【速報】日産新型エルグランド、ジャパンモビリティショー2025で鮮烈デビュー! プレミアムミニバン新時代の幕開けか?

新車情報

2025年10月29日、「ジャパンモビリティショー2025」の会場に、ひときわ異彩を放つ一台のミニバンが姿を現しました。それは、16年もの沈黙を破り、ついにフルモデルチェンジを果たした日産のフラッグシップミニバン、新型『エルグランド』です!

長年その登場が待ち望まれていたエルグランドの復活は、瞬く間にSNSを席巻。「プレミアムミニバンの新時代が来たね!」「アルファード一強時代も終わるのか!?」と、自動車ファンのみならず、多くの人々から熱い視線が注がれています。

トヨタ『アルファード』は2025年1月に9,866台、2月には8,034台を販売し、販売台数ランキングで上位に位置するなど、現在のプレミアムミニバン市場を席巻しています。その牙城を崩すポテンシャルを秘めていると評される新型エルグランド。その圧倒的な存在感と、日産が誇る先進技術の数々は、業界関係者やジャーナリストたちにも強烈なインパクトを与えました。

この記事では、ジャパンモビリティショー2025で先行公開された新型エルグランドの全貌を、私、自動車業界の片隅で働く一員として、プロの目線も交えながら徹底的に解説していきます! デザイン哲学から走行性能、そして気になる市場の評価まで、新型エルグランドの魅力を余すことなくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

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  1. デザイン哲学:威風堂々たる存在感と「リニアモーターカー」が描く未来
    1. エクステリア:威厳とダイナミズムの融合
      1. フロントグリル:匠の技が生み出す芸術性
      2. サイドパネル:日本庭園の美学を纏う
      3. ホイール:機能美の追求
      4. ロゴ:ブランド価値の再定義
    2. 新色のツートンカラーが示す高貴さ
  2. 業界関係者が驚愕したエクステリアの詳細と評価
    1. ジャーナリストの初期評価:賛否両論、そして「すげえかっこいい」へ
    2. アルファードとの比較と市場の反応:打倒アルファードなるか?
    3. エルグランドの歴史と「走り」のDNA:原点回帰のグランドツアラー
  3. 高級プライベートラウンジを実現した先進インテリア
    1. 運転席周りの革新性:ドライバーファーストの贅沢空間
      1. 視界と誇らしさ:コマンドポジションの進化
      2. 大型統合インターフェースディスプレイ:未来へのゲートウェイ
      3. 高級素材とディテール:五感を満たす上質空間
      4. 静電式スイッチ:工芸品のような操作デバイス
      5. アンビエント照明:心を彩る光の演出
    2. 快適性を追求したラウンジ機能:至高のリラックス体験
      1. BOSE プレミアムサウンドシステム:移動するコンサートホール
      2. ツインサンルーフ:空と繋がる開放感
      3. 助手席オットマン:忘れられがちな特等席
      4. 2列目シートの優位性:真のVIP空間
      5. 室内空間:グランドツアラーの本質
  4. 新時代を切り開くパワートレインと走行性能:e-POWERとe-4ORCEが織りなす極上の走り
    1. 第3世代e-POWERの搭載:電気自動車のような、しかしバッテリー切れの心配がない走りを
      1. エンジン:発電に特化した専用設計
      2. パワートレインユニット:5-in-1の革新
      3. トルク性能:V8を凌駕する電動パワー
    2. 進化したe-4ORCEとインテリジェントダイナミックサスペンション:究極の安定感と快適性を追求
      1. 日常の快適性:雲の上を滑るような乗り心地
      2. コーナリング性能:意のままのハンドリング
      3. インテリジェントダイナミックサスペンション:路面を選ばない快適性
      4. 6つのドライブモード:あらゆるシーンに対応
  5. グランドツアラーとしての「走り」へのこだわりとジャーナリストの評価
    1. 試乗ジャーナリストが語る感動:「走り系ミニバン登場」の予感
      1. 電動ドライブの滑らかさ:ストレスフリーの加速
      2. フラットライド感:酔いにくい快適空間
      3. ハンドリング:ミニバンの常識を覆す
      4. ボディ剛性:全ての性能の土台
    2. 走りのDNAの再認識:スポーツラグジュアリーミニバンの新境地
  6. 先進技術:プロパイロット2.0の進化と安全装備で未来のドライブを
    1. 進化したプロパイロット機能:ハンズオフで渋滞を駆け抜けろ!
    2. 充実した安全装備:家族の命を守る最新技術
    3. 将来への期待:自動運転技術のその先へ
  7. 価格予想と市場へのインパクト:打倒アルファードへの道は?
    1. ユーザー層を取り込むための価格設定:戦略的プライシングに注目
      1. 価格予想:トヨタユーザーを取り込む戦略価格
      2. 市場戦略の可能性:思い切った価格設定で勢力図を変える
    2. 燃費性能への関心:長距離ドライブでの真価
  8. ライバル車とL.S.の登場:プレミアムミニバン市場の熱き戦い
    1. Lexus L.S.(ロングスペース):レクサスが放つ究極のミニバン
      1. 特徴:6輪の衝撃
      2. 位置づけと価格:究極のラグジュアリー
    2. メルセデス・ベンツ ビジョン V:車ではない、未来のデザイン
      1. 特徴:未来のモビリティの具現化
    3. 新型エルグランドの立ち位置:日本発グランドツアラーの矜持
  9. まとめ:新型エルグランドが切り開くミニバンの新時代
    1. エルグランドの真価:グランドツアラーとしての本質
    2. 16年の沈黙が生んだ革新
    3. 市場への期待とインパクト
    4. プレミアムミニバン市場の未来
    5. 最後に:期待と確信

デザイン哲学:威風堂々たる存在感と「リニアモーターカー」が描く未来

新型エルグランドのコンセプトは、その名も**「The private MAGLEV」(リニアモーターカー)**。この言葉に込められたのは、「非日常の旅に出かける高揚感や期待感を感じさせる特別なデザイン」を追求する、日産の熱い想いです。単なる移動手段ではない、乗るたびに心が躍るような体験を提供したいという、デザイナーたちの哲学が随所に息づいています。

エクステリア:威厳とダイナミズムの融合

新型エルグランドは全長4,995mm(現行比+30mm)×全幅1,895mm×全高1,975mmの3サイズと、現行モデルから一回り大きくなったボディは、ハイスピードでありながらもスムーズで静かなリニアモーターカーの姿を彷彿とさせます。その佇まいはまさに**「威風堂々」**。一目見ただけで、その存在感と力強さに圧倒されることでしょう。

日産が「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」と呼ぶデザインランゲージは、「ノート」や「アリア」にも共通していますが、エルグランドではより上質かつ大胆に昇華されています。このデザイン哲学は、日本の伝統美と最先端のテクノロジーを融合させた、まさに次世代のジャパニーズプレミアムを体現するものです。

ここで、特に注目すべきディテールを深掘りしていきましょう。

フロントグリル:匠の技が生み出す芸術性

まるで日本の伝統工芸品「組子」のような緻密なパターンが施されたフロントグリルは圧巻です。先行公開されたモデルはグロスブラックでしたが、市販車ではどんなカラーバリエーションが登場するのか、今から期待が高まります。

この組子パターンは、単なる装飾ではありません。日本の伝統的な木工技術である組子細工は、釘を一切使わずに木材を幾何学的に組み合わせる高度な技術です。その精緻さと美しさをモチーフにしたグリルデザインは、細部に宿る日本の美意識を表現し、ミニバンというカテゴリーを超えた芸術性を感じさせます。

