今年もスイスのダボスで15日より世界経済フォーラムが開催されています。
昨年もダボス会議と自動車について触れましたが、ダボス会議のテーマの一つとして「CO2排出量をを2050年までにセロにする」という世界経済のトップが考える目標は変わらず一層のEV化とAI(自動運転)への取組に向けて走り続けていくことになりそうです。
注目のゼレンスキー大統領コメント
プーチンは世界で唯一の原子力発電所を人質にとったテロリストである
プーチンは変化をもたらすことはできない、我々が変わって状況を変えなければいけない。
変化を起こせるのは人間だけであってプーチンは人間ではない。
西側から戦争をエスカレートさせてはいけないといった意思の為に武器の援助が遅くなっているが
援助に関しては非常に感謝をしている」
といった苛立ちのコメントを述べている
「我々の求めているのはリベンジ(報復)ではなくジャスティス(正義)が欲しい。
ウクライナに投資をしてくれれば世界の平和安全を約束できる」
ダボス2024テーマ「信頼の再構築」
本年も政府要人・企業首脳・国際機関トップら120か国から2800人以上が出席。
四つの主要テーマ
安全保障と地政学
分断された世界における安全保障と協力の実現
より競争が激化する地政学的な状況の中、中東の現状などの安全保障危機にどのように効果的に対処できるか。また同時に、分断の構造的な力を抑える手段は何か。協力が不可欠な分野を特定し、すべてのステークホルダーにとって「ウインウイン」のシナリオを確保する方法は何か。既存の取り組みやメカニズムをどのように改善することで、グローバルな協力を推進できるのでしょうか
世界経済の今後
新しい時代の成長と仕事の創出
債務の増加、エネルギー転換、経済地理の変化は、成長、持続可能性、インクルージョン、レジリエンス(強靭性)のバランスを取る上で、政策決定者に課題をもたらしています。同時に、新興テクノロジーの活用はグローバル協力関係に貢献し、また産業政策と社会政策におけるイノベーションは、雇用創出、人的資本開発、良好な成長の新時代への機会を提供します。
10年間の低成長を回避し、人々をより豊かな軌道の中心に据えるために、政府、企業、市民社会はどのようにして新たな経済的枠組みのもとに団結できるのでしょうか。また、伝統的な施策が失敗したように見える状況の中で、トレードオフを最小限に抑え、相乗効果を最大化するにはどうすれば良いのでしょうか。
エネルギーと環境
エネルギーと環境
気候、自然、エネルギーの長期戦略
気候変動が深刻化する中、エネルギー、食糧、水への安価で安全かつ包括的なアクセスを提供しつつ、2050年までにカーボンニュートラルとネイチャー・ポジティブの目標を達成するための長期的な体系的アプローチ(相互の関連性とギャップの両面)をどのように展開できるのしょうか。また、これらのバランスをどのようにとるべきでしょうか。
テクノロジーとAI
経済と社会をけん引するAI
AIを総合的な一般的技術として認識し、世界的で開発が進められているAIに関する多くの政府主導のイニシアチブを理解した上で、AIが(企業や複数の企業による活用例やその他の好事例を通じ)ビジネスモデルにどのような影響を与えるか、また産業や社会のリスクに特に焦点を当てることで、これらの取り組みをどのように補完することができるか。そのようなリスクを抑制するために必要な枠組みの構築はどのように進めていくべきでしょうか。
AIが、5/6G、量子、バイオテクノロジーなど、他の変革的テクノロジーとどのように連携しているかを検証します。
ダボス会議「偽善的フォーラムの姿」
参加者による環境破壊が問題視されている。昨年の参加者の動向調査では
グリーンピース(下に解説あり)の調査
昨年のダボス会議期間中に1040機のプライベートジェット機がスイスの空港を発着
その半分以上が移動距離750km未満(最短21km)!
ジェット機のCO2排出量は1時間当たり2t
民間航空機の14倍、電車の50倍にも相当する
利用層は世界人口の1%
商用航空機CO2排出用の50%を占める
ダボス会議は金持ちクラブと揶揄されることも多くなってきている
貧困や環境悪化を引き起こしているという批判も多い
日本の参加企業から「㈱ティアフォー」の取組
自動運転技術でグーグルやテスラに対抗
動運転のソフトウェアーをオープンソース(AutoWare Foundation:オートウェアファンデーション)という形にして誰でもが扱えるように開発をしている企業
上記をベースにしてEVを造ったりソフトウェアそのものを自動車会社にビジネス提供をしている
加藤CEO(オートウェアファンデーション理事長)コメント
ダボス会議参加理由(資格)については資金調達(売上)目安条件によって決まります。
参加が一つの企業ステータスにもなっている
テクノロジーのコミュニティが3段階に分かれていてテックパイオニア(スタートアップ駆け出し)、グローバルイノベーター(ミドル中堅)、ユニコーン上場企業=ダボス参加資格が存在します。
ユニコーン(ベンチャー企業の評価を指す言葉で、通常、評価額が10億ドル以上の非上場企業を指します。これらの企業は、高い成長率と市場価値を有し、しばしば新興技術やデジタル分野において注目を集めている)というコミュニティでダボス会議に参加資格を有している
ユニコーンは現在2社 TBMとティアフォー が日本からダボス会議に参加している
ChatGPTと相まって「自動運転技術の技術(ソフト)を誰でもが自由に使える」を目指していきたい