マツダのモータースポーツ活動から生まれたサブブランド「MAZDA SPIRIT RACING」(MSR)が、ついにその技術と情熱を注ぎ込んだ初の市販モデルを発表しました。それが、長年多くのファンに愛されてきたロードスターをベースとした**「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」および究極のメーカーコンプリートモデル「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R」**です。
単なる限定車やカスタムモデルの枠を超え、スーパー耐久レース活動(S耐)で鍛え上げられた技術とノウハウが惜しみなく投入されたこれらのモデルは、まさに「最強のND型ロードスター」として、業界内外で大きな注目を集めています。
2025年10月4日、マツダは正式にこの両モデルの予約受注を10月24日より開始すると発表しました。価格はMAZDA SPIRIT RACING ROADSTERが526万5,700円で限定2,200台、そしてMAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12Rが761万2,000円で限定200台という設定です。

この記事では、他の紹介ブログを遥かに凌駕するボリュームで、その開発背景、技術的な深堀り、そして購入を迷わせない特別な魅力を徹底的に解説します。
MAZDA SPIRIT RACING(MSR)とは:30年ぶりのファクトリーチーム復活が生んだ技術と情熱の源泉
「MAZDA SPIRIT RACING」は、マツダが展開するモータースポーツ活動のサブブランドです。2021年に発足したこのネームプレートは、1991年のルマン24時間レースでの総合優勝以来遠ざかっていた、マツダのファクトリーチームとしてのレース参戦が30年ぶりに復活したことを意味します。
彼らは市販車ベースのマシンを用いて「スーパー耐久シリーズ(S耐)」に参戦しており、この活動そのものが、今回の市販モデル開発の根幹となっています。代替燃料を使用するロードスターとMAZDA3の2台体制で国内外のライバルたちとしのぎを削りながら、量産車にもフィードバックできる技術の探究を続けています。


競争環境で磨かれるフィードバック技術:レースからストリートへ
S耐への参戦を通じて、マツダのエンジニアやメカニックは国内外のライバルたちと競い合いながらスキルを磨き、市販車にフィードバックできる技術を探求し続けています。真夏の酷暑下で行われる富士スピードウェイでの24時間耐久レースでは、エンジンの冷却性能やオイルの耐久性、トランスミッションの信頼性など、あらゆる部品が限界まで試されます。こうした過酷な環境下で得られたデータと改善策が、MSR ROADSTERには余すことなく注ぎ込まれているのです。
MSR ROADSTERは、この「共に挑む」モータースポーツ活動で実証された技術と情熱を注ぎ込んで生み出されました。開発責任者の一人である主査の齋藤氏が、かつて国内の幌付きロードスターに2.0Lエンジンは不要と宣言した背景があったにもかかわらず、S耐参戦とその技術フィードバックという形で「MAZDA SPIRIT RACING」ブランドのもとに2.0L搭載を実現させたという経緯は、このブランドの強い意志を物語っています。
モータースポーツ文化を未来につなぐ使命
MAZDA SPIRIT RACINGは、アマチュアレーサーのステップアップを応援し、有望な若手ドライバーの育成を行うプログラムや、参加型モータースポーツイベントの企画・協賛、オリジナルグッズの販売、アプリを通じたファンコミュニティの構築といった活動を積極的に推進しています。つまり、このブランドは単にレースで勝つことだけを目的としているのではなく、モータースポーツ文化そのものを次世代に継承していくという、より大きな使命を担っているのです。
「速さ」と「質感」への徹底したこだわりは、レース活動で培ったパワートレインや車体の進化に反映されており、街中からサーキットでのスポーツ走行まで楽しく走れるクルマを目指して開発されました。このコンセプトこそが、MSR ROADSTERシリーズを「週末だけのサーキット専用車」ではなく、「日常でも非日常でも最高のドライビング体験を提供する真のスポーツカー」へと昇華させているのです。
