三菱ミニキャブトラック マイナーチェンジ全解説|安全性能・デジタル化で軽トラの新時代が到来

新車情報

軽商用車市場を震撼させた大型アップデート

三菱自動車の軽商用車『ミニキャブ トラック』が、待望のマイナーチェンジを遂げました。2026年2月5日に販売を開始し、車種サイトの正式公開は2月19日を予定しています。

今回の改良は、単なるデザインの変更に留まらず、安全性能や利便性が大幅に底上げされています。業界関係者も注目する、新型ミニキャブ トラックの全貌を、詳細な解説とともにご紹介します。

ミニキャブトラックは、スズキ「キャリイ」のOEM供給を受けた車種です。キャリイは39年連続で日本国内のトラック販売台数第1位を獲得し、2010年には累計販売台数400万台を達成した伝説的な軽トラックです。三菱独自の販売網とアフターサービス、そして「三菱e-Assist」という独自の安全装備により、他の兄弟車との明確な差別化が図られています。

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新型ミニキャブトラックの主な変更点と魅力を徹底解説

今回のマイナーチェンジにおける最大のトピックは、**「一新されたエクステリア」と「デジタル化による視認性・利便性の向上」**です。

精悍さを増したフロントデザインと全車標準のLED

まず目を引くのが、大幅に変更されたフロントデザインです。力強い新デザインに加え、LEDヘッドランプが全グレードに標準装備されました。これにより、夜間の作業や悪路走行における視認性が飛躍的に向上し、機能美と実用性を兼ね備えた外観となっています。

従来モデルでは、下位グレードの「M」と農業専用グレード「みのり」にはハロゲンランプが装備されていましたが、今回のマイナーチェンジで全車LED化を実現しました。LEDヘッドランプは消費電力が少なく長寿命で、明るさも従来のハロゲンランプと比較して格段に向上しています。

さらに、フロントガーニッシュがボディカラー同色のカラードに変更され、三菱のシンボルであるスリーダイヤエンブレムがガーニッシュ内へ移動したことで、フロントマスクに統一感が生まれました。

最上級グレード「G」には、LEDフロントフォグランプとカラードフォグランプベゼルが採用され、プロの道具としての質感がさらに高められています。霧や雨天時の視認性を確保するフォグランプは、早朝や夕方の作業が多い農業・建設業のユーザーにとって、安全性向上に直結する重要な装備です。

デジタルメーター採用によるコックピットの進化

インテリアにおける最大の変更点は、運転席メーターのアナログからデジタルへの刷新です。走行中の情報が瞬時に判別できるようになり、長時間の運転でも疲れにくい視認性を確保しています。

従来のアナログメーターは、針の動きで速度を把握する方式でしたが、デジタルメーターでは速度が数値で明確に表示されるため、一目で正確な情報を得ることができます。さらに、燃費情報や警告表示なども視認性の高いディスプレイに統合され、運転中の情報把握が格段に容易になりました。

軽トラックは配送業務や農作業で一日に何度も乗り降りするため、情報を素早く正確に把握できることは業務効率の向上に直結します。デジタルメーター化は、単なる見た目の変更ではなく、実用性を大幅に向上させる改良といえるでしょう。

現場の声に応えた収納と電源装備

日々の業務効率を支える装備も充実しました。

センタートレイ

インストルメントパネルにスマートフォンを置けるスペースを新設。配送業務ではスマートフォンを使ったナビゲーションや配達管理アプリの利用が一般的になっており、手の届く位置に置けるスペースは業務効率に直結します。

新形状ドリンクホルダー

運転席・助手席ともに紙パック飲料に対応。従来の円筒形の缶やペットボトルだけでなく、500mlの紙パック飲料にも対応することで、より幅広い飲料を安定して保持できます。長時間の作業が続く農業や建設業では、水分補給は熱中症予防の観点から極めて重要です。

USB電源ソケット

「G」グレードには、現代の業務に欠かせないType-AおよびType-Cの両ソケットを標準装備しました。スマートフォンの充電はもちろん、タブレット端末やモバイルバッテリーなど、様々なデバイスの充電に対応します。配送業務ではスマートフォンのバッテリー消費が激しく、業務中の充電は必須となっています。


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安全機能「三菱e-Assist」は何が進化したのか?

