ディーラーの素顔をそのままお伝えする(知りたくもないですか?)今回は保険課の日常と苦悩を語ってみたいと思います。実際に小職は保険課ではありませんが机を並べて保険業務を長年みてきました。
本音の部分は当事者では無いので測り知れませんがそう遠くはない内容を記載できると考えています。お付き合いを
ディーラー保険課の日常
業務内容を取り合えず列記してみます
日常の殆どはパソコンとの睨めっこ、そして電話対応、書類整理です。損害保険会社との連携が非常に重要となりますので定期に訪問頂いている保険会社の担当スタッフの対応も重要な日常業務になっています。
如何に新規保険加入件数を上げていくか、継続保険を減らさない取り組みと付加価値のご提案をスムーズに行うか、スタッフの商品知識(最新情報等)を高めていくかが日々の課題ですね
保険課の課題と多すぎる事務量
どこの部課も同じことが言えますが慢性的な人手不足と就業時間の不足が挙げられます。ディーラーの規模にもよるでしょうが保険課を一人で熟すことも珍しくないでしょう。むしろ保険専任スタッフが一名が大半ではないでしょうか。
日々の流れの中で時間を割く業務はある程度決まっています。曜日ごとに決まっていたり締め日で決まっていたりですが自賠責保険業務は結構ウエイトの大きい業務内容となります。
ディーラーともなれば加入件数も多くなります。お客様加入であったり業者さんでの加入であったりと新車台数イコール加入件数では決してありませんが件数はあります。
保険は新車や中古車販売時だけでなく当然車検時にも必須で加入をいたします。自賠責継続保険加入までも保険課で行うというディーラーは殆ど無いとは思いますが、集計業務は保険課で扱います。
事故処理件数も毎日のようにあります。それも重複して同時進行になっていきます。複雑怪奇です
保険会社との連携で保険会社スタッフとのやりとりにも時間を割きます。簡単に済ませたいところですが問題点も日々多く、相談事や聞きたいこと多々あります。
WEBツールも機能の変更が多く発生します。マニュアルを読んでいる時間などありませんので保管会社スタッフに頼ることになるでしょう。損保会社毎に異なる仕様には本当に「どうにかして!」です。
ご提案資料は大切な業務になりますがこの時間が中々作れないのが現状にあります。
もう一度言いますが小職は保険課の担当ではありません。ですが横で見ていて良くその業務量を熟しているねと感心させられます。本当に日々ご苦労様です。そう思わないのは経営者だけでしょうね!
さて納得のいくボーナス出たでしょうか?
保険のお仕事を違った広い目線で
〇〇自動車さんや〇〇モータースさんといった小規模自動車会社と違って、ディーラーの保険業務は複数の損害保険会社と取引を行います。保険業務をより複雑にする得意稀な業務になっています。
損害保険のエリア担当者が各損保会社に1名いて週に何度も訪問して頂いています。コマ目に訪問して頂けるのは営業ならではの担当者ノルマというものが存在しています。営業ならどこも同じです。
特に自賠責保険の加入件数のシェア率はリアルにでます。これはディーラーがどの保険会社に力を入れているかが一目で解る指標です。上乗せ保険加入件数にも影響は顕著にでます。
ディーラーですので「メインの代理店はここです」とは決めています。メーカー絡みの指定保険会社もあります。でも「本音と建前」は違います。企業は飽くまで営利目的ですので、どれだけその保険会社が恩恵を与えてくれるかが全てです。
例えばバックマージン料率、例えば販売にたいして何件紹介情報を頂けたかとか目に見える数値です。担当スタッフがどれだけ足を運んで保険運用に貢献をして頂いたかそんなことは評価になりません。というか現場は見えていません経営者には、本社本部にはです。
理不尽な損害保険のスタッフも何人も見てきました。保険会社と言えば有名大学出身者は当たり前で優秀な人ばかりです。商品知識など当たり前に「高度な知識人」です。そんな人たちが会社も思惑によって翻弄される姿何人も見てきました。涙をながして戦う姿がそこにはありました。ディーラーのバカども?失礼しました。学力の及ばない我々には想像のできない世界がそこにはあります。
どうか努力が報われますようディーラー経営人が「働く現場スタッフの声」や「陰で支えていただいている得意先関係スタッフの声」を聴いて頂き理不尽な采配だけは避けて頂きたいと心から思います。
「称えるべき者」成功の陰に必ず存在する者有だということ!損保戦士の方に見返りのある未来を
ディーラーの保険業務を支えているものは「連携損害保険会社」であるということ