待望の2.0Lエンジン搭載:MSR ROADSTERの主要スペックと魅力

Photo:Option[MAZDA SPIRIT RACING] スポーツタイヤ、[MAZDA SPIRIT RACING] ブレーキセット、[MAZDA SPIRIT RACING] スポーツアライメントキット装着車
「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」は、従来の日本向けND型ロードスターのソフトトップモデルでは初となる2.0Lエンジン(SKYACTIV-G 2.0)を搭載したことが最大のトピックです。この決断は、日本市場におけるロードスター愛好家たちが長年待ち望んでいたものであり、ついにその夢が実現したと言っても過言ではありません。
ベースモデルを超えた「走り」と「質感」:詳細スペック表

このモデルは、ハードトップモデル(ロードスターRF)と同等の184PSを発生させますが、専用チューニングによりレブリミット回転直前まで出力を絞らない制御などが変更されています。つまり、単にRFのエンジンを流用したのではなく、ソフトトップの軽量性を最大限に活かすため、エンジン特性そのものが見直されているのです。
走りを支える専用装備:こだわりの細部
さらに、専用チューニングが施されたビルシュタイン製ダンパーや、ストラットタワーバーが標準装備され、操縦安定性が強化されています。ビルシュタインといえば、世界中のスポーツカー愛好家から絶大な信頼を得るドイツの名門ダンパーメーカーです。その技術をベースに、MSRのエンジニアがS耐での経験を活かして専用チューニングを施したダンパーは、ワインディングロードでの軽快なハンドリングと、高速域での安定性を高次元で両立させています。
ストラットタワーバーの装備により、ボディ剛性が向上し、コーナリング時のロールが抑えられるだけでなく、ステアリング操作に対する応答性が格段に向上しています。これにより、ドライバーの意図がダイレクトに路面へと伝わり、まさに「人馬一体」の感覚を味わうことができるのです。
所有欲を満たす内装デザイン:レーシングスピリットを日常に
内装には、MSRの世界観を演出するアルカンターラ(ステアリングホイール、シフトノブ、パーキングブレーキレバーなど)がふんだんに採用され、専用鍛造アルミホイールも装備されます。
アルカンターラは、その優れたグリップ性と高級感から、多くのスーパーカーやレーシングカーに採用されている高機能素材です。手に吸い付くようなステアリングホイールの感触は、激しいコーナリング時でもしっかりとしたグリップを提供し、ドライバーに安心感を与えます。シフトノブやパーキングブレーキレバーにも同素材が使われることで、室内全体が統一感のあるスポーティな雰囲気に包まれます。
専用鍛造アルミホイールは、デザイン性だけでなく、軽量化によるバネ下重量の削減にも貢献しており、サスペンションの追従性向上と燃費改善という実用的なメリットももたらしています。こうした細部へのこだわりが、MSR ROADSTERを単なる「速いクルマ」ではなく、「所有する喜びを味わえる特別なクルマ」へと昇華させているのです。
究極のサーキット仕様:MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12Rの魅力

Photo:Option[MAZDA SPIRIT RACING] スポーツタイヤ、[MAZDA SPRIT RACING] ブレーキセット、[MAZDA SPIRIT RACING] スポーツアライメントキット、MAZDA SPIRIT RACING×Sabeltダブルブランドハーネス(競技用部品)(4点式)装着車
「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R」は、MSRが目指す「速さ」と「質感」を極限まで高めた200台限定のメーカーコンプリートモデルです。サーキット走行を存分に楽しむための特別な技術と装備が搭載されています。
