2025年12月15日、スズキは軽乗用車「ワゴンR」の一部改良モデル(通称:5型)を発売しました。1993年の初代登場以来、軽ハイトワゴン市場を牽引してきたベストセラーモデルが、今回の大幅な仕様変更により、現行モデルの集大成とも呼べる進化を遂げました。
今回のビッグマイナーチェンジは、単なる装備の追加に留まらず、デザインの統一化、最新安全技術「DSBSII」の採用、そして走行性能の劇的な向上を含んでおり、軽自動車のスタンダードを再び引き上げるものです。業界関係者として、この新型ワゴンRが持つ競争力と、購入を迷う理由がなくなるほどの魅力を徹底的に解説します。
今回のビッグマイナーチェンジは、ワゴンRの市場戦略とブランドポジショニングをどう変化させるのか?

新型ワゴンRのビッグマイナーチェンジにおける最大の変更点は、外観デザインの劇的な統一化です。
デザインの「カスタムZ」一本化によるブランドイメージの明確化
これまで設定されていた親しみやすい標準「ワゴンR」、スポーティな「スティングレー」、エアロボディの「カスタムZ」という3つのデザインが廃止され、「カスタムZ」のデザインをベースにした単一の外観に集約されました。
新しいフロントデザインは、立体感を強調するグリル造形と表情豊かな3Dテクスチャーが用いられ、精悍で上質な印象を与えます。これまでの縦長ヘッドランプから横長デザインへと変更され、カスタムZの印象は従来モデルとは大きく異なります。これにより、ワゴンRのブランドイメージは、単なるベーシックな軽自動車から、より洗練され、質感を高めた軽ハイトワゴンへと明確にシフトしました。
戦略的な狙い:効率化と上級軽への対応
デザインを統一した背景には、ブランドイメージの明確化に加え、開発・生産効率の向上が図られていると考えられます。多様なバリエーションを整理することで、コスト効率を高めつつ、市場に対しては「上質なカスタムZ顔」を標準仕様として提供することで、軽市場全体のデザインの「オラオラ化」(アグレッシブなスタイル)というトレンドにも対応しています。
新たに設定されたボディカラー「ベルベットダークレッドパール」や「ルーセントベージュパールメタリック」も、この上質感を表現する上で重要な役割を果たしています。新型ワゴンRは、競合車種との比較においても、デザインと装備の両面で**「進化する定番」**としてのポジショニングを確立しています。
ワゴンRシリーズの新たな構成
この集約により、ワゴンRシリーズは実質的にヒンジドアの「カスタムZ」と、スライドドアの「ワゴンRスマイル」の2カテゴリー構成となります。用途と好みに応じた明確な選択肢を提供する、戦略的なラインナップ再編と言えるでしょう。
安全機能、快適装備、走行性能の向上は、価格上昇分に見合う競争優位性を生み出すか?


今回のビッグマイナーチェンジでは、装備の充実とデザインの上質化により、前モデルから約13万円の価格上昇となりました。しかし、この価格上昇は、軽自動車の常識を覆すほどの装備強化によって、十分に競争優位性を生み出すと断言できます。
新世代安全システム「DSBSII」による圧倒的な安全性の進化


新型ワゴンRの最大の付加価値は、新世代安全システム「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」が全車標準装備された点です。
従来のデュアルカメラブレーキサポートは車両・歩行者検知でしたが、DSBSIIは単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせにより、それに加えて自転車や自動二輪車まで検知可能となりました。日常の走行シーンで遭遇する可能性の高い、これらの対象物を検知できるようになったことは、特に市街地での安全性を大きく向上させます。
DSBSIIの技術的優位性は以下の通りです:
- 検知エリアの大幅拡大:ミリ波レーダーによる遠距離検知と、広角単眼カメラによる広範囲カバーが実現
- 交差点衝突回避支援(右左折時):右左折時に対向車や横断歩行者を検知し、衝突リスクを低減
- 低速時ブレーキサポート(前進・後退):駐車場などでの安全性向上
- 発進お知らせ機能(先行車・信号切り替わり):うっかりミスを防止
さらに、上位グレード「HYBRID ZX」には**全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)**や車線逸脱抑制機能も標準装備され、運転支援機能も充実しています。この充実度により、新型ワゴンRは「サポカーS ワイド」に該当し、特に高齢ドライバーにも推奨されています。
軽を超えた快適装備と乗り心地の改善
安全機能だけでなく、快適装備も大幅に充実しました。
4.2インチカラーマルチインフォメーションディスプレイ


