2026年春、日本の自動車業界に激震が走っています。「ディーラーにオイル交換を依頼したら断られた」「予約が1ヶ月先まで埋まっている」といった声がSNS上で相次ぎ、**「令和のオイルショック」**とも呼べる事態が表面化しています。
かつては「いつでも、どこでも」可能だったオイル交換が、今なぜこれほどまでに困難な状況に陥っているのか。そして、オイル難民となったオーナーが取るべき「打開策」とは何か。
中小整備工場やスタンドではない大手ディーラーに供給が止まる、力関係で言う優先的に止まるはずのない場所で滞るという今の現状、何か大きな予兆?引き波がが始まった小職の予感が的中していなければ良いのですが。
自動車業界に身を置く筆者の視点から、その深刻な現状と具体的な対策を徹底解説します。
まず知ってほしい:今回の危機は「過去のオイルショック」とは次元が違う
「オイルショックって、昭和の話でしょ?」と思う方もいるかもしれません。しかし、今回の事態はそれとはまったくスケールが異なります。
1973年の第1次オイルショック時、供給が減少したのは世界全体の産油量のわずか数%でした。しかし2026年の今回は、中東の産油量の約30%が停止する可能性が指摘されています。ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、世界の石油輸送量の約20%が物理的に遮断されている状況です。
日本の米の生産量が突然30%消えたと想像してみてください——そのレベルの衝撃が、エンジンオイルを含む石油関連製品全般に今まさに起きているのです。
エンジンオイル品薄の主な原因と現在の状況
今回のオイル不足は、単一の理由ではなく、複数の深刻な要因が連鎖して発生した**「構造的な有事」**です。
原因① 中東情勢の緊迫化とベースオイルの供給停止
最大の原因は、2026年初頭から続く中東情勢の悪化です。イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖により、世界の石油輸送の約20%が影響を受けました。
エンジンオイルの主成分(80〜90%)である「ベースオイル」、特に現代の低粘度オイルに不可欠な**「グループIII」**と呼ばれる高品質な基油の多くはカタールなど中東で生産されています。中東には巨大なグループIII製油所が複数存在していましたが、現在その大半が稼働停止または稼働制限状態にあります。この調達ルートが細くなったことが、品薄の最大の引き金となりました。
また、EVシフトの加速も追い打ちをかけています。内燃機関用の高品質な基油を生産してきた精製所が、近年次々と閉鎖・縮小されており、航空燃料(SAF)や化学原料への転換が進んだ結果、エンジンオイル用の原料を確保できる製造キャパシティ自体が物理的に減少していたのです。今回の危機は”突発的なアクシデント”ではなく、構造的に積み上がってきたリスクが一気に顕在化した事態と見るべきでしょう。
▼ ベースオイルのグレード別・現在の供給状況(2026年5月時点)
| グレード | 現在の状況 |
|---|---|
| グループI | 国内(ENEOSなど)の再稼働により比較的落ち着いている |
| グループII | メーカーによって在庫に大きな差がある |
| グループIII | 世界的に深刻な不足。中東の主力製油所3か所が停止中 |
エンジンオイルのサプライチェーン:原油から愛車まで
大きく分けると 5つの層 を経て、エンジンオイルは愛車のエンジンに入ります。
【第1層】産油国・精製所(ベースオイルの生産)
原油がまず採掘され、石油精製所でガソリン・軽油・ナフサなどとともに**ベースオイル(基油)**が分離・精製されます。
ここが今回の危機の震源地です。カタールにある英シェルの精製施設がイランからの攻撃を受け出荷が全面停止しており、業界関係者によるとカタール産ベースオイルは日本の輸入量全体の約2割を占めていたとされています。残り8割を供給する韓国からの輸入は継続しているものの、前年実績以上は発注できない供給制限がかかっています。 Aba-j