「12R」という名称の由来は、マツダの伝説的なロータリーエンジン「12A」へのオマージュとも言われており、マツダのモータースポーツDNAを象徴する名前として選ばれました。この名前には、マツダがこれからもエンジンにこだわり、走る楽しさを追求し続けるという強い決意が込められているのです。
12R専用のチューニングと圧倒的な高性能:究極のスペック表

特に注目すべきは、現行ロードスターRFと同等の排ガス基準を守りながら200PSを実現している点です。これは、吸気ポートの形状変更に加え、匠エンジニアによる吸気ポート内側研磨という手作業によるチューニングが施された結果であり、高回転域での伸びやかな加速とレスポンス向上に貢献しています。
匠の技が生む200馬力:エンジンチューニングの極意
12Rのエンジンは、単に大出力を追求するのではなく、環境性能と高性能を両立させる「真のチューニング」が施されています。吸気ポートの研磨は、熟練の匠エンジニアが一台一台、手作業で行います。ポート内壁の微細な凹凸を滑らかに整えることで、吸気の流速と充填効率が向上し、燃焼効率の改善につながります。
この作業は機械では再現できない、人間の手と経験によってのみ成し遂げられる芸術とも言える技術です。わずか数ミリの違いが、エンジン全体の性能に大きく影響するため、長年の経験を持つエンジニアだけが担当できる特別な工程なのです。
カムシャフトの形状変更も、高回転域でのパワーと低中回転域でのトルクのバランスを最適化するために行われています。専用設計のカムプロファイルにより、街乗りでの扱いやすさを損なうことなく、サーキットでは7,200rpmまで気持ちよく回り続けるエンジン特性を実現しています。
レース技術が凝縮された細部へのこだわり:耐久性と性能の両立
12Rのエンジンは、酷暑下でのハードユースを想定し、ラジエター容量の大型化やトランスミッションの潤滑強化が図られているだけでなく、スーパー耐久参戦車両と同じ低抵抗のピストン&ピストンリングが採用されています。
ピストンリングには、低摩擦係数と高い硬度を併せ持つDLC(ダイアモンド・ライク・カーボン)被膜が採用されており、耐久性とフリクション低減を両立しています。DLC被膜は、ダイヤモンドに近い硬度を持ちながら、金属との摩擦係数が極めて低いという特性を持つため、エンジン内部の摩擦損失を大幅に削減できます。これにより、パワーロスが減少し、燃費の向上とレスポンスの改善が実現しています。
さらに、エンジンヘッドカバーには手塗りの結晶塗装が施され、シリアルナンバープレートが与えられるなど、所有欲を満たす特別な仕上げとなっています。ボンネットを開けるたびに目にする美しい結晶塗装とシリアルナンバーは、このエンジンが世界に200基しか存在しない特別なものであることを所有者に実感させてくれるでしょう。
藤壺技研工業との共同開発:排気システムへのこだわり
12Rの排気システムは、日本を代表するマフラーメーカーである藤壺技研工業と共同で開発されました。4-1集合方式のエキゾーストマニホールドは、各気筒からの排気干渉を最小限に抑え、スムーズな排気流れを実現します。これにより、エンジンの吸排気効率が向上し、高回転域でのパワーとレスポンスが大幅に改善されています。
排気音も、単に大音量なだけでなく、回転の上昇に合わせて心地よく変化する音質に調整されています。低回転域では落ち着いたトーンで、街中でも周囲に配慮した音量を保ちながら、高回転域ではスポーツカーらしい野性的なサウンドが楽しめるという、まさに理想的な排気サウンドが実現されています。
シングルマスフライホイール:ダイレクトな駆動感覚
12Rでは、通常のデュアルマスフライホイールからシングルマスフライホイールへと変更されています。この変更により、エンジンの回転変動がダイレクトにトランスミッションへと伝わり、アクセル操作に対する応答性が飛躍的に向上します。
シングルマスフライホイールは、重量も軽減されるため、エンジンの吹け上がりが速くなり、シフトチェンジ時のレスポンスも改善されます。サーキットでのシフトダウン時には、ヒール&トゥ操作がより正確に、より気持ちよく決まるようになり、ドライバーとクルマの一体感が一層高まります。
