場ではありません。ベース車自体が電気自動車に置き換わり、車内の電源事情が根底から変わろうとしている「電化」の最前線。能登半島地震の実績を経て、キャンピングカーが社会インフラの一部として自治体導入の議論にまで発展している「防災」の最前線。そして水を一切使わずに車中泊最大のハードルを取り除こうとしている「衛生」技術の最前線。この3つの最新技術を、カタログの上の数字ではなく、自分の五感で比較し、体感できる。これほど贅沢な機会は、日本国内の展示会を見渡してもそう多くはありません。
夏休み直前というこの時期は、多くの家庭が今年の休暇の過ごし方、そして自分たちのライフスタイルそのものを見直すタイミングでもあります。ぜひ会場に足を運び、実車のドアを開け、床下の配線に目を凝らし、シートを展開させ、そしてClesana X1のボタンを実際に押してみてください。その体験こそが、皆さんのこれからの暮らしを大きく変える一台との出会いにつながるはずです。私自身、この45年で何度もこの業界の転換点を見てきましたが、2026年のこのショーは、間違いなく後から振り返って「あの年から変わった」と語られる年になると確信しています。