職人が一つ一つ丁寧に作り上げる組子細工のように、このグリルデザインも日産のデザイナーたちが何度も試行錯誤を重ね、完璧なバランスを追求した結果生まれた傑作なのです。光の当たり方によって表情を変えるこのグリルは、見る者の心を捉えて離しません。

サイドパネル:日本庭園の美学を纏う

大きな面構成と緻密なディテールが織りなすコントラストは、まるで日本庭園のよう。広大な空間の「間(ま)」と、細部まで研ぎ澄まされた「整(せい)」の概念が見事に調和しています。

日本庭園では、何もない空間こそが重要な要素とされます。石や木、水といった要素を配置する際、その間にある「空白」が全体の調和を生み出すのです。新型エルグランドのサイドパネルも同様の哲学に基づいてデザインされており、大胆な面構成によって生まれる広がりと、精緻なキャラクターラインが作り出す緊張感が絶妙なバランスを保っています。

見る角度によって表情を変えるサイドビューは、オーナーの所有欲を掻き立てること間違いなし。朝の柔らかな光の中で見る顔と、夕暮れの斜光に照らされた顔では、まったく異なる表情を見せてくれるでしょう。この多面性こそが、飽きのこないデザインの証なのです。

ホイール:機能美の追求

軽量化とデザイン性を両立させたホイールは、18インチながらもシルバー加飾を排することで、最新のトレンドを捉えています。近年の高級車では、過度な装飾を避け、シンプルかつモダンなデザインが主流となっており、新型エルグランドもこのトレンドを的確に捉えています。

パッと見のインパクトだけでなく、機能美まで追求されているのがプロの目から見ても素晴らしい点です。装着されているヨコハマのADVAN V61(235/60R18)は、エルグランドの「走り」のDNAを支える重要な要素となるでしょう。

このタイヤは、静粛性とグリップ性能を高次元でバランスさせた、プレミアムミニバン専用設計のタイヤです。低燃費性能も兼ね備えており、ロングドライブでも快適性を損なうことなく、力強い走りをサポートします。ホイールデザインとタイヤの組み合わせが、新型エルグランドの足元に確かな存在感と信頼性を与えているのです。

ロゴ:ブランド価値の再定義

中央に堂々と配されたエルグランドの大型ロゴは、その世界的な認知度とブランド価値をさらに高めたいという日産の意図を感じさせます。エルグランドというネーミングは、スペイン語で「偉大な」を意味する「Grande」に由来しており、初代から変わらぬプレミアムミニバンとしての矜持を表現しています。

16年ぶりのフルモデルチェンジという長いブランクを経て、改めてエルグランドの名を冠した新型車が登場する意義は大きいでしょう。このロゴは、単なる車名表示ではなく、「エルグランドが帰ってきた」という強いメッセージなのです。

新色のツートンカラーが示す高貴さ

新型エルグランドには、日本の自然美を表現した新色が採用されました。この色選びにも、日産のこだわりと日本の美意識が深く反映されています。

  1. 「FUJI DAWN -フジドーン-」:富士の黎明、夜明けの一瞬の情景を切り取ったような、はかなくも美しい色合い。日本人なら誰もが心を打たれる富士山の荘厳さと、夜明けの刹那的な美しさを一つの色に凝縮しています。
  2. 「至極 -シゴク-」:古来より日本で高貴さや格式の高さを象徴する色から着想を得た、深みのあるカラー。この色は、平安時代の貴族が愛した高貴な色彩をモダンに解釈したものです。

特に今回公開されたツートンカラーは、下側がフジドーン、上側が至極(グロスブラックに近い)という組み合わせ。これにモールディングのわずかにゴールドがかった色が絶妙に調和しており、その「超おしゃれ」な雰囲気には、思わず唸ってしまいました。

このツートンカラーの妙味は、環境光によって全く異なる表情を見せる点にあります。明るい日中では、フジドーンの柔らかな色合いが優しく輝き、上品で洗練された印象を与えます。一方、夕暮れ時や夜間では、至極の深い色調が車全体に重厚感と威厳をもたらし、まさに走る芸術品として周囲の視線を集めることでしょう。

この色の組み合わせは、まさに走る芸術品と呼ぶにふさわしいでしょう。白や黒といった定番カラーも良いですが、このツートンカラーは、新型エルグランドというプレミアムミニバンの特別感を最大限に引き出す選択肢として、強くお勧めしたいカラーリングです。


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業界関係者が驚愕したエクステリアの詳細と評価

新型エルグランドは、高級ミニバン市場で圧倒的なシェアを持つトヨタ『アルファード』を強く意識して開発されました。その先行公開は、業界内外に大きな衝撃を与えたことは言うまでもありません。

プレミアムミニバン市場は、長年トヨタの独壇場でした。アルファードとヴェルファイアの兄弟車が市場を席巻し、日産エルグランドは徐々に存在感を失っていきました。しかし、今回の新型エルグランドの登場により、この勢力図が大きく変わる可能性が出てきたのです。

ジャーナリストの初期評価:賛否両論、そして「すげえかっこいい」へ

自動車ジャーナリストの五味やすたか氏も、エルグランドの先行デザインを初めて見た時は「失敗魚みたい」と冗談めかしていましたが、改めて見ると「すげえかっこいい」と評価を一変させています。この評価の変化は、新型エルグランドのデザインが持つ多面性と深みを物語っています。

特にフロントデザインは、「ああ、エルグランドだよね」と思わせる強い個性を持ち、その迫力はまさにフラッグシップモデルにふさわしいものです。写真やスクリーン越しに見るのと、実車を目の前にするのとでは、その印象が大きく異なるのがこの車の特徴でもあります。

さらに、ジャパンモビリティショー2023で公開されたコンセプトカー「ハイパーツアラー」のデザインと根本的な部分が共通していると感じたことから、「日産はすごいな」と、そのブレないデザイン哲学に改めて感嘆の声が上がっています。

コンセプトカーというのは、多くの場合、市販化される際に大幅にデザインが変更されてしまうものです。しかし、日産は「ハイパーツアラー」で示した未来的なビジョンを、新型エルグランドという市販モデルに見事に落とし込むことに成功しました。この技術力とデザイン力は、さすが日産と言えるでしょう。

アルファードとの比較と市場の反応:打倒アルファードなるか?

多くのミニバンオーナーは、新型エルグランドのデザインに対して大きな期待を寄せています。SNS上では、

  • 「めちゃくちゃ上品で未来的でカッコいい! アルファードの無双状態を阻止できるポテンシャルはあります!」
  • 「これはアルファード勢も焦るな…」

といった、アルファードの優位性を脅かす存在として歓迎する声が多く聞かれました。

一方で、デザインの特徴についてはこんな意見も。リアの車高の高さには驚きの声があったものの、アルファードのノーマルモデルと比較すると、新型エルグランドのデザインは「少々地味に感じる」という声も聞かれました。

これは、アルファードが良くも悪くも「押し出し感」を強調しているのに対し、エルグランドは「威風堂々」と「上品さ」を追求していることの表れかもしれません。日本のプレミアムカーとして、あえて過度な主張を避け、洗練された佇まいを選んだとも解釈できます。

しかし、今回公開されたツートンカラーのブロンズ系は、明るい場所では華やかに、暗い場所では落ち着いた印象を与える個性的な色であり、白や黒に飽きてしまったユーザーには強くお勧めできるカラーだと感じました。この色の持つ奥深さは、実車を見なければ本当の良さは伝わらないでしょう。