ただし、シングルマスフライホイールは、低回転域でのトルク変動がダイレクトに伝わるため、街乗りでは若干のギクシャク感が出る場合があります。しかし、12Rはサーキット走行を主眼に置いた究極のモデルであり、この特性こそが「ピュアスポーツカー」としての証なのです。
モータースポーツ直系の「技術革新」と「操る喜び」

MSR ROADSTERの真価は、カタログスペックだけでは測れない、S耐で磨き上げられた「操縦安定性」と「サーキットでの実用性」にあります。数値に表れない部分こそが、このクルマの本当の価値であり、乗った瞬間に感じる「何か特別なもの」の正体なのです。
操縦安定性と特殊な製造プロセス:街乗りからサーキットまで
MSRは、街乗りでの快適さを保ちつつ、スポーツ走行でも意のままに操る気持ちよさを提供するために、ボディと足回りを強化しました。
ダンパー/タワーバー:
両モデル共通で、専用チューニングが施されたビルシュタイン製ダンパーを採用し、専用のストラットタワーバーを標準装備しています。このダンパーは、S耐での走行データを基に、日本の道路事情に合わせて最適化されています。高速道路での安定性、ワインディングロードでの俊敏性、そして街中での乗り心地という、相反する要求を高次元でバランスさせています。
ストラットタワーバーは、単にボディ剛性を上げるだけでなく、サスペンションの動きをより正確にコントロールし、路面からのインフォメーションをドライバーに的確に伝える役割も果たしています。これにより、路面の状況を手に取るように感じながら、自信を持ってコーナーを攻めることができるのです。
1G締め/アライメント調整(12R専用):
12Rでは、さらに踏み込んだ技術が導入されています。製造工程において、マツダ初となる「1G締め」(地面に降ろした1G状態でボルトを締めること)を採用。
通常の自動車製造ラインでは、車体がリフトアップされた状態でサスペンションを組み付けます。しかし、この方法では実際に走行する状態(1G状態)とは異なる姿勢で組み付けられるため、サスペンションのゴムブッシュに予歪みが発生してしまいます。
12Rでは、この問題を解決するため、通常のラインからサブラインに移し、熟練のエンジニアがサスペンションアームの締めつけとホイールアライメント調整を個別に行うという、手間と時間のかかる方法で、高精度なシャシーが実現されています。この工程により、サスペンションのゴムブッシュが本来の性能を発揮し、サスペンションの動きがよりスムーズになり、ステアリングフィールが格段に向上します。
この「1G締め」は、高級スポーツカーや一部のチューニングカーでは行われていましたが、メーカーが量産車(限定生産とはいえ)で採用するのは極めて異例です。200台という限られた台数だからこそ実現できた、まさに匠の技と言えるでしょう。
サーキット走行をサポートする電子制御:安全性と楽しさの両立
サーキット愛好家にとって朗報なのが、新しい電子制御機能です。これらの機能は、サーキットでの走行をより安全に、より楽しくするために開発されました。
リミッター解除機能:
サーキット走行を楽しむため、特定の操作をすることでブレーキ・オーバーライド・システムとスピードリミッターを同時に解除できる機能が追加されました。この解除機能は、一度エンジンを切るまで有効であり、サーキット外でリミッターが解除されたままになる心配はありません。
この機能により、サーキットでは思う存分アクセルを踏み込むことができ、エンジンの真の性能を引き出すことが可能です。しかし、一般道に戻れば自動的にリミッターが復活するため、安全性も確保されています。こうした細かな配慮が、MSRの開発思想を物語っています。
ドライビングアシスト:
減速時のブレーキングに集中できるよう、ヒールアンドトゥ操作時の回転上昇をアシストする制御が新採用されています。
ヒール&トゥは、シフトダウン時にアクセルを煽ってエンジン回転を合わせる高度なテクニックですが、この操作をアシストする機能により、初心者でもスムーズなシフトダウンが可能になります。ただし、このアシスト機能は完全に自動化されているわけではなく、ドライバーの操作を補助する程度に抑えられているため、運転技術の向上を妨げることなく、サポートしてくれます。
