継承するということ

営業

定年退職、自己都合退職、職場(職制)移動、転勤等々労働者であれば誰しも避けては通れないイベント。大企業になればなるほど異動も多く仕事の平準化とマニュアル化が出来ています。
中小企業では一部の人が重要な仕事を沢山受け持ち、作業の全体像を周りのスタッフが理解できていない現状が多いのではないでしょうか。

ここで言う作業は飽くまで作業であり、仕事とは自分自身で判断し努力し向上心をもって変革と開発していける事を仕事というのであって、上記で言う「仕事の平準化」とはAIにとってかわる作業でしかありません。

継承すべきは作業ではなく仕事として取り組む姿勢そのものであるといえます。

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学ぶ姿勢をどうやって伝えていくべきか

18歳で入社してから退職に至るまでこの業界の裏方を任されていると多少なりとも社内で共有をすべき経験と知識があります。いずれは、誰しもが迎える「退職、異動」という行事。職場版のエンディングノートは考えていますか?

まだまだ若いから考えてはいない。ですか!引継ぎをするものはマニュアル化しているので心配はありません。ですか!去っていくのに、その職場のことはどうなっても良いでしょうか。退職なら尚更です。

確かに”作業”としての伝えるべきものは簡単にマニュアルにできます。
営業であれば更に簡潔。お客様に紹介して引き継ぐだけです。
営業職での引継ぎなんてあっけないものですネ。ハガキ一つで終わりです。後よろしくと

営業職で言うと、商品知識や商談力は教えらるのではなく本人の努力の世界なのです。

間接部門は、”作業”が固定されています。総務経理にしても企業や職種によって様々でしょう
複雑な”作業”に関しては、人から人への引継ぎではなくて企業で育てるという事になります。
精通している人が居て、いつでも継承できる体制が常に整っているといったところでしょうか。

さて、現在は団塊の世代が退職に顧問や嘱託といった立場をもって企業に残ることも多いでしょう。
それほど経験と知識は企業にとって宝物です。定年を間近に迎えて、初めて企業が危機感を持ちます
「任せられる人がいないこと」です。
企業は慌ててゆとり世代へと引継ぎ作業を行うのですが?

ゆとり世代は、教えたことはまじめに熟します。
これを覚えてというと覚えてきます。100点採れます!
若さゆえ、覚えることは優れています。
問題児も中には居ますが(笑)

しかし、これだけでは継承になりません。
作業の継承は出来ても「仕事の継承」ができない。
それは、働くという姿勢に他なりません!

団塊の世代が持つ魅力は、経済を支えてきた忍耐と努力と頑なに働く仕事への誇りです。
大小なりプロ意識をもってる。「プライド」そういうものを、本当はゆとり世代に伝える必要があるのですが
団塊とゆとり、そもそも育ちも環境も正反対

ゆとり世代仕事に望むもの
/作業時間が短くて残業が無いこと
/定期的にきっちりと休みがとれる
/賃金が高いこと

夢がない! のです。
わりきり世代なのです。

日本がそう向かっているのですから仕方がありません。

でもね、貴重な団塊世代の宝物が小職は沢山、沢山あると思います。
死ぬまで「生きたサンプル」としてお手本に居て欲しいと願います。日本の宝物

この宝物に気がついて、盗んでやろうと
行動するような自主的な姿勢を本当の「仕事の継承」と言うのでしょう。
サラリーも巧みであれ!なのです。

ゆとり世代に気づかせるという継承です。言葉では決して伝わりません

小職にも伝えるべき仕事まだまだ沢山あります

みなさんはありますか?どのようにして「仕事の継承」を終えますか?