リアデザインに関しては、最近の他メーカー(トヨタ含む)のトレンドである一文字のテールランプとメーカーロゴの組み合わせであり、「もう少し新しさが欲しかった」という意見もありました。

確かに、リアデザインは現代の高級車に共通する要素が多く、革新性という点では物足りなく感じる方もいるかもしれません。しかし、これはトヨタのアルファードとヴェルファイアのテールランプの良いとこ取りをしたようなデザインであり、飽きのこない普遍的な美しさがあるとも言えるでしょう。

長く乗り続けるプレミアムミニバンとして考えた場合、奇をてらった斬新なデザインよりも、時代を超えて美しく見えるデザインの方が価値があるという判断かもしれません。5年後、10年後に見ても古臭く感じないデザインこそが、真のプレミアムカーにふさわしいデザインなのです。

エルグランドの歴史と「走り」のDNA:原点回帰のグランドツアラー

新型エルグランドの登場は、単なる新型車発表以上の意味を持っています。自動車ジャーナリストたちは、そもそも乗用車ベースのプラットフォームを使い、「乗用車ミニバン」という新しいカテゴリーを世に生み出したのが、他ならぬエルグランドであったという歴史的背景を強調しています。

1997年に登場した初代エルグランドは、当時の日本の自動車市場に革命をもたらしました。それまでのミニバンは、商用車ベースの無骨な車が主流でした。しかし、エルグランドは乗用車の快適性と走行性能を持ちながら、ミニバンの広大な室内空間を実現した画期的なモデルだったのです。

初代エルグランドは「グランドツアラー」として「走り」をイメージして作られており、長距離移動での快適性と運転の楽しさを追求してきました。この思想は、ヨーロッパの高級GTカーに通じるものがあります。単に目的地に着けば良いのではなく、そこに至るまでの道のりそのものを楽しむ。それがグランドツアラーの本質です。

新型もまた、その**「走り」の良さ**を徹底的に追求。単なる豪華なミニバンではなく、ドライバーも同乗者も心ゆくまでドライブを楽しめる、真のグランドツアラーとしての資質を磨き上げています。

この「走り」へのこだわりこそが、エルグランドの真骨頂であり、ライバルとの大きな差別化ポイントとなるでしょう。アルファードが「移動する応接室」を目指すなら、エルグランドは「走る歓び」を提供するプレミアムミニバンなのです。


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高級プライベートラウンジを実現した先進インテリア

新型エルグランドのインテリアは、まさに「特別なプライベートラウンジのような空間」を目指して開発されました。一歩足を踏み入れた瞬間から、日常の喧騒を忘れさせてくれるような、上質で安らぎに満ちた空間が広がります。

プレミアムミニバンのインテリアは、単に豪華であれば良いというものではありません。本物の高級感とは、素材の質感、デザインの統一感、そして機能美が完璧に調和した時に初めて生まれるものです。新型エルグランドのインテリアは、まさにその理想を追求した空間と言えるでしょう。

運転席周りの革新性:ドライバーファーストの贅沢空間

運転席周りは、ドライバーを包み込むような高級感あふれるデザインが特徴です。プレミアムカーにとって、ドライバーズシートの環境は極めて重要です。なぜなら、どれほど後席が豪華でも、運転する人が快適でなければ、真のグランドツアラーとは言えないからです。

視界と誇らしさ:コマンドポジションの進化

アイポイントが高くなったことで、運転席からの視界が大幅に向上。広々とした視界は安心感をもたらし、同時にこの特別なミニバンを操る誇らしさをも感じさせてくれます。

SUVで「コマンドポジション」と呼ばれる高い着座位置がもたらす視界の良さと安心感は、新型エルグランドでも十分に味わえます。しかも、単に高いだけでなく、前方視界、斜め前方視界、サイドミラーでの後方視界まで、あらゆる方向の視認性が最適化されています。

ダッシュボード周りもすっきりと洗練されており、直感的な操作が可能です。運転に集中できる環境が整っているからこそ、長距離ドライブでも疲れにくく、安全運転にも繋がります。

大型統合インターフェースディスプレイ:未来へのゲートウェイ

国内モデルとしては初となる14.3インチの大画面統合型インターフェースディスプレイは、まるでタブレット端末を埋め込んだかのよう。これにより、上質かつ先進的なコックピットが実現しています。

このディスプレイサイズは、トヨタのディスプレイオーディオよりも大きく、視認性や操作性も格段に向上しているとの評価です。ナビゲーション、オーディオ、車両設定、運転支援システムの設定など、あらゆる機能がこの一つのディスプレイで完結します。

画面の解像度も高く、地図表示は驚くほど精細で見やすいでしょう。タッチ操作のレスポンスも良好で、スマートフォンを使い慣れた現代のドライバーにとって、直感的に操作できるインターフェースとなっています。

さらに、音声認識機能も充実しており、運転中でも安全に各種設定を変更できます。「エアコンの温度を下げて」「目的地を自宅に設定」など、自然な話し言葉で車に指示を出せるのは、まるで執事を従えているような感覚です。

高級素材とディテール:五感を満たす上質空間

広い範囲にわたって、本物の木目調パネルや肌触りの良い表皮が惜しみなく使用され、クラスを超えた高級感を演出しています。近年の高級車では、サステナビリティへの配慮から、本物の木材ではなく、環境に配慮した代替素材を使うケースも増えています。

しかし、新型エルグランドでは、適切に管理された森林から調達した本物の木材を使用することで、真の高級感と環境配慮を両立させています。この木目調パネルは、一台一台微妙に木目が異なり、まさに世界に一台だけの特別感を演出してくれます。

ドアトリムには、エクステリアの組子パターンと統一感を持たせた美しいキルティングが施されており、内外装のデザイン言語が見事に調和しています。このキルティングは、高級ファッションブランドのバッグや財布に用いられる手法で、一針一針丁寧に縫い上げられた職人技の結晶です。

シート素材には、まるでオーダーメイドスーツのように身体にフィットする「テーラーフィット™」を採用。この素材は、座った瞬間から身体を優しく包み込み、長時間のドライブでも疲れを感じさせません。

細部にまで日産のこだわりが詰まっており、例えばステッチの一本一本、レザーの質感、金属パーツの輝き、全てが調和してプレミアム空間を作り上げています。

静電式スイッチ:工芸品のような操作デバイス

木目調パネルと一体化したシームレスな静電式スイッチは、まるで工芸品のよう。押した時の確かなクリック感と、未来的な操作感が所有欲を満たしてくれるでしょう。

従来の物理ボタンとは異なり、静電式スイッチは表面がフラットで、見た目にも非常に美しく仕上がっています。しかし、ただ美しいだけではありません。操作した時の触覚フィードバック(ハプティックフィードバック)により、確実に操作したことが指先で感じられます。

この技術は、高級スマートフォンやハイエンドオーディオ機器で採用されているものと同等レベルであり、新型エルグランドがいかに先進的な車であるかを物語っています。

アンビエント照明:心を彩る光の演出

最大64色から選べるアンビエント照明は、インストルメントパネルからドアへと流れるように配置され、乗員を優しく包み込みます。気分やシーンに合わせて色を変えることで、まさに自分だけのプライベート空間を演出できます。

例えば、朝の出勤時にはさわやかなブルー系で目を覚ます。昼間のドライブでは落ち着いたアンバー系で集中力を高める。夜のドライブではロマンチックなパープル系でリラックス。そして特別な記念日には華やかなピンク系で雰囲気を盛り上げる。

