5月に国土交通省より車検証デジタル化に伴う関係政令が交付されております。電子車検証に関する周知サイトが公開されています。
電子車検証特設サイト
施工は令和5年1月4日(水)より電子車検証の交付開始
新しい車検証の仕様
電子化車検証仕様
- 台紙
寸法: 縦 105mm 横 177.8mm
(7インチ)
紙厚:150μm(四六判110kg)
- ICタグ
通信規格:ISO/IEC14443 TypeA
コラム
紙厚 0.001mm=1µm(マイクロメートル)1ミクロン
kg 連量表記は1000枚(一連)当たりの重量を表します
ISO/IEC14443 小電力IC技術(RFID)の国際規格
TypeA 衝突防止方式
世界で最も多く使われている非接触ICカード通信規格
タバコ購入用成人認証カードtaspoにも採用されている
<予備知識>TypeB方式ではマイナンバーカード
自動車運転免許証 パスポートに採用されている
検査証の記載事項
新車検証にて目視できる記載事項になります。使用者の氏名のみとなり従来のような個人情報の記載は最小限となるようです。所有権の確認などが車検証だけで判断が出来なくなりそうです
車検証記載事項一覧
- 自動車登録番号/車両番号
- 車名・型式
- 車体の形状
- 自家用・事業用の別
- 軸重(前前・前後・後前・後後)
- 車台番号
- 型式
- 原動機の型式
- 用途
- 初度登録年月
- 交付年月日
- 自動車の種別
- 燃料の種類
- 乗車定員/最大積載量
- 車両識別符号(車両ID)下段にて説明あり
車両ごとに不変の番号として電子化に伴い付与
- 使用者の氏名又は名称
- 長さ/幅/高さ
- 総排気量又は定格出力
- 車両重量/車両総重量
- 以下備考欄記載情報 -
電子化に伴い「その旨」のみの記載となります。内容はICタグに記録されます
- 牽引重量又は第五軸荷重
- 被牽引自動車である旨
- 必要な整備を行うべきことを命じた自動車である旨
- 保安基準の緩和をした自動車である旨
- 破壊試験を行っていない装置を備える自動車である旨
- 道路維持作業用車の灯火を備える自動車である旨
- 総重量7t以上の貨物自動車であっては燃料タンクの個数・容量
- 軽自動車で最高速度60km/hのうち、高速道路を運行しないものである旨
- 牽引自動車である旨
- 保安上の技術基準についての制限の内容
(乗車定員等の制限)
- 保安上・環境保全上の必要な指示をした自動車である旨
- タンク自動車の積載物品名
- 青色防犯灯を備える自動車である旨
- 貨物自動車(1WAY方式)である旨
- キャンピングトレーラーを牽引する自動車である旨


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車検証非表示項目(ICタグのみ)
現行の車検証情報はICタグに全て記録されます。汎用のカードリーダーで読み取りが可能となります。
読み取り機能付きスマートフォンにも対応(誰でも見れる訳ではありません)
- 自動車検査証の有効期限
- 所有者の氏名・名称
- 使用者の住所
- 使用の本拠の位置
- 以下備考欄記録情報 -
- 被牽引自動車にあっては牽引自動車の車名・型式
- 保安基準を緩和した自動車にあってはその内容
- 牽引自動車にあっては被牽引自動車の車名・型式
- 保安上・環境保全上の必要な指示をした自動車にあってはその内容
- 特区法の規定による特殊仕様自動車の内容
- キャンピングトレーラーを牽引する自動車にあっては、その総重量
車検証情報閲覧サービスの概要
電子車検証には有効期限や使用者住所・所有者情報が記載されておりません。
閲覧者(関係事業者)は閲覧アプリを活用して情報を確認することとなります。
閲覧アプリの概要
- 利用開始時期
2023年1月
- サービス期間
24時間365日
- 利用可能者
車検証原本を所有する者又は指示を受けられる者
- 利用可能機器
PC・スマートフォン
- 主な概要 -
車検証情報の閲覧
(車検証書面にない事項の確認がかのう)
車検証情報ファイルの出力・保存
OSS申請や各社システムでの利用活用が可能
リコール情報等の確認
車検受付時に事前に確認が可能
車検証情報の閲覧方法