【第2層】オイルブレンダー(潤滑油メーカー)
精製されたベースオイルに、酸化防止剤・清浄分散剤・摩耗防止剤などの添加剤パッケージを配合し、製品としてのエンジンオイルを製造します。
世界市場の主要プレイヤーはシェル、キャスタロール(BP)、モービル(ExxonMobil)、トタル、エネオスなど。日本では各自動車メーカーが指定するオイル(「トヨタキャッスル」「ホンダウルトラ」など)も、実態はこれらブレンダーが製造しているケースがほとんどです。
【第3層】元売り・商社・特約店
製品化されたオイルは国内の石油元売り(ENEOS、出光興産など)や専門商社を経て、全国の特約店・卸業者に流通します。
DE(ディーゼル)用オイルはGE(ガソリン)用に比べ需要が少ないため、本来は特約店や商社がほとんど在庫を持たない商慣習がありました。そこへ年度末に発注量を一気に増やす商慣習と今回の中東情勢が重なり、流通の各段階で在庫確保の動きが連鎖し、元売り各社が受注を停止せざるを得ない状況に陥っています。 Aba-j
【第4層】ディーラー・整備工場・カー用品店
特約店から仕入れたオイルが、ディーラー・独立系整備工場・オートバックス等のエンドユーザー窓口に届きます。ここで初めてオーナーと接触します。今回の品薄は主にこの層での「在庫枯渇」として表面化しています。
【第5層】エンドユーザー(オーナー・整備工場)
最終的に車両のエンジンに充填されます。
ベースオイルの「グループ分類」完全解説
APIはベースオイルをその組成と製造方法によってグループI〜Vの5段階に分類しています。グループIは溶剤精製法、グループIIは水素化精製法、グループIIIは水素化分解法、グループIVはポリアルファオレフィン(PAO)の化学合成、グループVはI〜IVに含まれないすべての基油です。 ENEOS
グループI(鉱物油・溶剤精製)
最も古典的な製法で、原油を蒸留後に溶剤精製して作る鉱物油です。硫黄分や不純物が比較的多く残ります。現代の低粘度・省燃費オイルには不向きなため、先進国では生産設備の閉鎖が相次いでいます。主にトラック用大型エンジンや古い車種に使われます。
グループII(鉱物油・水素化精製)
原油を**水素化精製(ハイドロトリーティング)**することで不純物を除去した高品質鉱物油です。水素化処理を基本とするプロセスで製造されるため硫黄分が少なく飽和分が多いのが特徴です。国内でも2社が生産しており、現在最も広く使われているベースオイルです。多くの市販オイルや純正指定オイルのベースになっています。 Juntsu
グループIII(高品質鉱物油 / 実質「合成油」扱い)
グループIIIは原油由来の原料を潤滑油に適した分子構造に分解・改質する水素化分解法で得られ、温度による粘度変化が少ない(粘度指数が高い)のが最大の特徴です。 Juntsu
不純物がほぼ除去され分子構造が均質なため、「化学合成油に匹敵する品質」として、欧米では「フルシンセティック(全合成油)」として販売されることも多いです。現代の0W-20・0W-16など超低粘度オイルに欠かせない存在で、今回の危機で最も深刻な不足が起きているグループです。
主な生産地はカタール(GTL製法)・韓国(SKルブリカンツなど)で、日本国内では3社が生産していますが国内全体需要の1割にも満たない程度です。 Juntsu
グループIV(PAO=化学合成油)
石油から精製されるナフサを原料に、化学的に合成した**ポリアルファオレフィン(PAO)**です。分子が均一で不純物がゼロに近く、超低温でも固まらず超高温でも蒸発しにくい極めて優れた特性を持ちます。輸入車純正指定オイルや高性能スポーツ車の指定オイルに多く使用されます。コストはグループIIIの2〜3倍程度。
グループV(エステル等・特殊合成油)
グループI〜IVに分類されない全ての基油の総称。代表的なのがエステルで、石油由来または植物由来の原料を化学合成して作ります。エステルはサーキット走行など高負荷環境でもエンジンを保護しつつパフォーマンスを引き出す特性を持ち、レース用オイルや最高級モータースポーツ向けに使用されます。 Ridersclub-web