このように、アンビエント照明は単なる照明ではなく、車内空間の雰囲気を自在にコントロールする魔法のような存在です。光の色が変わるだけで、同じ車内でも全く異なる印象になり、毎日新鮮な気持ちでドライブを楽しめるでしょう。

快適性を追求したラウンジ機能:至高のリラックス体験

新型エルグランドは、乗員すべての快適性を極限まで高めるための装備が充実しています。プレミアムミニバンの真価は、長距離移動での快適性にあります。短時間のドライブなら、どんな車でもそれなりに快適です。しかし、3時間、4時間、あるいはそれ以上の長距離を走った時に、本当の実力が問われるのです。

BOSE プレミアムサウンドシステム:移動するコンサートホール

まるで映画館にいるような臨場感あふれる3Dサラウンド再生を楽しめるBOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステムを搭載。長距離ドライブでも、極上のサウンド体験が疲労を忘れさせてくれるでしょう。

このシステムは、車内の音響特性を綿密に測定し、最適なスピーカー配置とチューニングが施されています。22個のスピーカーが車内の隅々まで高音質サウンドを届け、まるで自分だけのコンサートホールにいるような感覚を味わえます。

特に注目すべきは、各座席で最適な音響バランスが得られるよう調整されている点です。運転席でも後席でも、どこに座っても最高の音楽体験ができるのは、BOSE の技術力の賜物です。

ツインサンルーフ:空と繋がる開放感

前後に配置されたツインタイプのサンルーフは、アルファード/ヴェルファイアにはないエルグランドの大きなアドバンテージです。特に1列目にもサンルーフがあることで、運転席に座るドライバーも開放的な気分を味わうことができます。

多くのミニバンでは、サンルーフは2列目・3列目の乗員のための装備と考えられがちです。しかし、新型エルグランドは「ドライバーファースト」の思想のもと、運転席の上にもサンルーフを設置しました。

晴れた日の高速道路で、サンルーフを開けて走る爽快感。星空の下でのドライブの特別感。トンネルを抜けた瞬間に広がる青空。こうした体験は、ドライバーにとってかけがえのない思い出となるでしょう。

また、サンルーフからの自然光は、車内を明るく開放的にしてくれます。閉塞感を感じさせない室内空間は、長距離移動での疲労軽減にも貢献します。

助手席オットマン:忘れられがちな特等席

アルファード/ヴェルファイアの新型で廃止されてしまった助手席側のオットマンが、新型エルグランドには搭載されています。これにより、助手席に座る方も足を伸ばしてリラックスできるため、この点ではエルグランドの方が快適性が高いと評価されています。

助手席は、多くの場合、配偶者やパートナーが座る特別な席です。2列目が豪華なのは当然ですが、助手席の快適性を疎かにしてはいけません。日産はこの点をよく理解しており、助手席にもオットマンを装備することで、運転席と助手席に座る二人が、対等に快適なドライブを楽しめるよう配慮しています。

これは、夫婦やカップルでの長距離ドライブにおいて、大きな差となって表れるでしょう。助手席に座るパートナーも、足を伸ばしてリラックスできれば、会話も弾み、より楽しいドライブタイムを過ごせるはずです。

2列目シートの優位性:真のVIP空間

2列目シートは、パワーシート、オットマン、シートベンチレーションを完備し、トヨタのエグゼクティブパワーシートと遜色ない印象です。特に、ヘッドレストの中折れシート機能は秀逸で、リラックスした姿勢で前方が見やすく、アルファード(固定式アームレストのエグゼクティブラウンジなど)のシート環境を超える感触があります。

この中折れヘッドレスト機能は、一見地味な装備に思えますが、実際に体験すると、その素晴らしさに驚かされます。通常のヘッドレストでは、リクライニングを深くすると、頭が前に押し出されて不快な姿勢になりがちです。しかし、中折れ機能により、どんなリクライニング角度でも、頭を自然な位置で支えてくれるのです。

さらに、メモリー機能とシートヒーター・シートクーラーも装備されており、まさに至れり尽くせりの空間です。メモリー機能は、家族それぞれの好みのシート位置を記憶してくれるため、乗るたびに調整する手間が省けます。

シートヒーターは冬場の寒い日に、シートクーラーは夏場の暑い日に、それぞれ快適性を大幅に向上させます。特にシートクーラーは、背中やお尻の蒸れを防ぎ、長時間座っていても快適さを保ってくれる優れものです。

室内空間:グランドツアラーの本質

アルファードやヴェルファイアが「部屋を移動させる」というコンセプトに対し、エルグランドは「車として多人数乗車をより深く楽しんでもらう」というコンセプトを追求しています。この違いは大きく、グランドツアラーとしての質実剛健さが、あらゆるシーンで乗員に最高の体験を提供してくれることでしょう。

「部屋を移動させる」という考え方は、移動そのものを目的としていません。いかに移動中を快適に過ごすか、という点に焦点が当てられています。一方、「車として楽しむ」という考え方は、移動という行為そのものに価値を見出しています。

どちらが優れているということではなく、これは哲学の違いです。目的地に着くことだけが重要なら、前者が良いでしょう。しかし、旅そのものを楽しみたい、ドライブという体験を大切にしたいなら、後者の方が適しています。

新型エルグランドは、まさに後者の思想を体現した車です。単なる移動手段ではなく、「旅」を楽しむためのツール。それがグランドツアラーの本質なのです。


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新時代を切り開くパワートレインと走行性能:e-POWERとe-4ORCEが織りなす極上の走り

新型エルグランドは、日産が誇る先進の電動化技術とシャシー技術を結集し、プレミアムミニバンにふさわしい力強く上質な走りを実現しています。これこそが、エルグランドが目指す「グランドツアラー」の真骨頂と言えるでしょう。

第3世代e-POWERの搭載:電気自動車のような、しかしバッテリー切れの心配がない走りを

パワートレインの中核を担うのは、日産が磨き上げてきた第3世代e-POWERです。このシステムは、駆動を100%電動モーターが担うため、ガソリンさえ給油しておけばバッテリー切れの心配なく、電気自動車のような滑らかで力強い走りが楽しめます。

e-POWERは、日産が独自に開発したシリーズハイブリッドシステムです。一般的なハイブリッド車では、エンジンとモーターの両方で駆動しますが、e-POWERではエンジンは発電のみに専念し、駆動は100%モーターが担当します。

この方式の最大のメリットは、常に最適な効率でエンジンを運転できる点です。通常のエンジン車では、発進時、加速時、巡航時など、様々な運転状況に合わせてエンジンを制御する必要があり、どうしても効率の悪い領域で運転せざるを得ない場面が出てきます。

しかし、e-POWERでは、エンジンは常に最も効率の良い回転数で運転され、発電した電力をバッテリーに蓄え、モーターに供給します。これにより、高い燃費性能と、電気自動車のような滑らかな走りを両立しているのです。

エンジン:発電に特化した専用設計

新たに**専用設計により効率を高めた発電特化型エンジン(ZR15DDTe)**が採用されています。これは1.5Lターボエンジンでありながら、一切タイヤに直接繋がっていません。発電に徹することで、常に最適な効率で発電を行い、モーターへの電力供給を安定させます。

このエンジンは、従来の走行用エンジンとは根本的に設計思想が異なります。走行用エンジンは、低回転域から高回転域まで幅広い回転数で力を発揮する必要があります。しかし、発電専用エンジンは、最も効率の良い特定の回転数でのみ運転すれば良いため、その回転数に特化した最適化が可能なのです。

