ダイハツ不正行為の全容と現役ディーラーとしての所感

営業

カーディーラーのブログ運用として避けては通れない前代未聞の不正行為について触れておきます。冒頭にお伝えしておきますが小職はダイハツと直接関係する者ではなく擁護する立場でも無いことをご了承下さい。

リコール隠しや燃費の改ざんなどメーカーの不正事件は何度もありましたが今回の案件は社風として長期に渡り意図的に虚偽の情報を記載する行為を繰り返してきた問題で車種グレードを超えた車名全体の信用に拘わる捏造事件であり日本の自動車生産の根幹を揺るがす大問題となりました。

現役ディーラーマンとして不正事件の全容と原因を考えてみたいと思います

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調査で判明した類似案件の概要

認証試験に合格する目的をもって意図的に行われた3つの類型の不正行為を把握する為に調査が行われた

実際に行われた類似案件調査
  • 不正加工・調整類型
    試験実施担当者等が、意図的に車両や実験装置等に不正な加工・調整等を行う行為
  • 虚偽記載類型
    試験成績書作成者等が実験報告書から試験成績書への不正確な記載を行うなどして、意図的に虚偽の情報が記載された試験成績書を用いて認証申請を行う行為
  • 元データ不正操作類型
    試験実施担当者等が試験データーを捏造、流用又は改ざんするなどして意図的に実験報告書に虚偽の情報を記載する行為

認証試験に合格する目的とは不合格が見込まれる試験結果を合格にする目的にとどまらず、合格が見込まれる試験で万が一の不合格を避けるために合格を確実にする目的も含むものである。

調査結果から

安全性能開発室「安全性能担当部署」の担当者に於ける以下の類似案件が判明した。

安全性能担当部署が①実験実務、②実験結果の測定値・写真等の生データから実験報告書を作成する業務、③実験報告書から認証申請書類としての試験成績書を作成する業務の全てを一括して担当していたという体制面での問題点が掲げられた。更には本来、正確性についてのチェック機能を働かせるべき法規認証室に担当者により虚偽記載類型の類似案件も判明。排出ガス・燃費試験や原動機車載出力認証試験における不正加工・調整類型の類似案件も判明した。

くるま開発本部の幹部の関与を視野に入れてヒヤリングやデジタル・フォレンジック調査を実施した結果、現場を担当する主に係長級ののグループリーダーまでの関与が認められるにとどまり、室長のの関与が認められたごく一部の例外を除き、部室長級以上の役職者「管理職」が現場レベルの不正行為を指示しあるいは黙認したというようなダイハツが組織的に不正行為を実行・継続したことを示唆する事実は認められなかった。この点は現場と管理職の乖離が顕著にみられた本件問題の特徴といえる。