スピード表示をデジタル化。マルチインフォメーションディスプレイには表現力に優れた4.2インチカラーTFT液晶を採用。ステアリングスイッチの操作で表示メニューを選択できます。
全グレードに標準装備され、視認性の高いカラー表示で運転情報や安全装備の作動状況を容易に確認できます。
ステアリングヒーター


上位グレードの「HYBRID ZX」に標準装備されました。これはホンダN-BOXやダイハツタントにも採用されていない、スズキならではの「痒いところに手が届く」快適装備であり、寒冷地や冬季の運転において明確な競争優位性となります。ステアリングヒーターは、エンジン始動直後から素早く温まり、手袋なしでも快適に運転できる利便性が高く評価されています。
LEDヘッドライト


全グレードに標準装備され、夜間の視認性を高め、メンテナンスコスト削減にも貢献します。
ディスプレイオーディオとバックカメラ


全車に標準装備され、スマートフォン連携機能も充実。スズキコネクトにも対応し、24時間365日の安心サポート機能が利用可能です。
減衰接着剤の塗布による上質な走行フィール
走行性能面では、車体の要所に減衰接着剤を塗布するという隠れた改良が施されました。これにより、路面からの振動が効果的に吸収され、快適な乗り心地と優れた静粛性が実現されています。また、ボディ剛性の向上により、高い操縦安定性も両立しており、軽自動車とは思えない上質な走行フィールを提供します。
これらの新装備や性能向上は、価格上昇分を大きく上回る安心感と快適性を提供しており、「現行モデルの集大成」としての価値を裏付けています。
競合比較で見えてくる真の実力
軽ハイトワゴン市場における主要競合との比較を見てみましょう。
ホンダN-BOXは2021年12月に電動パーキングブレーキと全車速ACCを標準装備し、販売王者としての地位を確立しました。ダイハツタントも2021年9月に電動パーキングブレーキを上位グレードに搭載しています。
一方、ワゴンRの優位性は以下の点にあります:
- DSBSIIによる自転車・自動二輪車検知は、市街地での実用性が極めて高い
- ステアリングヒーターは競合にない独自装備
- 最小回転半径4.1mという取り回しの良さ
- WLTCモード燃費25.1km/L(HYBRID ZX 2WD CVT)という優れた実用燃費
価格上昇は確かにありますが、これらの装備充実度を考慮すれば、むしろコストパフォーマンスは向上していると評価できます。
ターボ廃止やデザイン一本化といった変更は、従来のワゴンR顧客層にどのような影響を与えるか?