さらに、ターボチャージャーを装備することで、小排気量ながら十分な発電能力を確保しています。1.5Lという排気量は、自動車税の区分でも有利であり、ランニングコストの面でもメリットがあります。

パワートレインユニット:5-in-1の革新

モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機の5つの主要部品をひとつにまとめた**「5-in-1 e-POWERパワートレインユニット」**は、コンパクト化、高剛性化、静粛性、そして燃費性能の劇的な向上に貢献しています。この統合化技術こそが、日産の電動化技術の結晶と言えるでしょう。

従来、これらの部品は個別に配置されており、それぞれを接続するための配線や配管が必要でした。しかし、5-in-1ユニットでは、全てを一体化することで、部品点数の削減、軽量化、スペース効率の向上を実現しています。

また、一体化することで、各部品間のエネルギーロスも最小限に抑えられます。例えば、モーターで発生した熱を発電機の冷却に利用するなど、熱マネジメントの効率化も図られています。

さらに、高剛性化により、振動や騒音の発生源を抑え込んでいます。プレミアムミニバンにとって、静粛性は極めて重要な要素です。どんなに豪華な内装でも、エンジンやモーターの騒音が大きければ、快適性は損なわれてしまいます。

トルク性能:V8を凌駕する電動パワー

新型エルグランドの駆動トルクは、驚くべきことにV8 5Lの自然吸気エンジンに相当する力(500N・mを超える)を電気モーターで発生させると噂されています。これにより、2トンを超える重量級の車体を、まるで羽根のように軽々と加速させることが可能です。

もはや排気量(1.5L)で加速力を測る時代ではないことを、新型エルグランドが改めて証明しています。内燃機関の時代には、排気量が大きければ大きいほど、パワーとトルクが増大しました。しかし、電動化時代においては、この常識は通用しません。

電気モーターの最大の特徴は、停止状態から最大トルクを発生できることです。内燃機関では、ある程度回転数を上げないと最大トルクは発生しませんが、モーターは0回転から最大トルクが利用できます。

この特性により、信号待ちからの発進や、高速道路での合流など、瞬間的な加速が必要なシーンで、圧倒的なアドバンテージを発揮します。アクセルペダルを踏んだ瞬間、遅れることなく力強い加速が始まる。この感覚は、一度体験すると病みつきになるでしょう。

進化したe-4ORCEとインテリジェントダイナミックサスペンション:究極の安定感と快適性を追求

新型エルグランドは、e-POWERとの組み合わせで真価を発揮する電動駆動4輪制御技術**「e-4ORCE」(イーフォース)**を搭載しています。

e-4ORCEは、日産が長年培ってきた4WD技術「ATTESA E-TS」と、電動駆動技術を融合させた、次世代の4輪制御システムです。前後それぞれに搭載されたモーターのトルクを、ミリ秒単位で緻密に制御することで、従来の機械式4WDでは不可能だった高度な車両制御を実現しています。

日常の快適性:雲の上を滑るような乗り心地

日常の走行シーンでは、前後モーターのトルクを緻密にバランスよくコントロールすることで、走り出しや加減速による車体の揺れを極限まで抑え、まるで雲の上を滑るようなスムーズで快適な乗り心地を提供します。

e-4ORCEの制御状況はメーターディスプレイに表示され、視覚的にその恩恵を確認することができます。前輪と後輪にどのようにトルクが配分されているかがリアルタイムで表示されるため、システムが働いていることを実感できます。

特に印象的なのは、発進時の滑らかさです。通常の車では、発進時にガクンという衝撃を感じることがありますが、e-4ORCE搭載車では、そうした不快な挙動が完全に消失します。前後のモーターがバランスよく駆動力を生み出すことで、車体が水平を保ったまま、スーッと滑り出すような発進が可能になるのです。

また、減速時も同様です。ブレーキを踏んだ時の前のめり感(ダイブ感)を、e-4ORCEが巧みに抑制してくれます。これは、後輪モーターの回生ブレーキを積極的に活用し、前後の減速力をバランスさせることで実現しています。

コーナリング性能:意のままのハンドリング

旋回中には、従来のモーターとブレーキの統合制御に加え、リアモーターのトルクを積極的に活用することで、ドライバーが意図したラインをトレースする、より気持ちのよいコーナリングを実現します。ミニバンであることを忘れさせるような、優れた旋回性能には驚かされることでしょう。

カーブを曲がる時、e-4ORCEは内輪と外輪のモータートルクを微妙に調整します。これにより、車両の姿勢を最適に保ち、ドライバーの意図通りのラインを正確にトレースできるのです。

一般的な4WD車では、カーブでアクセルを踏むと、アンダーステア(外側に膨らむ)傾向が出やすいのですが、e-4ORCEではそうした挙動を最小限に抑えられます。まるでレールの上を走っているかのような、安定したコーナリングが可能です。

インテリジェントダイナミックサスペンション:路面を選ばない快適性

走行シーンに応じて4輪の減衰力をミリ秒単位で可変する電子制御ダンパーを採用。これにより、車体の揺れを徹底的に抑え、常にフラットな姿勢を保ちます。どのような路面状況でも不安なく落ち着いた挙動を実現し、乗員すべての快適な乗り心地をさらに高めます。

このサスペンションシステムは、各車輪に取り付けられたセンサーで路面状況をリアルタイムに検知し、瞬時にダンパーの減衰力を調整します。例えば、高速道路のつなぎ目を通過する瞬間、システムは衝撃を予測し、ダンパーを硬めて車体の揺れを抑えます。

逆に、滑らかな路面では、ダンパーを柔らかめにすることで、しなやかな乗り心地を提供します。この制御は、人間が意識する前に行われるため、乗員は常に最適な乗り心地を享受できるのです。

6つのドライブモード:あらゆるシーンに対応

さらに、e-POWER、e-4ORCE、インテリジェントダイナミックサスペンションの特性を変化させる**6つのドライブモード(エコ、スノー、スタンダード、コンフォート、スポーツ、パーソナル)**を備えています。これにより、ドライバーは様々なシーンや好みに合わせて、エルグランドの走りを自由にカスタマイズすることが可能です。

エコモードは、燃費を最優先するモードです。アクセルレスポンスを穏やかにし、エアコンの効きも控えめにすることで、航続距離を最大限に伸ばします。

スノーモードは、雪道や凍結路面での走行を支援します。駆動力を抑え、急な加速やブレーキを避けることで、安定した走行を実現します。

スタンダードモードは、日常使いに最適なバランス型のモードです。燃費、快適性、走行性能がバランスよく調整されています。

コンフォートモードは、乗り心地を最優先するモードです。サスペンションを柔らかめに設定し、エンジン音も抑えめにすることで、まるでファーストクラスのような快適性を提供します。

スポーツモードは、走りを楽しみたい時のためのモードです。アクセルレスポンスを鋭くし、サスペンションも硬めにすることで、キビキビとした走りが楽しめます。

パーソナルモードは、ドライバーが各項目を個別に設定できるモードです。例えば、「アクセルレスポンスはスポーツ、サスペンションはコンフォート」といった、自分好みのセッティングが可能です。


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グランドツアラーとしての「走り」へのこだわりとジャーナリストの評価

新型エルグランドの開発において、日産が最も力を注ぎ、磨き上げてきたのは、初代から受け継がれる「運転の楽しさ」と、長距離移動の快適性という、まさにグランドツアラーとしての資質です。