ベテランドライバーにとっても、この機能は有益です。長時間のサーキット走行では集中力が低下し、ヒール&トゥの精度が落ちることがありますが、このアシスト機能があれば、最後まで安定したペースを維持できます。
特徴的なデザイン:機能美が生む究極のフォルム
DESIGN面では、レース好きの心を刺激するスパルタンな造形と、レースフィールドで鍛え上げた機能を兼ね備えたデザインに仕上げられています。専用エアロパーツは、単なる見た目だけでなく、リフトバランスを最適に造りこんだ機能的な造形です。
フロントリップスポイラーは、フロントタイヤ周辺の気流を整え、ダウンフォースを発生させることで、高速コーナリング時の安定性を向上させています。サイドスカートは、車体下部への空気の流入を抑え、空気抵抗を削減します。リアディフューザーは、車体下部を流れる空気をスムーズに排出し、リア部のダウンフォースを生み出します。
これらのエアロパーツは、風洞実験とS耐での実走テストを繰り返して最適化されており、高速域での空力バランスが理想的な状態に保たれています。美しさと機能性が完璧に融合したデザインこそが、MSR ROADSTERの真骨頂なのです。
12R専用のボディカラーも用意されており、その中でも特に注目されているのが、マツダの伝統的なレーシングカラーを彷彿とさせる鮮やかなカラーリングです。このカラーは、単なる塗装ではなく、複数層の塗膜を重ねることで深みのある輝きを実現しており、見る角度によって表情を変える美しさがあります。
5. 所有欲を満たす限定性と購入方法:手に入れるチャンスは今だけ
これらのMSR ROADSTERモデルは、その高い走行性能だけでなく、限定モデルとしての稀少性も大きな魅力です。特に12Rは、200台という極めて限られた台数しか生産されないため、将来的には希少価値の高いコレクターズアイテムとなることが予想されます。
販売台数と申込方法の差異:先着順と抽選の違い
MSR ROADSTER(184PS仕様)は2,200台限定で、全国のマツダ販売店にて先着順販売となります。予定台数に達し次第、販売は終了します。この方式では、早期に申し込むことが何よりも重要です。マツダの限定車は過去にも短期間で完売した実績があるため、購入を検討している方は、発売開始と同時に動き出す必要があります。
一方、MSR ROADSTER 12R(200PS仕様)は200台限定であり、こちらは抽選販売となります。
12R抽選申込詳細:


この抽選方式により、真にこのクルマを愛し、大切に乗ってくれるオーナーの手に渡ることが期待されています。申込期間中は、全国のマツダ販売店でも実車を展示する予定があり、購入前に実際の質感や装備を確認することができます。
メンテナンスとアフターパーツ体制:末永く付き合えるサポート体制
オイル交換などの一般整備や法定点検、車検については、全国のマツダ販売店で対応できるよう準備が進められています。また、一部の専門的な整備作業については、販売開始後に特定の店舗で対応できる体制が準備中です。
特に12Rの特殊なエンジンチューニングや1G締めされたサスペンションに関する整備については、専門知識を持った技術者が対応する必要があります。そのため、マツダは全国の主要拠点に「MSR専門整備士」を配置し、オーナーが安心してメンテナンスを任せられる体制を構築しています。
さらに、サーキットでのスポーツ走行をより楽しく、安心して走るための**推奨アフターパーツ「MAZDA SPIRIT RACING SPORTS PACKAGE」**も設定されています。これらはロードスターのエキスパートが「最適である」と評価して推薦するパーツ群です。
スポーツパッケージの例:
- 藤壺技研工業のチタン製スポーツマフラー:
さらなる軽量化と、より魅力的な排気サウンドを実現します。チタン製のため、耐久性と耐熱性にも優れています。 - 横浜ゴムのスポーツタイヤ「ADVAN NEOVA AD09」:
サーキット走行に最適化されたハイグリップタイヤで、コーナリング性能が飛躍的に向上します。 - ブレンボのブレーキセット(スリットローター&スポーツパッド):