1,アプリをインストール(車検証閲覧アプリ)
2,券面に記載されたセキュリティコードを入力し、ICタグの読み取り
セキュリティコードは電子車検証面に印字された4桁の数字
3,車検証情報の閲覧・車検証情報PDFの出力・リコール情報の表示等
インターネット閲覧環境での確認可能な情報もあるそうです。
車検証情報閲覧アプリのオンラインモード・オフラインモード
車検証閲覧にはオンラインとオフラインの二つの方法があります。
●オフラインモード
閲覧アプリの動作モード(インターネット環境が無い場合)
ICタグの情報を読み取ることまで可能
ICタグ記録情報について
電子車検証ICタグに記録された情報を画面に表示する
タグ容量の制限によって
全ての車両欄情報を記録できない車両が一部存在するそうです。
その場合にはICタグ記録情報の末尾に未記録情報があることが明記される
●オンラインモード
インターネット通信か可能な環境における閲覧アプリの動作モード
ICタグの情報を元に「閲覧アプリServer」から情報を取得することが可能
オンラインモードの表示項目
- 車検証情報
現行車検証と同等の情報を表示する
MOTASから「閲覧アプリServer」への情報の同期は1日1回の為
「リコール情報」と「放置違反金情報」についてはMOTAS情報更新から
閲覧が可能となるまで1日タイムラグが発生する
- リコール情報
当該車両に対し、MOTASに登録されたリコール情報を画面に表示する
リコール届出から一定期間(約1年)経過後に未改修の車両を登録する為
閲覧可能になるにはタイムラグがある
- 放置違反金情報
当該車両に対し、MOTASに保持している放置違反金等滞納情報を画面に表示する
表示対象とするよう現在検討段階だそうです
- QRコード
現行車検証のQRコード2,3を画面に表示する
車検証情報を閲覧する機器等
スマートフォン閲覧環境
スマートフォン閲覧環境
- NFC規格に則したICカードリーダーが内蔵されたスマートフォン
NFC規格
NFC(Nera Field Communication):近距離無線通信規格
- iOS、Android OS
- インターネット接続環境
- 国土交通省より公開する「車検証情報閲覧アプリ(無料)」のdownload
PCでの閲覧環境
PCでの閲覧環境
- PC:Windows10、Windows11
- インターネット接続環境
- 国土交通省より公開する「車検証情報閲覧アプリ(無料)」のdownload
- ICカードリーダ・ライタ
市販品(NFC規格に対応した非接触型)を現在想定している
NFC規格
NFC(Nera Field Communication):近距離無線通信規格
ISO/IEC 14443 TypeA に準拠していること、並びにPC/SCインターフェイスに対応していること
ISO/IEC14443 小電力IC技術(RFID)の国際規格
TypeA 衝突防止方式 世界で最も多く使われている非接触ICカード通信規格
タバコ購入用成人認証カードtaspoにも採用されている
<予備知識>TypeB方式
TypeB方式はマイナンバーカード 自動車運転免許証 パスポートに採用されている
車両IDについて
車両IDとは
車両に対して初めて電子車検証が発行される際に付す固有の識別情報です
- 車両に対して初めて電子車検証が発行される際に付す固有の識別情報英数字
14桁で指定されます
先頭頭文字 小型車は”T” 軽自動車は”K”となります。
車検証への印字位置は電子車検証面の枠外、左下に印字される
- 自動車のライフサイクルを通して不変
- 登録車、軽自動車、小型二輪を対象に、電子車検証交付時に新規付与
(軽二輪は対象外)
- 既登録車にも、紙車検証から電子車検証への切り替え時に自動的に付与
(登録車、小型二輪:令和5年1月~ 軽自動車:令和6年1月~)
- ナンバーや所有者が変わっても車両識別が可能となり、将来的に様々な情報連携の活用が見込まれています。
車両IDの引継ぎについて
●登録番号は引っ越しをしたとき、車台番号は職権打刻をしたときに変わってしまう可能性があるが
車両IDは一部の場合を除き新規登録から永久抹消されるまで不変の識別番号となる。