グループ早見表
| グループ | 製 法 | 分 類 | 粘度指数 | 主な用途 | 今回の影響 |
|---|---|---|---|---|---|
| I | 溶剤精製 | 鉱物油 | 80〜120 | トラック・旧車 | 中程度 |
| II | 水素化精製 | 鉱物油 | 80〜120 | 一般乗用車・純正 | 中程度 |
| III | 水素化分解 | 高品質鉱物油 | 120以上 | 低粘度・省燃費オイル | 最も深刻 |
| IV | PAO化学合成 | 合成油 | 130以上 | 輸入車・スポーツ車 | やや影響あり |
| V | エステル等 | 特殊合成油 | 多様 | レース・最高級品 | 限定的 |
一言でまとめると——「現代の省燃費・低粘度オイルはほぼグループIIIに依存しており、そのグループIIIの主産地が今回の危機の震源地になっている」というのが、今の品薄の核心です。
原因② 添加剤不足とサイバー攻撃の影
エンジンオイルの性能を左右する「添加剤」の供給も深刻な状況にあります。
オイルの残り10〜20%を占める添加剤(酸化防止剤・清浄分散剤・摩耗防止剤など)の世界市場は、ルブリゾール、インフィニウム、オロナイト、アフトンの4社でほぼ独占されています。これらメーカーの工場は米国・欧州・シンガポールにありますが、その原料となる中間化学品の多くは、実は中東の石油化学プラントから供給されていました。
追い打ちをかけたのが、東南アジアの主要添加剤工場を狙った大規模サイバー攻撃です。この工場は世界のディーゼル用添加剤パッケージの約3割を供給しており、操業停止の影響は甚大です。さらに、紅海での紛争を避けるための航路変更(アフリカ回り)により、欧米からの添加剤到着が2週間以上遅延する物流トラブルも重なっています。
添加剤は数百種類の原料から構成されており、そのうち1つでも欠けると完成品が1缶も作れないという特性があります。「特定の成分が1つ足りないだけで、アッセンブリー・ストップが起きている」という現場の声は、問題の深刻さを象徴しています。
原因③ パニック的な注文と「供給の偏り」
供給不安のニュースが流れると、整備工場や販売店が在庫確保のために一斉に発注を増やしました。2026年3月の出荷量は前年同月比で約3割増加しましたが、これが逆に在庫を枯渇させ、特定の店舗や銘柄にオイルが偏る**「目詰まり」**を引き起こしています。
また、価格動向も予断を許しません。石油メーカーや商社各社は4〜5月に価格改定を実施しましたが、さらに夏にも追加値上げが行われる可能性が高いとされています。国際金融機関の間でも原油価格の見通しは割れており、ベースケースで1バレル85〜100ドル、長期化した場合は130〜150ドル、最悪のシナリオでは200ドル超まで高騰するとの試算も出ています。
ディーラー・整備工場の「苦渋の決断」——現場で何が起きているのか
現在、スズキ・ダイハツ・トヨタなどの新車ディーラーでは、以下のような対応を余儀なくされています。
新規受付の停止
定期点検や車検以外の、オイル交換のみの新規予約を一時停止する店舗が出ています。スズキ自販茨城をはじめ、全国のディーラーがオイルをはじめとする油脂類の供給不安を理由に公式サイトで案内を掲出しており、対象品目はエンジンオイルだけでなくブレーキフルード、CVTフルード、ATフルードにまで及んでいます。
既存顧客・予約優先
「メンテナンスパック」加入者や事前に予約していた顧客を優先し、飛び込みの作業は原則お断りという状況です。数年前に加入したメンテナンスパックに「オイル交換含む」と明記されているのに、「今はオイルが手に入らないので対応できない」という返答が来るケースも報告されています。
価格の高騰
原材料費の上昇に伴い、オイル価格は**20〜35%**ほど、工賃も30%近く上昇しています。「いつものオイル交換が急に倍近い値段になった」という驚きの声がSNS上にあふれています。
粗悪品・便乗品の流通リスク
