空飛ぶクルマはクルマじゃない

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大阪・関西万博開催日まで後1年半、会場施設(パビリオン)の建設工期の問題や環境問題更には経済効果はあるのか等々最近話題になっておりますが、我々自動車業界にとっての話題は「空飛ぶクルマ」です。

「ネット」上では開発中の数機種がイラストを交え紹介されています。ご覧になられましたか?

ただ、どの機種をみても「ヘリコプター」にしか見えません。タイヤもついていない機種もあり自動車には程遠い印象です。それでも「空飛ぶクルマ」と言って広告の目玉として伝えている訳です。

そこで大きな疑問「空飛ぶクルマ」と定義することは間違いなのかについて考えてみました。

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「車」と「自動車」は定義が違う

自動車が自由に空を飛ぶ、「バックトゥ・ザフューチャー」映画作品の中の一場面。

「空飛ぶクルマ」と聞くと誰しもが自動車が空を飛んでいるというイメージが浮かびます。

それだけに、関西万博で一度見てみたい、乗ってみたい、料金は等々興味も湧いてくるものです。

しかし現実に紹介されているものは自動車には程遠い乗り物です。

では「車」と「自動車」の定義とはどのようなものでしょう、深堀してみます。

自動車とは

原動機の動力によって車輪を回転させ、軌条架線を用いずに路上を走る車。 広義には自動二輪車(オートバイ)も含む

軌条とは
鉄道の線路を構成する要素のひとつで、車両を直接支持し、車輪の転動のガイドとなる役割をもつ。一般的にはレールと呼ばれる場合が多い。鉄鋼分野では、条鋼の一種に分類されている。 一般的には、断面が逆Tの字型をした棒状の鋼製品が用いられる。

空電車方式 とは
電気鉄道の集電方式のひとつである。車両が通る空間の上部に架線を張り、ここからパンタグラフなどの集電装置によって集電する方式である。架線集電方式ともいい、架線はトロリー線、電車線などと呼ばれる。 トロリーバスは架空電車線方式、鉄道では架空電車線方式と第三軌条方式がほとんどで

車「クルマ」とは

軸の回りを回転するようにした、輪の形をしたもの。風車や歯車、車輪など。 1の車輪を取り付け回転させることによって人や物を運ぶ運搬具のこと。

AIによる回答は
「車」は、移動するために使用される乗り物を指す一般的な用語です。具体的には、通常は車輪を持ち、エンジンやモーターによって動力を得て、道路や舗装された面を移動する乗り物を指します。

ウィキペディア(Wikipedia)では
輪の形をしており回転するもの。この意味では「輪」とも。代表的なものとしては車輪。ほかには歯車水車風車などの例がある

一般的に「車」は「自動車」を指す

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結論は

一般的な認識としての判断AIでは車「クルマ」は道路を走る乗り物であると認識されています。

「空飛ぶ自動車」と言ってしまったらそれは明らかな間違いと言えますが

「空飛ぶクルマ」というと、クルマの意味する範囲は広く、一般的には間違いであるが

用語としての範囲で言うと、上記ウィキペディアの指す「輪の形をしており回転するもの」に該当するので定義としては広い意味で間違いではないという結論になる。

近未来に期待する一般常識的な「空飛ぶクルマ」は、やはり乗車部は自動車の形状に近く又、地上の路面でも快適に走行できる乗り物であって欲しい。

国内自動車メーカーでも「空飛ぶクルマ構想」進めていますが、現段階ではヘリコプターの領域であって「クルマ」との認識は持っていない。飽くまで、関西万博は未来への提言の一部である。

関西万博での「空飛ぶクルマ」

2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展する空飛ぶクルマの運行事業者5社と、会場内ポート運営1社を発表

運行事業者は、ANA及びJoby AviationJAL、丸紅、SkyDriveの5社。万博会場内ポート及び会場外ポートをつなぐ2地点間での空飛ぶクルマの運航の実施を目指すもので、関係自治体や国の関係機関の協力を得て、具体的な取り組みを行なっていく予定。