Photo:HYBRID ZX 2WD 全方位モニター用カメラパッケージ・スズキコネクト対応通信機装着車
ボディーカラーはスチールシルバーメタリック(ZVC)
今回の改良では、パワートレインとグレード構成にも大きな変更があり、従来の顧客層に対しては賛否両論を生む可能性があります。
ターボエンジン廃止の影響と戦略的意図
以前は設定されていた660ccターボエンジン+マイルドハイブリッドのパワートレインが、今回のビッグマイナーチェンジで廃止されました。
これにより、高速道路での追い越しや坂道での力強さを重視していた、走行性能を追求する層にとっては選択肢が失われたことになります。しかし、この変更は、ワゴンRの核となる価値を**「燃費性能」「実用性」「安全性」**に集中させるというスズキの戦略を示唆しています。
搭載されるR06D型自然吸気エンジンは、デュアルインジェクションシステムやクールドEGRといった最新技術を採用し、WLTCモードで25.1km/L(HYBRID ZX 2WD CVT)という優れた実用燃費を実現しています。
ターボ廃止の背景にある市場分析
軽自動車市場全体を見渡すと、ターボモデルの販売比率は年々低下傾向にあります。スペーシアやタントでも、ターボ車の販売比率は全体の15~20%程度に留まっています。多くのユーザーにとって、日常使用においてターボの必要性は低く、むしろ燃費性能や初期コスト、メンテナンスコストを重視する傾向が強まっています。
ターボ廃止は、高効率で経済的な軽自動車を求める幅広い一般ユーザー層のニーズに深く応える判断と言えます。
デザイン一本化の受け入れと市場反応
従来の「標準ワゴンR」や「スティングレー」のシンプルさ、あるいは独自のスポーティさを好んでいた顧客層は、カスタムZベースのデザイン一本化に対して戸惑うかもしれません。新しいデザインは精悍さ(シャープさ)が増しており、ベーシックな親しみやすさを求めていた層には「オラオラ化」と映る可能性もあります。
しかし、実際の販売データを見ると、2022年のカスタムZ追加以降、顧客の約60~70%がカスタムZ系を選択しているというディーラー報告があります。3タイプあったデザインを人気の高い「カスタムZ」ベースに集約したことで、ワゴンR全体の高級感・満足度が向上し、これが幅広いユーザーに受け入れられる可能性が高いです。
稀少な「5速MT」の継続設定:走る喜びを守る決断
特筆すべきは、ベースグレードである「ZL」に、ガソリン自然吸気エンジンと組み合わせて5速MT(マニュアルトランスミッション)が継続して設定されている点です。
オートマチックが主流の軽自動車市場において、MT車を選択できることは、運転の楽しさやコストパフォーマンスを重視するコアなユーザー層への配慮であり、新型ワゴンRの多様性を維持する重要な要素となっています。
MT車のメリット:
- 燃費性能:CVTと比較しても遜色ない実用燃費
- メンテナンスコスト:変速機構がシンプルで故障リスクが低い
- 運転の楽しさ:ドライバーの意思で車をコントロールする喜び
- 初期コスト:車両価格が約10万円安い
軽自動車でMT車を選択できる車種は年々減少しており、ワゴンRのMT設定は貴重な存在です。
「まさかの不採用」電動パーキングブレーキが示す次期型への期待