●一度払い出された識別番号は、当該車両が「登録車」から「軽自動車」に変わった場合でも引き続き 同じ車両番号が引き継がれ、車両形態の変更後も識別が可能になる仕様となる
参考上記の<一部の場合とは>
輸出抹消後に我が国に再輸入された車両
電子化に伴う課題について
車検証交付時間の延長問題
運輸支局に於ける車検証発行時間が長くなることが想定される
5秒 → 20秒 通信環境によっては更に延長も懸念される
来年1月以降に恒久的に遅延が発生することが予想される
電子車検証に切り替わることによって取扱い量の多い来年3月をピークに減少傾向になることも考えられる。
現在、自販連支部代行センターの車検証電子化後の業務フロー見直しを検討中以下
車検証書き換え業務への対応(特定記録等事務代行制度)
2023年1月以降、国土交通省からの委託を受けることで、ディーラー(指定整備工場)及び自販連において車検証の有効期限を更新することが可能になります。
代行センター自販連の対応
~2022年12月(年内目標)を目途にフォロー体制を整える予定
- 事前申請(紙に於ける書類提出)
- GビスIDの登録
自社職員であることを証するために取得する必要がある
- 必要機材の準備
PC、プリンター、カードリーダー、ライター、携帯電話
会員ディーラーでの申請対応
2023年1月以降に申請予定
制度開始後の申請(WEB申請を推奨)
制度開始後各社で順次申請準備を開始
(本格的な業務フロースタートは2~3年後を想定)
各ディーラーでも課題ですね
車検証電子化のスケジュール
2023年1月4日以降の車検証記載内容が変更される全ての登録(軽自動車は2024年より)において電子車検証が交付されることとなります
(新規登録・継続検査・名義変更・住所変更・番号変更・所有権解除等々)
当面の間の紙ベース対応がなされるようです
電子化に伴う混乱を避けるために、従来の車検証同様の内容が記載されている「自動車検査証記録事項」が電子車検証とは別に発行されます。
お客様には車検証同様に大切に保管して頂くようご依頼していきましょう
電子化された車検証の車を下取した場合の対応
上記記載の通り「自動車検査証記録事項」で確認をすることができます。
お客様が紛失をされている場合においては、お客様の同意を得た上でICタグから読み取る必要があります。
今後購入を予定されているQRコードリーダーを利用してメーカーシステムデータへの読み込みも必須になってくることでしょう。
QRコード格納されているデータ読み取るには
1,リーダー(ライター)での読み込み(購入が必要)
2,車検証閲覧アプリが入ったスマートフォン(iphone7以降当NFCに対応した機種)による閲覧
(業務用iphoneアプリは国交省から公開後、代理店へ配布される予定)
表表面に印字されたセキュリティコードを1件づつ読み取る必要があります。
https://www.denshishakensho-portal.mlit.go.jp/business/guide/
継続車検時の車検証有効期限の書き換えについて
指定整備工場に於いて以下の要件をすべて満たす場合に於いて拠点(店舗)での車検証有効期限の書き換えが可能となり支局窓口への出頭が不要となります。
店舗での車検証有効期限書換可能要件
- 車検前の車検証が既に電子化されていること(しばらくは対象が無い)
- OSS申請であること
- 運輸支局等から記録等事務代行者として委託を受けていること
- 対応するリーダー・ライター、及び標章ステッカーを印刷することのできるプリンターを有していること
詳細は「記録事項代行サービス」
代理店等での電子車検証に対応した機器購入について
本格導入は電子車検証の普及状況を見てから導入を考えたほうが良いかと思われます。
購入(対応機器)については
電子車検証動作確認済み機器一覧
検査標章 印字テスト動作確認済み印刷機一覧
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様々なディーラーの業務最新情報をいち早くお届け
これからもよろしくお願いいたします




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