「eVTOL Joby S-4」

ANA及び米Joby Aviationは、Jobyが開発した電動エアモビリティ「eVTOL Joby S-4」を運行
ジョビー・アビエーション S4英語Joby Aviation S4[1]またはJoby S4は、アメリカジョビー・アビエーション社が開発、製造した高速、低騒音のエアタクシーサービス向けのeVTOL(電動垂直離着陸機)である。

2009年に設立されたジョビー・アビエーション社は、CEO兼チーフエンジニアのジョーベン・ビバート英語版)によって設立されたカリフォルニア州サンタクルーズとサン・カルロスにあるベンチャー支援のスタートアップ航空宇宙企業

同社は、ヘリコプター小型飛行機の要素を組み合わせて、高い信頼性、ゼロ・エミッション、高速飛行、静粛性能、運用コストおよび保守コストの削減、強化された安全機能などの利点を提供する。以前のプロジェクトには、Joby S2、Joby Lotus、Joby Monarch が含まれる。Joby S4の機体の開発は、比較的秘密裏にされてきたが、それはJoby S2の設計から派生したもの

トヨタ自動車(以下、トヨタ)は、新たな空のモビリティ事業として、電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発・実用化を進めるJoby Aviation(以下、Joby)と協業することに合意しました。Jobyとの協業において、トヨタは自動車の開発・生産・アフターサービスで培った強みを活かし、今後、社会的ニーズが高まると予想される空のモビリティ事業の早期実現に向けた取り組みを開始します。

「VoloCity」

JALは独Volocopterの機体「VoloCity」を運行

VoloCityはVolocopter社が開発する3タイプある機体のうち、同社がエアタクシーと呼ぶ都市内で近距離を自律飛行するeVTOLで完全電動化されている。機体の全体の直径は11.3mあり、重量は700kg。18個の独立したローターを備え、これまでのテストではそのうち3個が停止しても安全に飛び続けられたとしている。動力は9つのバッテリーパックを使用し、現時点での巡航速度は時速90km、航続距離は35kmだが、バッテリーの改良によって変更される可能性がある。

ボロコプター有限会社(Volocopter GmbH;旧称E-Volo GmbH)は、ブルッフザールに拠点を置き(以前はカールスルーエ拠点)、AlexanderZoselとStephanWolfによって設立されたドイツ航空機メーカー。同社は、エアタクシー用の空飛ぶクルマの設計を専門とする。

CEOはFlorian Reuterと会長のStefan Klockeである[2]

世界で初めて電動マルチコプターの有人飛行試験に成功した企業として知られる

複数の日本企業と製造や資金援助の面でパートナーシップを次々と結び、今月21日には国土交通省よりエアタクシーの型式証明申請が受理される予定

「VX4」

丸紅は、英Vertical Aerospaceが開発した「VX4」を運行

バーティカル・エアロスペース VX4英語Vertical Aerospace VX4)は、イギリスブリストルに拠点を置くバーティカル・エアロスペース社が設計、製造した電動垂直離着陸機(eVTOL)である[1]

VX4は、320キロメートル毎時 (200 mph)以上で飛行可能で、航続距離は161キロメートル (100 mi)以上、パイロット1名と乗客4名を乗せることができる。都市部など限られた場所での運用を想定しており、騒音はヘリコプターの100倍静かで、安全性を備えるアーバン・エア・モビリティ。航空機のほとんどは固定翼の揚力に依存していた。これは、巡航する航空機の翼による揚力が効率的であることから、翼の揚力+巡航およびベクトル推力の概念にへとeVTOL業界全体のより広範な動きに続くと予想されている

「SD-05」

SkyDriveは、現在設計開発中の空飛ぶクルマ「SD-05」を運行予定

機体サイズは身近な空の移動を実現するため世界最小を目指し、高さ2m、幅4m、長さ4mほど、 地上走行可能(空陸両用車) になる予定

3人乗りで飛行速度は100km/h、地上の走行機能は持たない

機体上部に配置された計12基のローターとモーターで飛行する。また、トラブルをセンサーが察知した際は避難モードが作動し安全に着陸するシステムも搭載される