高齢者運転免許更新制度2022年5月詳細解説

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高齢者の商談件数が増える中、話題の一つとして押さえておきたい高齢者の免許更新制度。認知機能試験を始めとする試験内容が5月13日より大きく変わります。今回75歳以上を対象に一定の違反者に対して新たに追加された運転技能検査について、高齢者講習の簡素化や手数料の増額等々変更点について詳しく解説しています。

検査項目それぞれの解説動画がYouTube動画に投稿されていますが、更新制度変更の全容をここにまとめてみました。自動車業界を担う皆様の情報源としてお役立てください。

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変更される内容について

変更の経緯

2020年6月の国会で「高齢者運転対策の充実・強化」の内容で道路交通法の一部を改正する法律が可決されました。

そしてこの政令案を2022年5月13日から施行する方針で進められています。

変更の大きな3つの要素

  1. 講習時間の変更
  2. 実車指導の導入
  3. 手数料の実質値上げ

それぞれ詳しく解説していきます。

ヒント! 制度の新旧を枠色にて見やすく分けています!

現行制度

改訂制度

1,講習時間の変更

<講習の時間について>

現行の制度
2時間講習」と「3時間講習」の二種類に分けられます
認知症検査結果の分類と講習時間の決定要因
2時間講習に該当される方
認知機能検査の第三分類に該当
70歳から74歳までの方
75歳以上の方が受ける認知機能検査の結果が良かった方が対象
3時間講習に該当する方
認知機能検査の第二、第一分類に該当された方

改正制度
2022年からの新制度では2時間講習のみとなります

<講習内容について>

現行制度
運転適性検査 目の適性を見る検査 30分
双方向型講義 交通ルール・安全運転の知識を学習する 30分
実車指導 1時間
個人指導 3時間講習に該当された方が更に1時間の指導を受ける
     運転技術に問題がないか検査官と確認指導

改訂制度
個人指導が無くなり2時間講習のみとなります
これは75歳以上の方が受ける認知症検査と連動しています

<認知症検査において>

現行制度 試験の点数に応じて
「第三分類」「第二分類」「第一分類」の三種類に判定分類

改訂制度
認知症のおそれがない」と「認知症のおそれがある
どちらかに判定されます 高齢者講習を2時間に簡素化

2,実車指導の導入

現在の制度
事前に受けた認知機能検査によって内容が変わります
「第三分類」に該当 ノンストップ方式へ
「第二分類」に該当 ステップアップ方式へ
「第三分類」に該当 まとめ診断方式へ

改訂制度
「認知症のおそれがない」
「認知症のおそれがある」 どちらも2時間の講習のみとなる
上記のノンストップ方式・ステップアップ方式・まとめ診断方式共に簡素化される予定

●新しい高齢者講習の対象者について
高齢者講習の受講期間は6か月あります。従いまして新制度が始まる5月13日から6か月後の免許更新期限の方が対象者となります。
70歳以上で10月12日以降に誕生日を迎えられる方対象

3,手数料の実質値上げ

現行制度
2時間の講習 5,100円
3時間の講習 7,950円

変更後は
2時間講習のみ 6,450円74歳までの方実質値上げ!

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新制度更新手続きの流れ

変更される内容を踏まえ、ここでは2022年5月13日以降の更新手続きの流れについて解説を進めていきます。特に75歳以上で一定の違反があった方は更新手続きが厳しくなっており、手数料も高額になっています。

高齢者の事故が多いことによる制度改正ですので致し方ないとこではあります。

しかしながら生活用品の買い物や、通院など生活の重要な足が奪われる訳ですので高齢者にとってはますます厳しい社会となっていく事が予想されます。

今、高齢者の特に軽自動車の販売市場が伸びていますので、拡販に水を差すのではないかと懸念されるところでもあります。

更新手続きの流れフロー

解り易く独自フローを作成しました。

高齢者免許更新の流れ

<ここより上記フローの各検査・講習について詳細解説になります。>

認知機能検査

検査の内容について

①時間の見当職
 今日は何年?何月?何日?何曜日?今何時何分ですか?
 といった質問に答える検査です

②手がかり再生
 4枚の絵を4回に分けて記憶していきます
 見終わった後に簡単な別の作業を行います。
 その作業の後に
 記憶した絵(全16枚)を全て書き出していきます
 手がかり無しに回答できた(4点)
 次に絵の手がかりとなるヒントを手掛かりに
 忘れてしまった絵を思い出し回答していきます(2点)