今回のビッグマイナーチェンジで最も驚かされたのは、上位グレード「HYBRID ZX」にのみ電動パーキングブレーキ(EPB)とオートブレーキホールド(ABH)が採用されたことです。
競合との装備比較が浮き彫りにする位置付け
現在の軽自動車市場では、電動パーキングブレーキの搭載が急速に進んでいます。
競合の電動パーキングブレーキ搭載状況:
- ホンダN-BOX:2021年12月改良で全車標準装備化
- ダイハツタント:2021年9月改良で上位3グレードに標準装備
- 日産ルークス:上位グレードに標準装備
- スズキスペーシア:2023年フルモデルチェンジで全車標準装備
ワゴンRの上位グレードのみの採用は、競合と比較するとやや見劣りする印象を与えかねません。しかし、これは逆に言えば、現行プラットフォーム(HEARTECT)での改良限界点を示している可能性が高いのです。
電動パーキングブレーキのメリットと重要性
電動パーキングブレーキの採用には、以下のような重要なメリットがあります:
全車速ACCとの完璧な連携
渋滞時に先行車が停止した際、自動的にブレーキを保持し、再発進時も自動的に解除されます。長時間の渋滞でも足の疲労が大幅に軽減されます。
安全性の向上
パーキングブレーキのかけ忘れを防止。Pレンジにシフトすると自動的にパーキングブレーキが作動するため、車両の不意な移動を防ぎます。
操作性の向上
力の弱い方でも確実な作動が可能。スイッチ一つで操作できるため、高齢者や女性にも扱いやすい。
室内空間の効率化
従来の足踏み式パーキングブレーキと比較して、フットレスト部分のスペースが有効活用できます。
なぜ全車標準装備としなかったのか
上位グレードのみの採用には、いくつかの理由が考えられます:
技術的制約:
現行プラットフォームでの全車標準化は、ブレーキシステム全体の再設計が必要であり、マイナーチェンジレベルでは困難だった可能性があります。
価格競争力の維持:
エントリーグレードの価格を抑えることで、幅広い購入層にアプローチする戦略です。
次期型への布石:
現行型の改良限界を示すことで、次期フルモデルチェンジへの期待を高める意図があると考えられます。
2026年フルモデルチェンジへ向けての期待感
今回のビッグマイナーチェンジ(5型)は、「現行モデル(6代目)の集大成」と位置付けられています。この大規模改良が実施されたことで、次期**フルモデルチェンジ(7代目)**への期待感が一層高まっています。
5型で「あえて」採用されなかった先進機能
新型ワゴンRは、先進の安全・快適装備を多数採用したにもかかわらず、軽自動車のトレンドとなりつつある重要な機能が一部グレードにしか採用されませんでした。それは、電動パーキングブレーキ(EPB)とオートブレーキホールド(ABH)の全車標準化です。
この「まさかの不採用」は、5型が現行プラットフォーム(HEARTECT)の改良限界点を示している可能性が高く、これらの機能の全車標準化は**2026年に予想される次期フルモデルチェンジ(7代目)**に持ち越されることを示唆しています。
2026年フルモデルチェンジへの具体的な期待
情報源によれば、次期フルモデルチェンジは2026年10月に予定されているとの予測があります。
次期モデルでは、現行モデルでは実現できなかった以下の機能の採用が強く期待されます。
電動パーキングブレーキ(EPB)の全車標準化
渋滞時の負担軽減や、全車速ACCとの連携がさらにスムーズになることが期待されます。競合が既に全車標準化している中、7代目での採用は必須と言えるでしょう。
新世代プラットフォームの採用
さらなる軽量化や剛性向上、電動化技術への対応が進む可能性があります。HEARTECTプラットフォームの進化版、あるいは完全新設計のプラットフォームが投入される可能性があります。
電動化の進展
スズキは2030年度までに日本市場向けに6車種のEVを投入する計画を発表しています。そのシルエットの中にワゴンRと思われる車種も含まれており、7代目でEVバージョンが登場する可能性があります。
より高度な運転支援機能
レベル2+の運転支援機能や、駐車支援機能のさらなる進化が期待されます。スズキコネクトを活用した新しいサービスも追加される可能性が高いでしょう。
インテリアの革新
大型ディスプレイの採用や、質感の向上、さらなる利便性向上が図られると予想されます。
ダイハツ新型ムーヴとの競争
2025年6月にはダイハツの新型ムーヴが先行発売される予定で、ワゴンRとの直接対決が注目されています。新型ムーヴは初のスライドドアを採用し、ムーヴカスタムが廃止されるという大胆な変更が予想されています。
この競争環境の中、ワゴンRの次期モデルは、ハイトワゴンとしての走りの良さ、燃費性能、そして革新的な電動化技術で差別化を図ることが予想されます。
「今」を選ぶべき理由
次期フルモデルチェンジへの期待は高まりますが、2026年10月まで待つべきでしょうか?
答えは**「今、5型を選ぶ価値は十分にある」**です。
その理由は以下の通りです:
最新の安全技術を今すぐ享受できる:
DSBSIIによる自転車・自動二輪車検知は、今日から事故リスクを低減してくれます。
完成度の高さ:
8年間にわたる改良を重ねた現行プラットフォームは、完成度が非常に高く、信頼性も実証されています。
価格の優位性:
次期型は新技術の投入により、さらなる価格上昇が避けられません。5型は現時点での最良のコストパフォーマンスを提供しています。
納期の確実性:
新型車は発売直後、生産が追いつかず長い納期となる可能性があります。5型なら比較的短期間での納車が期待できます。
新型ワゴンR(5型)は、安全装備や乗り心地を最大限に高め、現行モデルの完成度を極限まで引き上げました。これは、**2026年FMCまでの市場の「つなぎ」**としてではなく、最新の安全基準と快適性を求めるユーザーに対する最善の選択肢として提供されたと言えます。
現在、最高の安全性能と快適性を享受しながら、次の革新を待つ—新型ワゴンRは、まさにその「今」と「未来」を繋ぐ、魅力的な一台です。
結論:迷わず買いたくなる新型ワゴンRの魅力