見落とせないのが、偽造オイル・粗悪品のリスクです。供給不足が深刻化すると、市場には低品質なベースオイルを混ぜた粗悪品が安価で出回りやすくなります。アジア潤滑油産業協会(ALIA)の調査では、世界で流通するオイルの約10%は何らかの偽造品であるという推計もあるほどです。通販サイトの相場より著しく安いオイルには、十分な警戒が必要です。
オイル交換の予約が取れない時の具体的な対策
ディーラーで「2週間待ち」「受付停止」と言われても、エンジンの健康を考えれば放置は厳禁です。以下のステップで動くことを推奨します。
対策① 事前の電話確認と「早めの予約」
「いつもの店なら大丈夫だろう」という思い込みは捨て、まずは在庫と空き状況を電話で確認してください。現在は1ヶ月先まで予約が埋まることも珍しくありません。オイル交換時期の1ヶ月前から動くのが今の鉄則です。
また、日々状況が変わるため、一度「断られた」店でも翌週には対応可能になっているケースもあります。諦めずに定期的に問い合わせてみることも重要です。
対策② カー用品店や独立系整備工場の活用
オートバックスやイエローハットなどのカー用品店でも入荷遅延は起きていますが、仕入れルートの違いから在庫がある範囲で対応可能なケースがあります。また、独立系の整備工場では特定のルートで在庫を確保している場合もあります。
ディーラーとカー用品店だけに頼らず、地域の信頼できる独立系の整備工場(いわゆる「主治医の工場」)をあらかじめ見つけておくことが、今後の危機管理として有効です。ただし、これらも日々状況が変わるため、店舗への事前確認は必須です。
対策③ ネット通販による「持ち込み交換」の検討
AmazonやYahoo!ショッピングなどのネット通販では、まだ在庫が残っている銘柄もあります。オイルを自分で購入し、作業だけを受けてくれる整備工場を探す**「持ち込み交換」**も一つの手です。
実情はかなり厳しいでしょう!
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 持ち込み工賃が割高になるケースが多い(通常工賃の1.5〜2倍程度)
- 廃油処理の手間(引き取り拒否の工場もある)
- 通販オイルの品質保証が難しい(出所不明の激安品に要注意)
- 粗悪品・偽造品を掴まされるリスクが高まっている
信頼できる通販サイトの正規品・定番ブランド品を選ぶことが大前提です。
対策④ 不要な「早め交換」を控える
資源エネルギー庁は、供給の平準化のために「前年同月比同量」の購入を業界に要請しています。必要以上にオイルを溜め込んだり、極端に早いサイクルで交換したりすることは避け、車両の推奨サイクルを守った計画的な交換を心がけましょう。
個人レベルでのオイルの買い占めは、他のオーナーや整備工場の業務に直接的な支障をきたします。社会全体で乗り切るという意識が今こそ求められています。
指定のオイルがない場合の代替品選びの注意点
どうしても指定の純正オイルが手に入らない場合、代替品を選ぶ必要がありますが、ここにはプロの視点での注意が必要です。間違った代替品を選ぶと、エンジンダメージや高額修理につながるリスクがあります。
ポイント① 粘度変更は「取扱説明書」の範囲内で
例えば「0W-20」が指定の車に「5W-30」を使用するなど、粘度を少し上げる対応をディーラーが暫定的に認めるケースがあります。
- メリット:在庫が見つかりやすく、エンジン保護性能が上がる場合がある
- デメリット:燃費が若干悪化する可能性がある
必ず車の説明書に記載されている「許容粘度」の範囲内であることを確認し、店舗の整備士と相談してください。独断での判断は避けるべきです。
ポイント② ディーゼル車は絶対に妥協しない
最も注意が必要なのが、クリーンディーゼル車です。
DH-2とDL-1の混用は絶対に厳禁
トラック用のDH-2と乗用車用のDL-1には互換性がなく、間違えると高額な**DPF(粒子状物質捕集フィルター)**が破損し、修理費が数百万円に達するリスクがあります。この2つは見た目が似ているため、特に混乱しやすい組み合わせです。