制動力の向上と、連続走行時のフェード耐性が強化されます。 - OS技研のLSD&専用オイル:
トラクション性能が向上し、コーナー立ち上がりでの加速がスムーズになります。 - MAZDA SPIRIT RACING×Sabeltダブルブランドハーネス(競技用部品):
本格的なサーキット走行やレース参戦を視野に入れた、4点式または6点式のレーシングハーネスです。
これらのパーツは、単なる社外品の寄せ集めではなく、MSRのエンジニアが実際にS耐での使用経験をもとに厳選したものです。そのため、性能面だけでなく、信頼性や耐久性についても保証されています。
オーナー特権:特別なコミュニティへの招待
これらの特別なモデルの契約者には、特別イベント**「MAZDA SPIRIT RACING OWNERS’ RECEPTION」**が12月に実施される予定です。このイベントでは、開発陣との交流や、S耐参戦車両の見学、さらにはサーキット走行体験など、オーナーだけが体験できる特別なプログラムが用意されています。
さらに、各種イベントが「MAZDA SPIRIT RACING EXPERIENCE」として継続的に実施される計画であり、オーナーコミュニティを通じたモータースポーツ体験の深化が期待できます。これらのイベントには、プロドライバーによる走行レッスンや、メカニックによる車両セットアップ講座なども含まれており、単にクルマを所有するだけでなく、運転技術やメンテナンス知識も向上させることができます。
「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACINGアプリ」では、オーナー同士の交流掲示板や、走行記録の共有機能、イベント情報の配信なども行われており、MSR ROADSTERを中心としたコミュニティが形成されつつあります。このコミュニティを通じて、全国のオーナーと繋がり、情報交換やツーリングの企画などが活発に行われることでしょう。
オーナーの声:夢が現実になった瞬間
MSR ROADSTERシリーズは発売後、多くの自動車愛好家から熱狂的な支持を受けています。ここでは、実際のオーナーや試乗者の声をご紹介します。
長年の夢が叶った瞬間
「ロードスターに2.0Lエンジンが搭載される日を、どれだけ待ち望んでいたことか。初代NAロードスターから乗り継いできましたが、このMSR ROADSTERは歴代最高の仕上がりです。184PSという数値以上に、エンジンの吹け上がりとレスポンスが素晴らしく、7,000回転まで一気に回る気持ちよさは、これまでのロードスターでは味わえなかったものです。ビルシュタインのダンパーも絶妙なセッティングで、街乗りでは快適、ワインディングでは驚くほど俊敏に動きます。限定2,200台という希少性も魅力ですが、それ以上にこのクルマの完成度の高さに惚れ込みました。」(40代・会社員・MSR ROADSTER オーナー)
12Rという究極の選択
「抽選に当選したときの喜びは、今でも忘れられません。200台しか生産されない12Rを手に入れられたことは、本当に幸運でした。納車されて初めてエンジンをかけたとき、その音色に鳥肌が立ちました。藤壺技研とのコラボエキマニから奏でられるサウンドは、甲高すぎず、低すぎず、まさに理想的な音質です。そして、初めてサーキットで走らせたときの感動は言葉にできません。200PSというパワーもさることながら、シャシーの仕上がりが圧倒的です。1G締めの効果なのか、ステアリングを切った瞬間からクルマが正確に反応し、まるで自分の手足のように扱えます。RECAROのフルバケットシートもホールド性が抜群で、激しいコーナリングでも体がずれることがありません。このクルマは、単なる速いクルマではなく、ドライバーとの対話を楽しめる、真のドライバーズカーです。」(50代・自営業・MSR ROADSTER 12R オーナー)
S耐からのフィードバックを実感