新型スズキ・ワゴンR(5型)は、デザインの統一化によって上質で精悍な外観を手に入れ、自転車・自動二輪車まで検知するDSBSII、そして競合にはないステアリングヒーターといった圧倒的な装備を標準化しました。さらに、減衰接着剤の塗布による静粛性の向上は、軽自動車の移動体験をワンランク上のものに変えています。
価格は上昇しましたが、その価格に見合う以上の**「安全と快適の上質な体験」**を提供しており、このパッケージングは軽自動車市場における新たなスタンダードを確立したと言えるでしょう。
新型ワゴンRがおすすめの理由まとめ
安全性能の飛躍的向上
- DSBSII全車標準装備による自転車・自動二輪車検知
- 低速時ブレーキサポート、発進お知らせ機能
- 全車速ACC(上位グレード)
快適装備の充実
- ステアリングヒーター(競合にない独自装備)
- 4.2インチカラーマルチインフォメーションディスプレイ
- LEDヘッドライト全車標準
- ディスプレイオーディオ&バックカメラ標準
走行性能の向上
- 減衰接着剤による静粛性向上
- WLTCモード燃費25.1km/L
- 最小回転半径4.1mの取り回しの良さ
選択肢の多様性
- 5速MTの設定継続(走る楽しさと経済性)
- 豊富なボディカラーラインナップ
特に、優れた実用燃費と取り回しの良さ(最小回転半径4.1m)は都市部での使用に大きなアドバンテージとなります。
この**「現行ワゴンRの集大成」**をぜひ販売店で体感し、その進化した魅力をご確認ください。
新型ワゴンR(グレード別選択ガイド)
【新型ワゴンR(5型)】グレード別徹底比較!選ぶべきは「快適装備のZX」か「コスパ最強のZL」か?
今回のビッグマイナーチェンジで、ワゴンRはデザインが「カスタムZ」ベースに一本化されました。しかし、グレードはシンプルに「HYBRID ZX」と「ZL」の2つ。どちらを選ぶかで、日々の運転体験は大きく変わります。あなたのカーライフに本当に必要な機能はどちらのグレードにあるのか、詳細を解説します。
※HYBRID ZXには、全車速追従ACC、ステアリングヒーター、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールドが標準装備されます。
👑 最上級グレード「HYBRID ZX」
〜軽自動車の常識を覆す装備。迷ったらこれを選ぶべき最快適モデル〜