プロの現場で最も求められるのは「安心」です。新型ミニキャブ トラックは、予防安全技術**「三菱e-Assist」を全車標準装備**し、その機能を大幅に強化しました。

センサーの刷新と検知範囲の拡大

新たに**「ミリ波レーダー」と「単眼カメラ」を組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」を採用しました。これにより、前方車両や歩行者だけでなく、自転車や自動二輪車の検知が可能になっています。

従来の「デュアルカメラブレーキサポート」は、ステレオカメラのみで対象物を検知していましたが、DSBSIIではミリ波レーダーを追加することで、検知対象と検知速度域が大幅に拡大しました。

検知対象の拡大

  • 車両(前方車両、対向車両、交差点で側方から接近する車両)
  • 歩行者(約5km/h~約80km/hで走行中に検知可能)
  • 自転車(交差点での右左折時にも検知)
  • 自動二輪車(前方の対向自動二輪車を約30km/h~約180km/hで検知)

検知速度域の拡大

自車速度約5km/h~約180km/hという幅広い速度域で作動します。特に市街地走行では、低速域での歩行者・自転車の検知が重要であり、約5km/hからの作動開始は実用的です。

特筆すべき「交差点」での対応力

今回のマイナーチェンジで最も注目すべきは**「交差点での衝突回避支援機能」**です。

右左折時の衝突回避支援

交差点で右左折する際、自車速度約5km/h~約40km/hで走行中に、対向方向から横断する歩行者や自転車を検知します。検知すると警報を発し、衝突の可能性が高い場合は自動ブレーキが作動して衝突の回避または被害軽減を図ります。

従来は直進時の衝突回避が中心でしたが、実際の交通事故では右折時の歩行者・自転車との衝突も多く発生しています。この機能の追加により、より実用的な安全性が確保されました。

出会い頭事故の回避支援

見通しの悪い交差点での出会い頭事故を防ぐため、側方から接近する車両を検知します。自車速度約5km/h~約60km/hで走行中に作動し、衝突の危険があると判断した場合は警報とブレーキで対応します。

農道や狭い路地での使用が多い軽トラックにとって、見通しの悪い交差点は常に危険と隣り合わせです。この機能は、農業地域や住宅密集地での安全性を大幅に向上させます。

隙のない安全サポート機能

その他にも、以下のような先進機能がドライバーを守ります:

車線逸脱抑制機能

約50km/h以上で走行中、車線をはみ出しそうになると、ステアリングに力を加えることでドライバーに操作を促し、車両を車線の内側に戻すサポートを行います。長距離配送や高速道路での走行時、疲労によるわき見や注意力低下による事故を未然に防ぎます。

標識認識機能

一時停止、車両進入禁止、赤信号を検知して通知します。特に赤信号の検知機能は画期的で、信号待ちで停車中に赤信号を検知しているにもかかわらず交差点に進入しそうになると、警報で注意を促します。居眠りや考え事による信号無視を防ぐことができます。

前後パーキングセンサー

フロントとリヤに搭載されたソナーが障害物を検知し、狭い場所での取り回しをサポートします。駐車場や倉庫内での荷物の積み下ろし、農地での作業時など、障害物との接触リスクが高い場面で威力を発揮します。

発進お知らせ機能

信号待ちなどで停車中、先行車が発進しても自車が停止し続けた場合、警報ブザーとメーター表示で先行車の発進をお知らせします。また、赤信号が青信号に切り替わったことも検知して通知するため、スムーズな発進が可能です。

エマージェンシーストップシグナル

急ブレーキ時にハザードランプが自動的に高速点滅し、後続車へ危険を伝達します。追突事故の防止に貢献する機能で、高速道路や幹線道路での走行時に特に重要です。


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各グレードの特徴・価格・おすすめのユーザー

新型ミニキャブ トラックは、用途に合わせて選べる3つのグレードを展開しています。**価格帯は1,311,200円〜1,677,500円(税込)**です。

従来モデルからの価格上昇は約20万円となっていますが、LED化、デジタルメーター採用、最新安全装備の標準化を考慮すれば、むしろコストパフォーマンスは向上していると評価できます。

「G」グレード:快適さと最新装備を求めるプロへ

価格:1,677,500円(4WD / 4A/Tのみ)

特徴:USB電源ソケット(Type-A/Type-C)、電動格納式リモコンドアミラー(ヒーテッド機能付き)、LEDフロントフォグランプ、カラードフォグランプベゼルなど、乗用車並みの快適装備を搭載しています。