「自動車業界で働く私にとって、MSR ROADSTERは技術的な興味の対象でもありました。実際に試乗してみて、S耐で培われた技術が確実に市販車にフィードバックされていることを実感しました。特に、高速域での安定性と、エンジンの耐久性への配慮が素晴らしいです。大型化されたラジエターや強化されたトランスミッション潤滑系など、見えない部分にこそ、レース活動で得られた知見が活かされています。これは、単にパワーを上げただけのチューニングカーとは一線を画す、本物のレーシングテクノロジーだと感じました。」(30代・自動車エンジニア・MSR ROADSTER 試乗者)
他社競合モデルとの比較:MSR ROADSTERが選ばれる理由
国内外には多くのスポーツカーが存在しますが、MSR ROADSTERシリーズは独自のポジションを確立しています。ここでは、主要な競合モデルと比較しながら、MSR ROADSTERの優位性を分析します。
トヨタ GR86 / スバル BRZ との比較
同じく日本を代表するFRスポーツカーとして、トヨタのGR86やスバルのBRZがあります。これらのモデルは、水平対向エンジンと低重心設計が特徴で、2.4Lエンジンで228PSを発生させます。
パワー面では確かにGR86/BRZが上回りますが、MSR ROADSTERの魅力は単なる馬力ではありません。オープンエアドライビングの楽しさ、1,050kg(12R)という軽量性、そして何よりもマツダ独自の「人馬一体」の哲学が生み出すドライビングフィールは、クローズドボディのGR86/BRZでは味わえないものです。
また、MSR ROADSTER 12Rの匠エンジニアによる手作業チューニングや1G締めといった特別な製造プロセスは、量産スポーツカーでは実現不可能なレベルの仕上がりをもたらしています。
ホンダ S660 との比較(生産終了モデル)
惜しまれつつ生産終了となったホンダのS660も、軽自動車規格のオープンスポーツカーとして人気がありました。ミッドシップレイアウトと軽量ボディにより、キビキビとした走りが魅力でしたが、660ccという排気量の制約から、高速域での伸びには限界がありました。
MSR ROADSTERは、2.0Lエンジンによる余裕のあるパワーと、FRレイアウトによる素直なハンドリング特性により、ワインディングから高速道路、そしてサーキットまで、あらゆるシーンで高い走行性能を発揮します。
海外製オープンスポーツカーとの比較
ポルシェ718ボクスターやBMW Z4といった海外製オープンスポーツカーは、確かに高性能で豪華な装備を持っていますが、価格は800万円以上と高額です。
MSR ROADSTER(526万円)や12R(761万円)は、これらのモデルと比較して圧倒的にコストパフォーマンスに優れています。しかも、日本の道路事情に最適化された車体サイズと、国内メーカーならではの充実したアフターサービスも大きな魅力です。
また、海外製スポーツカーは維持費も高額になりがちですが、MSR ROADSTERは通常のロードスターと共通の部品も多く、メンテナンスコストも抑えられます。
購入前に知っておくべきポイント:冷静な判断のために
MSR ROADSTERシリーズは魅力的なモデルですが、購入を検討する際には、いくつかの注意点も理解しておく必要があります。
2シーターという制約
ロードスターは2シーターのスポーツカーです。家族での移動や、複数人でのドライブには向いていません。ファミリーカーとしての実用性を求める方には不向きです。しかし、週末の趣味のクルマとして、あるいはセカンドカーとして所有するには、これ以上ない選択肢となるでしょう。
ソフトトップのメンテナンス
ソフトトップは、ハードトップと比較して防音性や断熱性では劣ります。また、経年劣化により幌が傷んでくる可能性もあります。定期的なメンテナンスと、適切な保管環境が必要です。
ただし、ソフトトップならではの「開放感」と「軽量性」は何物にも代えがたい魅力です。晴れた日に幌を開けて走る爽快感は、一度味わったら病みつきになること間違いありません。
サーキット走行の準備
特に12Rは、サーキット走行を前提に開発されたモデルです。その性能を存分に引き出すには、サーキット走行の経験や知識が必要です。初心者の方は、マツダが開催する走行イベントに参加したり、専門のスクールで指導を受けることをお勧めします。