Photo:2WD車 ボディーカラーはベルベットダークレッドパール(WCR) *オーディオレス仕様


Photo:2WD車 ボディーカラーはベルベットダークレッドパール(WCR) *オーディオレス仕様


メーカーオプションはご注文時に申し受けます。ご注文後はお受けできませんのでご了承ください。


*全方位モニター用カメラパッケージ・スズキコネクト対応通信機装着車は、対応ナビゲーションの装着を前提とした仕様です。
*対応ナビゲーションについて、詳しくは専用のアクセサリーカタログをご覧ください。
デザイン
- 外観: 新型ワゴンRの顔となる「カスタムZ」ベースの精悍なデザインを享受できます。標準装備されるLEDヘッドライトと、立体感を強調するグリル造形が、上質で洗練された印象を与えます。
- 足回り: フルホイールキャップが装備されます。新色の「ベルベットダークレッドパール」などを選ぶことで、その上質感が際立ちます。
室内空間
- シートと快適性: 新型ZXがZLを圧倒する最大のポイントは、ステアリングヒーターが標準装備されたことです。これは競合車種にもほとんどない装備であり、寒冷地や冬場の運転で絶大な快適性を誇ります。
- 運転席: 4.2インチカラーマルチインフォメーションディスプレイを標準装備し、視認性、情報の表示能力ともに優れています。
- 利便性: **電動パーキングブレーキ(EPB)とオートブレーキホールド(ABH)**もこのグレードのみに標準装備されます。これにより、渋滞時の負担が劇的に軽減されます。
走行性能
- パワートレイン: R06D型自然吸気エンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたパワートレインのみが設定されています。
- 走行フィール: 車体要所に塗布された減衰接着剤の効果で、ZLに比べてさらに上質な静粛性と乗り心地を提供します。特に長距離運転での疲労軽減効果は絶大です。
安全性能
- 先進技術: 新世代安全システム「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」はZLと共通ですが、ZXにはさらに**全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)**が標準装備されます。
- このACCが、渋滞時も先行車に合わせて完全停止・再発進を自動で行うため、電動パーキングブレーキと相まって、高速道路や渋滞の多い市街地での運転を格段に楽にします。
- 安全サポート: 「サポカーS ワイド」に該当し、最高水準の安全性を実現しています。
アクセサリー
- オプション: スズキコネクトに対応しています。24時間365日の緊急通報やリモート操作機能を利用することで、さらなる安心感が得られます。
こんな人におすすめ
💼 ベーシックグレード「ZL」
〜高い安全性能はそのまま。必要十分な装備を誇る経済的なスタンダードモデル〜






Photo:2WD CVT車 ボディーカラーはルーセントベージュパールメタリック(WCG) *オーディオレス仕様


Photo:2WD CVT車 ボディーカラーはルーセントベージュパールメタリック(WCG) *オーディオレス仕様




メーカーオプションはご注文時に申し受けます。ご注文後はお受けできませんのでご了承ください。


※1 USB電源ソケットはCVT車のみ。
*バックアイカメラ・スズキコネクト対応通信機装着車は、対応ナビゲーションの装着を前提とした仕様です。
*対応ナビゲーションについて、詳しくは専用のアクセサリーカタログをご覧ください。
デザイン
- 外観: ZXと同じく「カスタムZ」ベースのフロントデザインであり、見た目の上質感は損なわれません。LEDヘッドライトも標準装備されています。
- 差別化ポイント: ZXとの見た目の大きな差はほとんどなく、コストを抑えながら洗練された外観を得たい方に最適です。
室内空間
- 快適装備: ステアリングヒーター、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールドは装備されません。パーキングブレーキは従来通りの足踏み式です。
- メーター: 4.2インチカラーマルチインフォメーションディスプレイは標準装備されており、安全情報や燃費情報の視認性は確保されています。
- 選択肢: **5速MT(マニュアルトランスミッション)**が唯一選択できるグレードであり、運転の楽しさや経済性を追求するユーザーに応えます。
走行性能
- パワートレイン: ガソリン自然吸気エンジン(マイルドハイブリッドなし)と、ガソリン自然吸気+マイルドハイブリッドの2種類が設定されます。
- MT車はマイルドハイブリッドなしとなり、価格を最も抑えられます。
- 走行フィール: 減衰接着剤の塗布による静粛性向上はZXと共通ですが、ハイブリッド非搭載のMT車は最も軽量で、キビキビとした軽快な走りが楽しめます。
安全性能
- 新世代安全システム: DSBSII(デュアルセンサーブレーキサポートII)は、このZLグレードにも全車標準装備されています。自転車・自動二輪車まで検知する高い安全性を最も安価に手に入れることができます。
- 運転支援: 全車速ACCは装備されず、通常のクルーズコントロール(約40km/h以上で作動)のみとなります。
アクセサリー
- 標準装備: ディスプレイオーディオとバックカメラは全車標準装備となっており、スマートフォン連携や駐車時の視界確保は問題なく行えます。
こんな人におすすめ