①②の順番が逆転手がかり再生の後に時間の見当職を行うように変更されています。

ポイント! 新講習の変更点

旧の認知機能検査では「時計描写」がありました。
 例(11時50分)の時計の絵を正確に描く作業がありましたが
 今回の簡素化により割愛(なくなりました)されました
実際のテストではタブレットを使用し自動採点機能を活用することによって判定結果を短時間で出せるようになる予定です。
高齢者でタブレットに違和感がある方や、物理的に試験会場にタブレット端末の配備が間に合わない、個数が足りない等も考えられることから、希望者により従来の紙に於ける回答方式も併用選択出来るようになっています。

結果判定
上記の検査結果(得点)によって「認知症のおそれなし」と「認知症のおそれあり」の二分類に判定が行われます。

運転技能検査

運転技能検査の対象者

75歳以上一定の違反歴がある者(違反行為とは下記参照)は、運転免許の更新時に運転技能検査を受検しなけらばなりません。

検査の結果が一定の基準に達しない者は、運転免許の更新ができないという新制度です。


<ポイント!>違反対象となる期間について
技能検査は160日前から何度でも検査を受けることが可能です。
従って誕生日から換算して160~190日前から遡ること3年間が違反行為有無の対象期間となります。期間が曖昧なのは各都道府県によって異なるためです。

一定の違反行為とは

①信号無視違反

道路を運行する歩行者又は車両等は、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等に従わなければなりません。

②通行区分違反(指定通行区分違反)

車両は、道路標識等により通行位置が表示されているときは、その他の道路の部分に入ってはいけません。停止線から30m以内は車線変更、追越し禁止区域です
歩行者の通行妨害や逆走なども含まれます。

③通行帯違反

一番右側の通行帯は追越し用として空けておく必要があります。
追越しが終わった後、左側の車両通行帯が空いているのにそのまま走行すると通行帯違反となります。

違反者が大変多いことから再確認しておきましょう。

④速度超過違反・最低速度違反

車両は、道路標識等によりその速度が指定されている道路においては、その最高速度を超える速度で走行してはいけません。

また低速すぎる走行もまた違反となります

⑤横断等禁止違反

1.指定横断等禁止違反
車両は、道路標識等により横断、転回又は後退が禁止されている道路に於いては、禁止された行為をしてはいけません。

2.法定横断等禁止違反
標識などの指定がなくても「車両は歩行者又は他の車両等の正常な交通を妨害する恐れがあるときは道路外の施設若しくは場所に出入りするための左折若しくは右折をし、横断をし、転回をし又は後退してはならない
3.本線車道横断等禁止違反
車両は本線車道においては、横断し転回し、又は後退してはならない。

⑥踏切不停止等違反

車両等は、踏切を通過するときは、踏切の直前で停止し、安全であることを確認して通行しなければなりません。

また、警報器が鳴っている間は踏切に入ってはいけません。

⑦交差点右左折方法違反

交差点に侵入する前に、左折時には車両を出来るだけ左端に、右折時には車両を出来るだけ中央に寄せなければなりません。

⑧交差点安全進行義務違反

交差点を通行するときには、ほかの車両や歩行者に注意をはらって走行しなければなりません。

右左折合図を忘れたり、安全な速度で走行しなかった場合が対象となります。

⑨横断歩行者妨害違反

横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる場合には、手前の停止線で必ず一時停止しなければなりません。

⑩安全運転義務違反前方不注意

車両等の運転者は、当該車両等のハンドル・ブレーキその他の装置を確実に操作し、道路交通の状況に応じて他人に妨害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければなりません。
安全運転義務違反は
1.操作不適「ブレーキ操作不適・踏み間違い」「ハンドル操作不適・スピードの出しすぎ等」片手運転
2.前方不注意「漫然運転・注意力の低下」「脇見運転」
3.動静不注意 相手車両との予測間違い等
4.安全不確認「前方・左右不確認まきこみ」「後方不確認逆突事故」
5.安全速度違反 
6.予測不適・だろう運転思い込み運転
その他違反等があります。

⑪携帯電話使用違反(ながら運転)

1.交通の危機
運転中に携帯電話などを手で持って通話したり、カーナビなどの画像を注視する行為が原因での事故。
2.保持
携帯電話などを単に使用している場合の違反

運転技能検査の検査内容

  • 技能コースを走行して検査課題を実施します
  • 運転行為の危険性に応じ原点方式で採点を行う
  • 第一種免許は70点以上
    第二種免許は80点以上で合格となります