また、サーキット走行には、保険や装備品、走行料金など、別途費用がかかることも考慮する必要があります。
燃費性能
スポーツカーである以上、燃費性能は一般的なセダンやコンパクトカーには及びません。WLTCモードでの燃費は、MSR ROADSTERで約14km/L程度と予想されます。ただし、この数値はあくまで目安であり、走行条件によって大きく変動します。
しかし、真のスポーツカー愛好家にとって、燃費は二の次です。エンジンを回す喜び、コーナーを攻める楽しさこそが、このクルマの本質なのですから。
まとめ:モータースポーツDNAを体感する今、迷う理由はない
MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERおよび12Rは、マツダがS耐という過酷な環境で培った技術と、ロードスターが持つ「人馬一体」の哲学を高次元で融合させた渾身の限定車です。
特に、国内ソフトトップモデル初の2.0Lエンジン搭載、12Rにおいては匠の技による200PSへの出力向上と、1G締めに代表される徹底的なシャシーチューニングは、このモデルが単なるチューニングカーではなく、マツダのモータースポーツDNAを反映した特別な存在であることを証明しています。
MSR ROADSTERが提供する価値
技術的価値: S耐で実証された技術が惜しみなく投入され、街乗りからサーキットまで、あらゆるシーンで最高のパフォーマンスを発揮します。
所有する喜び: 限定生産という希少性、匠の技による特別な仕上げ、そしてオーナーコミュニティへの参加など、所有すること自体が特別な体験となります。
走る楽しさ: 184PS(標準モデル)または200PS(12R)というパワーと、軽量ボディ、そして最適化されたシャシーにより、真の「人馬一体」を体感できます。
コミュニティ: MAZDA SPIRIT RACING EXPERIENCEなどのイベントを通じて、同じ価値観を持つ仲間と出会い、モータースポーツ文化を共に楽しむことができます。
今すぐ行動を
「速さ」と「質感」を兼ね備え、真に走る楽しさを追求したこのスペシャルモデルは、限定台数での販売であり、特にメーカーコンプリートカーの12Rは抽選となるため、手に入れるにはスピードと情熱が必要です。
MSR ROADSTER(2,200台限定)は先着順販売のため、購入を検討している方は、発売開始と同時に最寄りのマツダ販売店に連絡することをお勧めします。
MSR ROADSTER 12R(200台限定)の抽選申込は、2025年10月5日14:00から10月20日23:59までの期間限定です。「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACINGアプリ」をダウンロードし、今すぐ申込準備を始めましょう。
真のスポーツドライビングを求める業界関係者や熱心なファンにとって、このMSR ROADSTERは、マツダの未来の技術と情熱を今すぐ手に入れることができる、迷うことのない最高の選択肢となるでしょう。
30年ぶりに復活したマツダのファクトリーチームの情熱、匠エンジニアの技、そしてS耐で磨かれた技術の結晶。それがMAZDA SPIRIT RACING ROADSTERです。この特別なクルマで、あなたも「走る歓び」の真髄を体感してください。
【重要】購入に関するお問い合わせ
- MSR ROADSTER(184PS/2,200台限定): 全国のマツダ販売店にて先着順受付
- MSR ROADSTER 12R(200PS/200台限定): 「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACINGアプリ」からの抽選申込
- 申込期間: 2025年10月5日14:00~10月20日23:59
- 公式サイト: https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/spirit-racing/
限られた台数、限られた時間。あなたの情熱を、今、行動に移す時です。
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