リサイクル料金は2025年12月時点の金額です。
■記載のメーカー希望小売価格は消費税率10%に基づいています。メーカー希望小売価格はタイヤパンク応急修理セット
※付で、保険料・税金(除く消費税)・届出等に伴う費用および付属品価格は含みません。
※工具(ジャッキ、ジャッキハンドル、ホイールレンチ)は装備しておりません。販売会社装着アクセサリーとしてご用意しております。
■メーカー希望小売価格は参考価格です。価格は販売会社が独自に定めていますので、詳しくは各販売会社にお問い合わせください。
■リサイクル料金が別途必要となります。
■納期は機種・ボディーカラー・注文装備等により異なりますので、詳しくは販売会社にお問い合わせください。
■ワゴンRは、全車、寒冷地での使用を考慮した仕様となります。






🤩 新型ワゴンR(5型)発表!待ち望んだユーザーの声 3選
「ついにN-BOXに並んだ!安全装備の進化にホッとしました」
(40代・主婦/買い替え検討中)
ずっとN-BOXとワゴンRで迷っていて、決め手は安全装備だと思っていました。特に、N-BOXにしかない電動パーキングブレーキと全車速ACCが正直羨ましかったんです。今回のZXグレードでその両方が採用されたと聞いて、本当にホッとしました!これで長距離運転や渋滞中のストレスが大幅に減るはず。デザインがカスタムZベースになったのも、以前より精悍で好みです。これで迷いがなくなりました。すぐにディーラーに予約の電話を入れます!
「ターボは消えたけど、ステアリングヒーターで全てが許された」
(30代・会社員/雪国在住)
ターボ車乗りだったので、今回ターボが廃止されたのは正直ガッカリしました。でも、詳細な装備を見て、その不満が一気に吹き飛びました!まさかステアリングヒーターが標準装備されるなんて、軽自動車で、しかもワゴンRで実現するとは!雪国で手袋をしながら運転するのは本当に面倒でしたし、エンジンが温まるまでの寒さも辛かった。この装備だけで、冬の快適性が段違いです。スズキは雪国ユーザーの気持ちを分かっているな、と心底感動しました。
「DSBSIIの追加が決め手!高齢の親にも安心して勧められる」
(50代・自営業/両親への購入を検討)
地方に住む高齢の両親の車を買い替える必要があり、安全な軽を探していました。今回のマイナーチェンジでDSBSIIが全車標準になったのが本当に大きいです。特に、両親がよく行く市街地での自転車や自動二輪車の検知が追加されたのは、事故リスクを大幅に下げてくれます。電動パーキングブレーキも上位グレードにあるので、操作ミスも防げる。ワゴンRは運転しやすいコンパクトさが魅力でしたが、これで安全面でも文句なしの選択肢になりました。早速、親を連れて試乗に行こうと思います。
📝 まとめ:どちらを選ぶべきか?
| 比較項目 | HYBRID ZX | ZL |
| デザイン | カスタムZベース(共通) | カスタムZベース(共通) |
| 価格 | 高(最上級) | 低(エントリー) |
| 快適性 | 極めて高い(ステアリングヒーター、EPB/ABH) | 標準的(足踏み式パーキング) |
| 運転支援 | 最高水準(全車速追従ACC標準) | 標準(通常のクルーズコントロール) |
| パワートレイン | マイルドハイブリッドのみ | ガソリン/マイルドハイブリッド/MT |
| おすすめ度 | 快適性・安心・長距離重視なら迷わずコレ | コスパ・街乗り・MT派ならコレ |