合格点に達しない者については更新までの期間中何度でも受検をすることが可能になっています。
その都度手数料がかかります。

運転技能検査は原則、安全運手に必要な基本となる走行をすてば合格できる内容になっています。

検査の内容は(原点方式)

6か月前から該当者には通知が届きます。現在高齢者講習全般に予約が取りにくい状況でもありますので届いた方は早めに予約を行いましょう。

検査手数料

3,550円

新高齢者講習

新高齢者講習についての詳しい内容については各免許書センターによって異なてきます。都道府県によって交通事情が異なっているからかもしれません。

講習の内容については最寄りの免許センターに問い合わせてください。

ここでは参考までに警視庁のサイトからご紹介しておきます

高齢者講習

70歳以上の方が更新手続きの前に受ける一般的な講習です。

試験ではないので、終了後に必ず終了証明書が交付されます。

受講内容

2時間 座学・運転適性検査(60分)実車(60分)

講習手数料 6,450円

座学講習(30分)

双方向講義

双方向講義においては、自動車の安全運転に対する注意点や交通場面に応じた危険予測に対する質問をされます。

また加齢に伴う身体機能の変化についての理解を深め高齢者の交通事故の特徴と防止策などが講義されます。

適正検査(30分)

◆動体視力

加齢等により本人が気づかないうちに身体能力の著しい低下を確認する

◆夜間視力

明暗の変化による「見る力」の低下を確認する

◆水平方向の視野

現在の自分の視野を確認する

技能講習(60分)

高齢者は自己の身体機能や判断力の衰えを認識せず過去の運転経験が自信を生み、危険に対する慎重さに欠ける傾向にあります。

現在の運転に対する実情を把握し、高齢者講習を通し努力次第で安全運転を継続できることを理解させます。

◆車両の方向転換

定められた場所に後退で入り方向変換を行います。ハンドル操作、後退する方向等の安産確認を行います。

◆段差乗り上げ

段差に乗り上げるときは、アクセルを踏み過ぎないように注意して、乗り上げたら直ちに停止できるようにします。

◆車両間隔走行

道路形態に合わせた車両間隔を実感し、速度調整を行ったハンドル操作の難しさを体験します。

◆見通しの悪い交差点

見通しの悪い交差点に差し掛かったときは標識表示有無を確認し、自車を少しづつ前進させ安全を確認しながら交差道路の状態を確認します。

◆一時停止の交差点

一時停標識のある交差点では、停止線手前で必ずタイヤの回転を停止させ、片方ばかりに気をとられることなく左右まんべんなく確認をする。

◆信号機のある交差点

信号機に近づいたらしっかり信号を確認しましょう。

黄色信号では急ブレーキを除いて、必ず停止線手前で停止することを習慣づけましょう。

◆進路変更

右左折の進路変更時は、後方及び側方の確認を怠ると危険であることを理解する。

進路変更時の合図は早めに出すように心がけ、合図と進路変更の安全なタイミングを覚える。

◆カーブ走行

カーブでは遠心力によって外に膨らむため危険であることを理解し、カーブ手前ではしっかりと減速する。

カーブの途中でブレーキを踏むと、遠心力により道路の外側へ逸脱する危険性があります。

◆ドライブレコーダー

技能実車における高齢者の運転操作状況をドライブレコーダーに録画します。

録画映像を基に受講者の安全確認方法や運転操作方法に対して、危険な運転行動を指摘し、個々具体的に危険回避運転を指導します。

高齢者講習の日に持参するものは?

高齢者講習に必要なもの
  • 認知機能検査結果通知書
  • 「検査と講習のお知らせ」はがき
  • 運転免許証
  • 講習手数料
  • 筆記用具(黒ボールペン)
  • 運転に眼鏡が必要な方は、必ず持参してください。

サポカー限定免許について

高齢者運転免許更新制度の改定に合わせて、高齢者でも安心して運転の出来るよう「先進の安全装置が付いているサポカー」を乗ることを限定とした「サポカー限定免許」の新制度が時期を同じくして始まります。

「サポカー限定免許について」はリンク先記事で詳しく説明しています。

また高齢者技能検査によって運転免許証の返納をお考えの高齢者の方も多く存在されると考えられます。そういった免許返納された後の身分証明の代わりとなる運転経歴証明書の発行についても解説をしております。

是非ご参照ください!

認知機能検査を受ける前に必ずお読みください!

こちらでは新しくなった認知症検査の事前対策としてのアドバイスを掲載しております。

準備をしておくだけで随分検査が楽になると思います。是非こちらもご参照ください

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