電動格納式ドアミラーは、駐車場や狭い道での取り回しに便利なだけでなく、ヒーテッド機能により冬季の霜や雪による視界不良を防ぎます。寒冷地での使用が多いユーザーにとって、朝の始業前にミラーの雪を払う手間が省けることは大きなメリットです。

おすすめユーザー:長距離移動が多い配送業者の方や、タブレット・スマートフォンを仕事で多用するIT活用の現場に最適です。また、軽トラックを単なる仕事の道具としてではなく、日常の足としても使いたい方にもおすすめです。

「みのり」グレード:農業・不整地のスペシャリスト

価格:1,499,300円〜1,576,300円(4WDのみ)

特徴:5M/T車にも新たに**「ぬかるみ脱出アシスト」**を採用しました。デフロック機構との組み合わせで、雪道や泥濘地でのタイヤ空転を抑制します。

ぬかるみ脱出アシストは、片輪が泥やぬかるみにはまって空転した際、空転している車輪のブレーキを制御することでもう片方の車輪に駆動力を伝える機能です。従来はデフロック付きの車両に限定されていましたが、今回のマイナーチェンジで5MT車にも採用されました。

おすすめユーザー:田畑のあぜ道や雪国での走行がメインとなる、農業関係者の方に強くおすすめします。農道は舗装されていない場所も多く、雨天時には泥濘地となることも珍しくありません。「みのり」グレードは、こうした過酷な環境での使用を前提に設計されており、農業という日本の基幹産業を支える重要なグレードといえるでしょう。

「M」グレード:コストパフォーマンス重視のスタンダード

価格:1,311,200円〜1,540,000円

特徴:2WD/4WD、5M/T/4A/Tと選択肢が豊富で、基本性能と安全機能がしっかり備わった一台です。最も選択肢が多いグレードであり、用途や予算に応じて最適な仕様を選べます。

2WD・5MT車は1,311,200円という最も手頃な価格設定でありながら、LEDヘッドランプやデジタルメーター、三菱e-Assistの安全機能が全て標準装備されています。上位グレードとの違いは快適装備に限られ、基本性能や安全性能には一切妥協がありません。

おすすめユーザー:配送業務や近距離の移動が中心で、導入コストを抑えつつ最新の安全性能を手に入れたい事業者様に最適です。個人事業主や中小企業にとって、車両の導入コストは経営に直結する重要な要素です。「M」グレードは、必要十分な機能を備えながら価格を抑えることで、幅広いユーザーに最新の安全技術を届けることを目指しています。


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まとめ:2月19日の正式公開を震えて待て!

三菱ミニキャブ トラックのマイナーチェンジは、軽トラの常識を塗り替える進化を遂げました。特に安全機能の強化は、高齢ドライバーの多い地域や、従業員の安全を第一に考える企業にとって、非常に大きな魅力となるはずです。

今回のマイナーチェンジのポイントまとめ

  1. LEDヘッドランプ全車標準化:夜間の視認性向上と省電力化
  2. デジタルメーター採用:情報把握の容易さと疲労軽減
  3. デュアルセンサーブレーキサポートII:自転車・二輪車まで検知範囲拡大
  4. 交差点衝突回避支援:右左折時の事故防止に貢献
  5. USB電源ソケット:現代の業務スタイルに対応
  6. ぬかるみ脱出アシスト拡大:より多くの車両で悪路走破性向上

これらの改良により、ミニキャブトラックは単なる「作業用の車」から「安全で快適な業務パートナー」へと進化しました。約20万円の価格上昇は、これらの装備充実を考えれば妥当な範囲であり、長期的な安全性と利便性を考えれば投資価値は高いと言えます。

2月19日の車種サイト正式公開では、より詳細なスペックやビジュアルが確認できる予定です。軽トラ選びの基準が変わる瞬間を、ぜひその目で確かめてください。

農業、建設業、配送業など、日々の仕事を支える相棒として、新型ミニキャブトラックは確実に進化を遂げています。三菱自動車の60年以上にわたる商用車開発の歴史と、最新のテクノロジーが融合した一台が、ここに誕生しました。

スズキのOEM車両ですので2月19日公開日までの装備等についてはキャリートラックの記事を参考にしてください。

三菱ミニキャブ公式サイト