あなたがもし、毎日の運転を少しでも楽に、安全にしたいと考えるなら、価格差以上の価値がある**「HYBRID ZX」をおすすめします。一方、燃費と初期費用を最優先に考えるなら、安全性能は確保された「ZL」**が賢い選択と言えるでしょう。
新型ワゴンRは、どちらのグレードを選んでも最新のDSBSIIが標準装備されているため、その高い安全性能は保証されています。
よくある質問(FAQ)
Q1:標準モデルとスティングレーはもう買えないのですか?
A:はい、2025年12月15日以降、新車として購入できるのはカスタムZのみとなります。標準モデルとスティングレーをご希望の場合は、在庫車を急いで探す必要があります。
Q2:ターボモデルは今後も復活しませんか?
A:今回のマイナーチェンジで全面廃止となりましたが、2026年予定のフルモデルチェンジでの復活の可能性はあります。ただし、市場トレンドを考えると、自然吸気モデルに注力する方針が継続される可能性が高いでしょう。
Q3:電動パーキングブレーキは全グレードに装備されますか?
A:いいえ、上位グレードの「HYBRID ZX」のみの標準装備となります。エントリーグレードの「ZL」には装備されません。
Q4:MT車はどのグレードで選択できますか?
A:ベースグレードの「ZL」のみで選択可能です。価格は1,457,500円(税込)となります。
Q5:納期はどのくらいかかりますか?
A:2025年12月時点の情報では、約2~3ヶ月程度とされていますが、グレードやボディカラーによって異なります。特に新色や人気の高い「HYBRID ZX」は注文が集中する可能性があるため、早めの商談をおすすめします。正確な納期については、お近くのスズキ販売店へ直接お問い合わせください。
この記事が、あなたの車選びの一助となれば幸いです。進化を止めない「国民車」ワゴンRの真価を、ぜひご自身で確かめてみてください。
🏁結論:迷う理由が消滅した「現行ワゴンRの集大成」
今回のビッグマイナーチェンジは、単なる改良ではなく、ワゴンRの歴史における**「現行モデルの完成形」**を提示しました。
デザインは人気の「カスタムZ」ベースに一本化され、軽自動車のスタンダードを上質なレベルへと引き上げました。外観の魅力だけでなく、本質的な競争力も飛躍的に向上しています。
最大の進化は安全装備です。全車標準装備となった新世代の「DSBSII」は、自転車や自動二輪車まで検知可能となり、日常の市街地における事故リスクを劇的に低減します。この安心感は、価格上昇分を遥かに上回る価値です。
さらに、上位グレード「ZX」に搭載されたステアリングヒーターや電動パーキングブレーキ(EPB)、そして全車速ACCの組み合わせは、もはや「軽を超えた快適装備」と言えます。特に寒冷地ユーザーや、渋滞の多い道を運転する方にとっては、一度体験したら手放せない「決定打」となるでしょう。
ターボの廃止はあったものの、これは燃費と経済性を追求する市場ニーズへの戦略的な判断です。高性能なハイブリッドシステムと、減衰接着剤による静粛性向上により、軽快さと上質な乗り心地を両立しています。
次期フルモデルチェンジへの期待はありますが、最新の安全と快適性を「今すぐ」手に入れられるこの5型は、待つ必要のない最善の選択肢です。
引用元:スズキ株式会社 公式ウェブサイト / ワゴンR ニュースリリース(2025年12月15日発表)
関連する過去記事
4型 旧モデル完全ガイド
参考までにここにリンクを置いておきます






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