試乗ジャーナリストが語る感動:「走り系ミニバン登場」の予感

プロトモデルの試乗を行った五味やすたか氏は、新型エルグランドの走りを絶賛しています。

電動ドライブの滑らかさ:ストレスフリーの加速

乗り味は「滑らか」「しっとり」と表現され、その静粛性も特筆すべき点です。モーター特有の瞬発力により、アクセルを踏んだ瞬間からすぐに強力なトルクが発生するため、重量級のミニバンでも力強く、そして意のままに加速させることができます。

電動ドライブの滑らかさは、内燃機関では決して実現できないものです。エンジン車では、どうしても爆発による振動が発生し、それが不快な騒音や振動となって車内に伝わります。しかし、モーター駆動では、そうした振動が一切ありません。

まるでリニアモーターカーに乗っているかのような、静かで滑らかな加速。この体験は、一度味わったら、もう従来のエンジン車には戻れなくなるかもしれません。

フラットライド感:酔いにくい快適空間

e-4ORCEと電子制御ダンパーの組み合わせは、車の縦方向の揺れ(ピッチング)を驚くほど少なく抑え、常にフラットライド感を保ちます。これにより、「酔いづらい」乗り心地を実現していると評価されており、長距離移動でも同乗者が快適に過ごせることは間違いありません。

車酔いの主な原因は、加減速時の前後方向の揺れと、カーブでの横方向の揺れです。新型エルグランドは、e-4ORCEとインテリジェントダイナミックサスペンションにより、こうした揺れを最小限に抑えています。

特に、お子様連れのファミリーにとって、この「酔いにくさ」は極めて重要な要素です。せっかくの楽しいドライブも、子供が車酔いしてしまっては台無しです。新型エルグランドなら、そうした心配は無用でしょう。

ハンドリング:ミニバンの常識を覆す

カーブでのライン追従性(ライントレース性)が非常に高く、ミニバンでありながら「走り系ミニバン登場」という印象を与えています。特にコンフォートモードでもハンドリングが良く、ドライバーがコントロールしやすい「柔らかく動く系」の特性を持っていると評されています。これは、日産が長年培ってきたシャシー技術の結晶と言えるでしょう。

一般的に、ミニバンは車高が高く、重心も高いため、カーブでの安定性に欠けると言われます。しかし、新型エルグランドは、低重心設計(バッテリーを床下に配置)と、e-4ORCEによる緻密な駆動力制御により、まるでセダンのような安定したハンドリングを実現しています。

ワインディングロードでも、不安を感じることなく、スムーズにカーブを曲がっていけるでしょう。これは、ドライバーにとって大きな喜びです。運転が楽しい車は、どこまでも走っていきたくなるものです。

ボディ剛性:全ての性能の土台

想像以上にタイヤがしっかりしているにもかかわらず、これだけ路面に吸い付くようなフィーリングになるということは、ボディ剛性が相当にしっかりしていることの証拠であると分析されています。強固なボディが、あらゆる走行性能の土台となっているのです。

ボディ剛性は、自動車の基本性能を左右する最も重要な要素の一つです。どんなに優れたサスペンションやパワートレインを搭載しても、ボディがしっかりしていなければ、その性能を十分に発揮できません。

新型エルグランドは、高張力鋼板の使用や、構造用接着剤の採用、溶接点の増加など、あらゆる手段を駆使してボディ剛性を高めています。その結果、ミニバンとは思えない、カッチリとした剛性感が実現されているのです。

走りのDNAの再認識:スポーツラグジュアリーミニバンの新境地

新型エルグランドは、アルファード/ヴェルファイアが追求する「豪華さ」とは異なる、エルグランドが元々大切にしてきた「走り」の価値観を再認識させてくれるモデルです。

五味氏は、新型エルグランドを「オデッセイとヴェルファイアの中間、いいとこ取り」のような、スポーツラグジュアリーミニバンに近いイメージと表現しています。単にアクセルレスポンスが良いだけでなく、しなやかな動きで乗員全員をエスコートできる、グランドツーリングの世界が深く表現された車だと結論付けています。

新型エルグランドは、ドライバーも同乗者も笑顔になれる、そんなミニバンとして市場に新たな風を吹き込むことでしょう。家族全員で長距離ドライブに出かけ、目的地に着いた時、誰もが「また乗りたい」と思える。そんな車こそが、真のグランドツアラーなのです。


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先進技術:プロパイロット2.0の進化と安全装備で未来のドライブを

日産のフラッグシップモデルとして、新型エルグランドには最先端の運転支援技術が惜しみなく搭載されています。これにより、ドライバーはより安全で快適なドライブを楽しむことができるでしょう。

進化したプロパイロット機能:ハンズオフで渋滞を駆け抜けろ!

高速道路での運転を強力に支援する「プロパイロット2.0」と「プロパイロット」が搭載されます。

特に進化した「プロパイロット」では、ナビリンク付き仕様の場合、新たに渋滞時に時速50km以下のスピードでハンズオフ(手放し)した状態での走行が可能になります。これは、ドライバーの疲労軽減に大きく貢献する画期的な機能です。

高速道路での長距離運転で、最も疲れるのが渋滞です。アクセル、ブレーキ、ハンドル操作を頻繁に繰り返す必要があり、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。しかし、プロパイロットのハンズオフ機能を使えば、システムが前車との車間距離を保ちながら、自動的に加減速とステアリング操作を行ってくれます。

ドライバーは、前方を注視している必要はありますが、ハンドルを握り続ける必要がなくなるため、肩や腕の疲労が大幅に軽減されます。長時間の渋滞でも、ストレスを感じることなく、リラックスした状態で運転を続けられるでしょう。

また、ドライバーによるウインカー操作による車線変更支援機能も追加され、よりスムーズで安全な車線変更を実現します。ドライバーがウインカーを出すと、システムが周囲の車両を検知し、安全に車線変更できるタイミングでアシストしてくれます。

(注記:プロパイロット2.0は複数車線でのハンズオフ走行が可能であり、高速道路でのほぼ自動運転のような機能は元々日産が提供しています。新型エルグランドでは、プロパイロット2.0の機能もさらに洗練されていることが期待されます。)

プロパイロット2.0は、ナビゲーションシステムと連動し、高速道路での追い越しや分岐なども、システムの提案に従ってドライバーが承認すれば、自動的に実行してくれます。これは、まさに「半自動運転」と呼べるレベルの高度な機能です。

充実した安全装備:家族の命を守る最新技術

新型エルグランドには、プロパイロット以外にも、多数の先進安全装備が搭載されています。

インテリジェントエマージェンシーブレーキは、前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険がある場合に自動的にブレーキをかけるシステムです。日中だけでなく、夜間の歩行者検知にも対応しており、あらゆる状況での安全性を高めています。

踏み間違い衝突防止アシストは、駐車場などでアクセルとブレーキを踏み間違えた場合に、システムが介入して衝突を防ぎます。近年、高齢ドライバーの事故が社会問題となっていますが、この機能があれば、そうした事故のリスクを大幅に低減できます。

インテリジェントアラウンドビューモニターは、車両の周囲360度を俯瞰で見ることができるシステムです。狭い駐車場での駐車や、見通しの悪い交差点での右左折時に、周囲の状況を一目で把握でき、安全性が向上します。

プロパイロットパーキングは、駐車操作を自動で行ってくれるシステムです。ドライバーはブレーキペダルを操作するだけで、ステアリング操作やシフトチェンジは全てシステムが行ってくれます。縦列駐車や、狭い駐車スペースへの駐車も、ストレスなく行えるでしょう。

