地域の観光資源等をデザインした地方版図柄入りナンバープレートについては、現在
58 地域において交付しているところですが、本年 10 月下旬より新たに交付を開始する予
定の 10 地域について具体的なデザインが決定されました。
今回の注目すべき特徴は、従来のご当地ナンバーに加え新たに都道府県のご当地図柄が選択できるようになっております。
東京都を始め管轄地域によってはご当地ナンバーを選択できるようになっています。
特に栃木県那須に於いては那須限定のデザインと栃木県全域のご当地図柄両方を新たに選択できる地域となっています。
導入地域とデザイン
今回は都道府県全域で選択できるナンバープレート図柄と管轄独自の地域限定ナンバーの2種類のご当地ナンバー(寄付ありカラー版と寄付無しモノトーン)が登場しています。
都道府県の全域をカバーするデザイン図柄
今回から都道府県全域で使用可能な図柄部門が新設されることになり、まずは秋田県、栃木県、群馬県、東京都、沖縄県の5種のデザインが決定した。
東京都の場合は「ソメイヨシノと東京タワー」が図柄に採用されており、都内全域で選ぶことができる。つまり、これまで地域限定ご当地ナンバーがなかった品川・練馬・足立・多摩・八王子でもこの図柄を選べるということだ。
<5地域>
秋田県、栃木県、群馬県、東京都、沖縄県
<デザイン>
1.秋田県【親子の秋田犬】
秋田県での秋田犬人気は圧倒的で、2022年10月に発表された最終選考のデザイン案は4つとも県民の約6割が支持した秋田犬をモチーフにしたものだった。デザインの違いは赤毛やトラ毛、白毛の秋田犬が配置されていたが、県民のアンケート応募結果により、秋田犬の親子が並んで歩く様子と足跡をアクセントに加えたデザインに決定した。
2.栃木県【とちぎのいちご】
栃木県では、図柄の条件を「いちご」に限定してデザイン公募を行い、180作品が応募された。いちご一点突破の姿勢が潔く、いちごの実に加え、花や葉などをデザインに加えてもいいが、いちご以外の地域資源のモチーフは使用しないことが条件となっていた。採用されたのは栃木県在住の会社員が応募したデザインで、栃木県=いちごを認知してもらえよう、栃木県の自然や気候の豊かさに加え、人の温かさを表現したそうだ。
3.群馬県【ぐんまちゃんワールド】
群馬県のご当地ナンバーのデザインは最終選考で3種まで絞られ、いずれも群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」を配置したデザイン。最終的には総投票数5110票中2926票の支持を集めた「ぐんまちゃんワールド」に決定。図柄にはぐんまちゃんをはじめ、群馬県の山々、水芭蕉、水源をイメージした川、群馬県発祥の温泉マーク、つつじの花が配置されている。
4.東京都【ソメイヨシノと東京タワー】
東京都の全域で使用が可能なご当地ナンバーは「ソメイヨシノと東京タワー」だ。東京都の花「ソメイヨシノ」と、東京のシンボル「東京タワー」を組み合わせたデザインが特徴。桜には吉祥文様の「七宝(しっぽう)」を取り入れ、華やかさを演出。小池百合子都知事も観光PRになるとして活用を呼びかけている。
5.沖縄県【首里城復興】
沖縄県では首里城復興の機運醸成を図るため、デザインに首里城を取り入れた。2022年8月に実施した県内在住者によるデザイン公募では、171点の作品が集まり、その中から9作品を選定し、最終選考を行った。その結果、総投票数は1万2625票で、4888票を獲得した今回のデザインに決定した。図柄には首里城と那覇市の花ブーゲンビリアにシーサーが配置され、遠くからでも首里城の全体像が把握できるよう工夫されたデザインとなっている。
管轄地域を単位とするデザイン図柄
既存の地域ナンバー名を単位とした図柄では、いわき、那須、岡崎、堺、広島の5種が追加される。
いずれも10月23日から有料で交付を開始する予定
<5地域>
いわき、那須、岡崎、堺、広島
<デザイン>
1.いわき【フラシティいわき】
福島県いわき市で導入が決まったのは「フラシティいわき」をモチーフとした、いわきナンバーだ。いわき市はスパリゾートハワイアンズの誕生とともに生まれた「フラ文化」に着目し、日本のフラ文化発祥の地として魅力を発信。フラガールとツツジの花を配置したデザインに決定した。
2.那須【未来ある那須地域】
栃木県の那須地域(大田原市、那須塩原市、那須町)で新たに導入が決まった那須ナンバーは、虹の架け橋とマスコットキャラクターや特産、文化財などを盛り込んだデザイン「未来ある那須地域」が採用されている。2市1町のキャラクターは、左から大田原市とゆかりがある武将・那須与一をモデルとした「与一くん」、那須塩原市の牛乳消費拡大PRキャラクター「みるひぃ」、那須町のいたずら九尾狐「きゅーびー」がそれぞれ選ばれている。
3.岡崎【徳川家康公の兜の変遷】
愛知県岡崎市では2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送をきっかけに地域ブランドを活用したPRを行い、地域の魅力を広く発信するために、岡崎市と幸田町が共同で岡崎ナンバーを導入。デザインには初陣の徳川家康公が着用した具足や、年代ごとの変遷を表現。家康公生誕の地であるこの地域がすべての起点となって、「みんな、ここから一緒に新しい未来へ歩んでいこう!」というメッセージが込められている。
4.堺【百舌鳥(もず)と古墳】
大阪府堺市ではデザイン公募を行い、最終的には8種のデザイン候補から最多投票数を得た「百舌鳥(もず)と古墳」が採用された。堺の鳥「百舌鳥」と、堺が誇る歴史遺産「百舌鳥古墳群」をモチーフとし、堺に馴染み深い、ミュシャのようなアールヌーヴォー調とレトロなカラーで堺らしい歴史情緒が表現されている。
5.広島【広島東洋カープ】
広島市では誰が見ても一目瞭然の「広島東洋カープ」のデザインに決定。カープ坊やのデザイン変更に伴い、国へ提案していた当初のデザインから配色なども若干変更となっている。最終選考では4案が残り、「カープ、サンフレッチェ広島及び広島ドラゴンフライズ」、「原爆ドーム及び嚴島神社」、「もみじ、牡蠣及びレモン」という個性的なデザインが出揃ったが、全5946票中2502票が広島東洋カープに投票され、決定した。
交付のスケジュール
事前申込開示日 : 令和5年9月25日(月)より
交付開示日 : 令和5年10月23日(月)
お申し込みはこちらから
<図柄ナンバー申込サービス>
交付料金についてはこちらから
寄付金の活用等
交付料金のほか、1,000 円以上の寄付をしていただきますと、フルカラー版
を選択することができます。
この寄付金は、導入地域における地域交通のサービス改善、観光振興等に充てられます。
※寄付金無しの場合は、モノトーン版となります。
新たなご当地ナンバー導入へ
6地域よりご当地ナンバーの申込が行われています。
6地域
(十勝、日光、江戸川、安曇野、南信州、彦根)
ご当地ナンバー対象地域の追加
1地域(田舎館村が「弘前ナンバー」に編入)
本年度中に図案が検討され令和7年5月頃に導入予定とされているそうです。
10月23日以降の全国ナンバープレート代金一覧(車庫証明申請料金)を更新しました
是非ご活用ください。