DH-2規格オイルは現在、特に供給が逼迫しています。国内のディーゼル用オイルの一部はグループIIベースオイルへの切り替えによって製造されているケースもありますが、それが自分の車に適合するかどうかは必ずメーカーや整備士に確認してください。ディーゼル用オイル(アドブルーも含む)は代替品選びを特に慎重に行う必要があります。
ポイント③ 規格(API/ILSAC)を必ず合わせる
粘度だけでなく、API規格(SP、SN、SQなど)も非常に重要です。なお、2026年からは従来のSP規格に代わる最新規格としてAPI SQ規格(ILSAC GF-7対応)が登場しており、対応車種では積極的な採用が推奨されています。
指定されたグレードと同等以上のものを選ぶのが基本ですが、グレードが高すぎる場合も添加剤の成分が車の油圧系に悪影響を及ぼすケースがあるため、整備士への相談が不可欠です。
「オイル劣化サイン」を見逃すな——交換を先延ばしにする危険性
オイルが手に入りにくいからといって、交換を無制限に先延ばしにすることは絶対に避けてください。劣化したオイルで走り続けると、以下の深刻なリスクが生じます。
- エンジン焼き付き:
潤滑不足により金属部品が直接接触し、最悪の場合エンジンが修理不能なダメージを受ける - スラッジの堆積:
劣化したオイルが固まってオイル通路を詰まらせ、油圧低下を招く - 燃費の急激な悪化:
粘度が変化することで燃費ロスが拡大する - 触媒やDPFへのダメージ:
特にディーゼル車では後処理装置への悪影響が著しい
オイルの劣化を早期に察知するための「セルフチェックのサイン」も確認しておきましょう。
| チェック方法 | 正常な状態 | 要注意のサイン |
|---|---|---|
| ゲージで確認(色・粘度) | 琥珀色〜薄茶色、適度な粘り | 真っ黒・ドロドロ・白濁 |
| エンジン始動時の音 | スムーズに始動 | カタカタ・タペット音が大きい |
| オイル量 | 規定量のMIN〜MAXの間 | MINより下回っている |
| 走行フィール | 滑らかな加速 | 加速時の引っかかり・振動 |
少しでも異常(エンジンからの異音)を感じたら、入手できるオイルを使ってでも早急に交換することを優先してください。
今後の見通しと中長期的な対策
今回のオイル危機は、2026年夏以降には代替ルートの確立や国家備蓄の放出により徐々に緩和される見通しです。日本は石油備蓄法に基づき、国内需要の約8ヶ月分(約254日分)の石油国家備蓄を整備しており、これが最後のバッファーとして機能する可能性があります。
ただし、価格が元の水準に戻る保証はありません。原材料コストの構造的な上昇とEV化による内燃機関向け製造インフラの縮小は、中長期的なトレンドとして続くと見られています。
カーオーナーとして今できる中長期的な対策を整理すると、次のようになります。
- 信頼できる「主治医整備工場」を1〜2か所確保しておく
- オイル交換サイクルの記録を習慣化し、交換時期を把握する
- 在庫がある時期に1〜2缶分(推奨銘柄)を手元に確保しておく(ただし過度な買い占めは避ける)
- メンテナンスパックの内容を見直し、油脂類対応の補償がどこまであるか確認する
- 定期的に整備工場と関係を保ち、在庫状況の情報をもらえる関係を構築する
まとめ:落ち着いた行動が「愛車」と「社会」を守る
今回のオイル危機をひとことで表すなら、「複数の構造的リスクが一点に集中した、かつてない規模の供給ショック」です。
大切なのは、**「オイル交換を先延ばしにしすぎないこと」と「パニックにならず冷静に在庫を探すこと」**の2点です。劣化したオイルでの走行は、最悪の場合エンジンの焼き付きを招き、修理不能なダメージを与えます。その一方で、不安を煽られての過度な買い占めは社会全体の問題を悪化させます。
信頼できる主治医(整備工場)と密に連絡を取り、早めの予約と柔軟な代替品選びで、この未曾有の危機を乗り切りましょう。
【筆者プロフィール】 自動車業界に勤務しながら、趣味で自動車情報ブログを運営。整備・販売・部品調達の現場を知る立場から、オーナー目線で役立つ情報を発信しています。