将来への期待:自動運転技術のその先へ

五味氏は、2027年頃に登場が予想されるCSI技術を使った「プロパイロット3.0」(仮称)のような、さらなる自動運転技術がこの車に搭載されることを見越して、「絶対買う」とまで発言しており、新型エルグランドの先進技術への期待の高さが伺えます。

日産の掲げる「ニッサン インテリジェント モビリティ」のビジョンが、新型エルグランドを通じて着実に実現に向かっていることを強く感じさせます。この先進技術は、単なる便利機能ではなく、ドライバーと乗員すべての安全と快適性を未来へと繋ぐ、重要な柱となるでしょう。

自動運転技術は、まだ完全な実用化には至っていませんが、着実に進化を続けています。将来的には、高速道路での完全自動運転が可能になり、ドライバーは運転から解放され、移動中の時間を自由に使えるようになるでしょう。

そうした未来を見据えた時、新型エルグランドの広々とした室内空間と、豪華な装備の真価が発揮されます。運転しなくても良いなら、車内は完全にプライベートラウンジとなり、家族との会話を楽しんだり、仕事をしたり、映画を見たり、自由に時間を使えるのです。


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価格予想と市場へのインパクト:打倒アルファードへの道は?

新型エルグランドの性能と装備は、従来の高級ミニバン市場に大きなインパクトを与えることは間違いありません。残る最大の注目点は、その価格設定です。アルファードという強大なライバルがいる中で、日産がどのような価格戦略を打ち出してくるのか、業界関係者も固唾をのんで見守っています。

ユーザー層を取り込むための価格設定:戦略的プライシングに注目

新型エルグランドはe-4ORCEの4WDモデルのみとなる見込みです。価格設定は、ライバルであるアルファードの価格帯(ハイブリッドXで510万円など)を強く意識してくるだろうと予想されています。

価格予想:トヨタユーザーを取り込む戦略価格

セレナe-POWERの最上級グレード(448万円)を参考にしつつ、新型エルグランドは最低でも500万円前後で出してこないと、トヨタユーザーを取り込むことは難しいだろうと分析されています。しかし、この価格帯でも、その圧倒的な走行性能と豪華な内装を考えれば、十分に魅力的な選択肢となるでしょう。

現行アルファードのハイブリッドXは約540万円からスタートしており、上級グレードのエグゼクティブラウンジになると850万円を超えます。新型エルグランドが、この価格帯のどこに位置するかが、市場での成功の鍵を握ります。

もし、新型エルグランドがアルファードのハイブリッドXと同等の装備で、価格を500万円前後に抑えられれば、コストパフォーマンスで大きなアドバンテージを得られます。「同じ装備なら、より安い方を選ぶ」という合理的な消費者は少なくありません。

また、e-POWERの燃費性能や、ハンズオフ機能付きプロパイロット、ツインサンルーフなど、アルファードにはない独自の魅力を前面に打ち出すことで、価格以上の価値を感じさせることができるでしょう。

市場戦略の可能性:思い切った価格設定で勢力図を変える

もしベースグレードが480万円前後で登場すれば、市場は非常に面白くなると期待されています。リセールバリューではアルファードに勝てないため、思い切って安く販売して、より多くのユーザーをエルグランドの世界に引き込みたいという日産の戦略も考えられます。

リセールバリュー、つまり中古車としての価値は、アルファードが圧倒的に高いのが現実です。これは、アルファードのブランド力と、中古車市場での根強い人気によるものです。新型エルグランドが、短期間でこのブランド力を逆転することは困難でしょう。

しかし、だからこそ、新車価格で勝負するという戦略が考えられます。「5年後の下取り価格はアルファードの方が高いかもしれないが、新車価格が50万円安ければ、トータルでは変わらない」という計算が成り立つなら、多くの消費者がエルグランドを選ぶ可能性があります。

さらに、一度エルグランドの走行性能や快適性を体験してもらえれば、「次もエルグランドを買いたい」というリピーターを獲得できる可能性があります。初代エルグランドが市場に革命をもたらしたように、新型エルグランドも、その実力で市場を席巻できるポテンシャルを秘めているのです。

この戦略的プライシングが、市場の勢力図を大きく変える可能性を秘めています。日産の英断に期待したいところです。

燃費性能への関心:長距離ドライブでの真価

第3世代e-POWERの燃費性能も注目されています。アルファードのハイブリッドX(4WD)のカタログ値が17.5km/Lであるのに対し、新型エルグランドは車重が重く、エンジンも大きいため、アルファードには燃費で勝てない可能性も指摘されています。

確かに、カタログ燃費の数値だけを比較すれば、アルファードの方が優れている可能性があります。しかし、実用燃費、つまり実際に走行した時の燃費は、カタログ値とは異なることが多いのです。

特に、高速道路での巡航や、渋滞での走行など、実際の使用状況では、e-POWERの特性が有利に働く場面も多いでしょう。モーター駆動の効率の良さは、ストップ&ゴーの多い市街地走行で特に発揮されます。

しかし、e-POWERの特性上、モーター駆動による滑らかな加速と静粛性は、長距離ドライブにおいて疲労を大幅に軽減します。また、ガソリン車としての航続距離の長さも相まって、快適性が大幅に向上するとの声が集まっています。

燃費性能も重要ですが、それ以上に重要なのは、「快適に長距離を走れるか」という点です。燃費が良くても、うるさくて疲れる車では、長距離ドライブの楽しさは半減してしまいます。

単なる燃費数値だけでなく、総合的な「長距離移動の快適性」で勝負を挑んでくるのが、新型エルグランドの真骨頂と言えるでしょう。燃費が多少劣っていたとしても、その差を補って余りある快適性があれば、多くのユーザーは新型エルグランドを選ぶはずです。


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ライバル車とL.S.の登場:プレミアムミニバン市場の熱き戦い

ジャパンモビリティショー2025では、新型エルグランドの他にも、未来の高級ミニバンを示唆する驚くべきモデルが公開され、プレミアムミニバン市場の活況を予感させました。

Lexus L.S.(ロングスペース):レクサスが放つ究極のミニバン

五味氏が注目した新型ミニバンの一つに、レクサスのL.S.(ロングスペース)がありました。その「悪漢の見た目」と表現されるほどの圧倒的なインパクトは絶大だったようです。

特徴:6輪の衝撃

なんと6輪車のスライドドアタイプであり、3列目シートのところまでドアが開く、開口幅が広いロングスペースのミニバンです。これは、乗降性や室内空間の広さにおいて、既存のミニバンを凌駕する可能性を秘めています。

6輪という特異な構造は、単なる奇抜さを狙ったものではありません。4輪では実現できない、圧倒的な室内空間と安定性を実現するための、合理的な設計なのです。

中間の2輪を追加することで、ホイールベースを大幅に延長しても、最小回転半径を小さく保つことができます。また、重量が分散されることで、乗り心地も向上します。さらに、3列目シートの居住性を大幅に改善できるのも、6輪ならではのメリットです。

スライドドアが3列目シート付近まで開くという設計も画期的です。通常のミニバンでは、3列目シートへのアクセスは2列目シートを倒すか、前にスライドさせる必要があり、乗降性に難がありました。しかし、L.S.では、3列目の乗員も直接乗り降りできるため、利便性が格段に向上します。

位置づけと価格:究極のラグジュアリー

トヨタの最高級ミニバン『LM』の上に位置する可能性があり、もし市販された場合の価格は「2,000〜3,000万円」が普通にしそうだと予想されています。レクサスがミニバン市場でどのようなラグジュアリー体験を提案するのか、今から非常に楽しみです。

この価格帯は、もはやミニバンというカテゴリーを超えて、超高級車の領域です。ベントレーやロールスロイスといった、世界最高峰の高級車と競合する価格設定となるでしょう。

しかし、そうした超高級車に匹敵するクオリティと、ミニバンならではの実用性を兼ね備えた車が実現すれば、富裕層の新たなニーズを掘り起こせる可能性があります。「高級車が欲しいが、家族での移動も快適にしたい」という、これまで満たされなかった欲求を満たす車となるでしょう。

レクサスブランドの持つ「おもてなし」の精神と、日本の匠の技が結集した究極のミニバン。その登場が、プレミアムミニバン市場に新たな次元を切り開くことは間違いありません。

メルセデス・ベンツ ビジョン V:車ではない、未来のデザイン

もう一つは、メルセデス・ベンツの**「ビジョン V」**です。これはVクラスの後継モデルを示唆するコンセプトカーとして展示されましたが、「車じゃないものに見える」ほどのデザイン性の高さに、多くの来場者が度肝を抜かれたようです。

特徴:未来のモビリティの具現化

まさに未来のモビリティを具現化したようなデザインで、自動運転時代を見据えた革新的なインテリアとエクステリアが特徴です。メルセデス・ベンツが提案する次世代のミニバン像は、既存の概念を打ち破るものでしょう。

ビジョン Vのデザインは、従来の自動車とは一線を画しています。流線型のボディ、大きなガラスエリア、そして未来的なライティング。これらの要素が組み合わさって、まるでSF映画に登場する乗り物のような印象を与えます。

インテリアも同様に革新的です。自動運転を前提とした設計となっており、座席はリビングルームのソファのように配置され、乗員同士が向かい合って座ることも可能です。大型ディスプレイが車内の各所に配置され、移動中もエンターテインメントや仕事を楽しめます。

メルセデス・ベンツは、「ラグジュアリーとは、単に高価な素材を使うことではなく、時間を自由に使えること」と定義しています。自動運転により、移動中の時間が自由になれば、それこそが真のラグジュアリーだという考え方です。

ビジョン Vは、その思想を体現したコンセプトカーであり、将来の市販モデルの方向性を示すものです。完全自動運転が実現した時、車内空間はどうあるべきか。メルセデス・ベンツの答えが、このビジョン Vなのです。

新型エルグランドの立ち位置:日本発グランドツアラーの矜持

新型エルグランドは、こうした世界のプレミアムミニバン市場が活発化する中で、日本発のグランドツアラーとして、その16年の沈黙を破るにふさわしい革新性を携えて登場しました。

レクサス L.S.のような究極のラグジュアリーでもなく、メルセデス・ベンツ ビジョン Vのような未来志向でもない。新型エルグランドが目指すのは、「今、最高の走りと快適性を提供する」グランドツアラーです。

自動運転の未来は確かに魅力的ですが、それが実現するまでには、まだ時間がかかります。その間、私たちは自分で運転を楽しみながら、家族や仲間と快適な時間を過ごしたい。そのニーズに応えるのが、新型エルグランドなのです。

これらのライバルたちと、どのように差別化を図り、市場で存在感を発揮していくのか、今後の展開に注目が集まります。価格帯が全く異なるため、直接の競合とはなりませんが、プレミアムミニバン市場全体が盛り上がることで、消費者の選択肢が増え、市場が活性化することは間違いありません。


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まとめ:新型エルグランドが切り開くミニバンの新時代

日産新型エルグランドは、その威風堂々としたデザイン、特別なプライベートラウンジのような内装、そして第3世代e-POWERとe-4ORCEがもたらす極上の走行性能により、「プレミアムミニバンの新時代」を切り開こうとしています。

エルグランドの真価:グランドツアラーとしての本質

「走り」のDNAを追求しつつ、アルファード/ヴェルファイアが持つ豪華さとは異なる、グランドツアラーとしての本質的な快適性を磨き上げた新型エルグランド。これは、単なる移動手段としてのミニバンではなく、乗るたびに心が満たされるような、特別な体験を提供してくれる一台となるでしょう。

初代エルグランドが登場した1997年から、約30年の歳月が流れました。その間、ミニバン市場は大きく変化し、トヨタ・アルファードの独壇場となりました。しかし、新型エルグランドの登場により、再び市場が活性化し、消費者にとって魅力的な選択肢が増えることになります。

16年の沈黙が生んだ革新

16年というブランクは、一見ネガティブに思えますが、実は大きなチャンスでもありました。この間、日産はe-POWERやe-4ORCEといった先進技術を開発し、磨き上げてきました。それらの技術が成熟した今、満を持して新型エルグランドに投入されるのです。

もし、毎年のようにマイナーチェンジを繰り返していたら、こうした大胆な革新は難しかったでしょう。長い沈黙の末の復活だからこそ、ゼロベースで「今、最高のミニバンとは何か」を追求できたのです。

市場への期待とインパクト

価格予想や具体的な燃費性能など、まだ公開されていない情報もありますが、その正式発売は2026年夏と予定されています。ジャパンモビリティショー2025で披露されたこの新型エルグランドは、日本の高級ミニバン市場の勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めていると、私は確信しています。

アルファードの牙城は確かに強固です。しかし、新型エルグランドには、それを崩すだけのポテンシャルがあります。走行性能、快適性、先進技術、デザイン、あらゆる面で高いレベルを実現しており、「アルファードではなく、エルグランドを選ぶ理由」が明確に存在します。

プレミアムミニバン市場の未来

プレミアムミニバン市場は、今後さらに発展していくでしょう。高齢化社会において、快適な移動手段のニーズは高まる一方です。また、テレワークの普及により、長距離移動の機会が減った分、移動そのものを楽しみたいという欲求も強まっています。

新型エルグランドは、そうした時代のニーズに応える車です。単に目的地に着けば良いのではなく、移動の過程そのものを楽しむ。家族や仲間との会話を楽しみ、景色を楽しみ、運転を楽しむ。そんな豊かな時間を提供してくれるのが、新型エルグランドなのです。

最後に:期待と確信

この圧倒的な存在感を放つ新型エルグランドの続報、そして私自身も試乗できる日を心待ちにしています。その時は、プロの目線でさらに詳細なレビューをお届けしたいと思います。

2026年夏の正式発売まで、まだ時間がありますが、その間に公開される情報一つ一つが、自動車ファンの期待を高めていくことでしょう。価格、グレード構成、詳細なスペック、そして何より、実際の試乗レビュー。これらの情報が明らかになるたびに、新型エルグランドへの注目度は高まっていくはずです。

16年の沈黙を破り、満を持して登場する新型エルグランド。その復活劇は、日本の自動車史に新たな1ページを刻むことになるでしょう。プレミアムミニバンの新時代、その幕開けを、私たちは今、目撃しているのです。

日産エルグランド、おかえりなさい。そして、これからの活躍に大いに期待しています!


【追記情報】

新型エルグランドに関する最新情報は、日産公式サイト(https://www.nissan.co.jp/)で随時更新されます。また、ジャパンモビリティショー2025の公式サイトでも、展示車両の詳細情報が公開されています。

試乗予約は、2026年春頃から全国の日産ディーラーで開始される見込みです。興味のある方は、お近くのディーラーに問い合わせてみてください。

この記事が、新型エルグランドの魅力を少しでもお伝えできていれば幸いです。プレミアムミニバン市場の新たな選択肢として、新型エルグランドが多くの方に愛される車となることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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