類似案件として判明した行為は合計174個

  • 不正加工・調整類型 28個
  • 虚偽記載類型 143個
  • 元データ不正操作類型 3個

一番古いもので1989年の不正行為が認められる

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各試験項目に於ける不正行為と対象車種

各不正行為の内容対象車種時期
 いづれも認証試験に合格する目的をもって行われたものである。

不正行為の各項目・対象車種・次期

  • 側面衝突試験に於ける不正行為
    (1)胸部変位のひずみ量不正操作(元データ不正操作類型)
    (2)エアバッグのタイマー着火(不正加工・調整類型)
    (3)燃料注入量の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (4)試験車重量の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • ポール側面衝突試験に於ける不正行為
    (1)試験車両重量の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (2)燃料タンク注入物の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (3)車台番号の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (4)リヤドア開放確認結果の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • オフセット全面衝突試験に於ける不正行為
    (1)無断のウエイト搭載(不正加工・調整類型)
    (2)エアバッグのタイマー着火(不正加工・調整類型)
    (3)燃料注入量の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • フルラップ全面衝突試験に於ける不正行為
    (1)頭部加速度計の校正値不正操作(元データ不正操作類型)
    (2)助手席頭部加速度データの差し替え(元データ不正操作類型)
    (3)エアバッグのタイマー着火(不正加工・調整類型)
  • フルラップ全面衝突時の燃料漏れ試験に於ける不正行為
    (1)車台番号の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • 歩行者頭部及び脚部保護試験に於ける不正行為
    (1)車台番号の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (2)左右対称位置の打点の試験結果の流用(虚偽記載類型)
    (3)インパクタ衝突角度の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (4)試験速度の改ざん(虚偽記載類型)
    (5)他の車種の試験データの流用(虚偽記載類型)
  • 後面衝突試験に於ける不正行為
    (1)衝突速度の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (2)試験車両重量の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (3)車台番号の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • HR衝突試験に於ける不正行為
    (1)試験結果の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (2)シート素材の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • HR静的試験に於ける不正行為
    (1)シート素材の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • シート慣性荷重試験に於ける不正行為
    (1)試験結果の差し替え(虚偽記載類型)
    (2)試験未実施項目の試験結果の記載(虚偽記載類型)
       助手席の座席位置試験の未実施
    (3)試験未実施項目の試験結果の記載(虚偽記載類型)
       シートリフター有無車両の虚偽実施結果記載
  • 積荷移動防止試験に於ける不正行為
    (1)試験結果の差し替え(虚偽記載類型)
  • HFインパクト試験に於ける不正行為
    (1)ステアリングホイール素材の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • とびら開放防止試験に於ける不正行為
    (1)試験未実施項目の試験結果の記載(虚偽記載類型)
  • 座席ベルト試験に於ける不正行為
    (1)試験未実施項目の試験結果の記載(虚偽記載類型)
  • ヒップポイント試験に於ける不正行為
    (1)室内安全試験の評価項目として実施される試験に於ける座席加工(不正加工・調整類型)
    (2)衝突試験の前提条件として実施される試験に於ける座席加工(不正加工・調整類型)
  • 社外騒音試験における不正行為
    (1)ASEPスロープ法に於ける車速の虚偽試験(虚偽記載類型)
    (2)試験車重量の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • 近接排気騒音試験に於ける不正行為
    (1)騒音の試験結果の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • 制動装置試験に於ける不正行為
    (1)制動初速度の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (2)タイヤ空気圧の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (3)ABS装備車両に於ける操作力及び制動初速度の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (4)ABS故障時制動装置試験に於ける操作力の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (5)制動初速度の虚偽記載(虚偽記載類型)
       ジャンプアウト試験によるもの
    (6)粘着利用度の算定に用いる計測値の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • ヘッドランプレベリング試験に於ける不正行為
    (1)後軸重量の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (2)積算走行距離の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (3)試験実施回数の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (4)積算走行距離の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (5)測定結果の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (6)確認結果の虚偽記載(虚偽記載類型)
       照射方向の垂直傾斜角の記載(レベリング機能有無の確認)
    (7)確認結果の虚偽記載(虚偽記載類型)
       照射方向の適否不明のまま合格印を記載し申請
  • デフロスタによるデミスト試験に於ける不正行為
    (1)デミストされた領域の面積の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • デフロスタによるデフロスト試験に於ける不正行為
    (1)デフロスタされた領域の面積の虚偽記載(虚偽記載類型)
    (2)水の噴霧量の不一致(虚偽記載類型)
  • 速度計試験に於ける不正行為
    (1)タイヤ空気圧の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • インスルメントパネルの衝撃吸収試験に於ける不正行為
    (1)衝突速度の虚偽記載(虚偽記載類型)
  • 排出ガス・燃費試験に於ける不正行為
    (1)走行抵抗測定試験に於ける遮断材等の不正加工(不正加工・調整類型)
    (2)燃費消費率試験に於ける排出ガス分析計の取付け部品の不正加工(不正加工・調整類型)
    (3)排出ガス試験直前の触媒交換(不正加工・調整類型)
    (4)排出ガス・燃料試験直前の触媒交換(不正加工・調整類型)
    (5)走行抵抗測定試験に於ける不正加工(不正加工・調整類型)
  • 原動機車載出力認証試験に於ける不正行為
    (1)エンジンに対する不正加工等(不正加工・調整類型)
       ①シリンダーヘッドの吸気側のポートを研磨
       ②インテークマニホールドの空気通路を研磨
       ③シリンダーヘッドの下部を研磨
    (2)エンジンに対する不正加工等(不正加工・調整類型)
       ①シリンダーヘッドの下部を研磨して燃焼室の容積を宿滅する
       ②スロットルボディのボア径を拡張等
    (3)エンジンに対する不正加工等(不正加工・調整類型)
       シリンダーヘッドの吸気側のポートを研磨とともに立ち合い試験に於いて軸トルク等予め計算された  数値を所持し審査官の目を盗んでメモを参照し数値を読み上げた等
引用元(ダイハツレポート)より

不正に関わる各試験内容の詳細については下記サイトにて詳しく掲載されています。
25項目の認証試験を全て解説!

25項目に於ける試験において不正が認められた対象機種は参照元の
ダイハツレポートをご参照下さい!
第6章 調査で判明した類似案件の概要
 第2 各試験項目における不正行為・・・36Pからです

不正の発生原因(委員会の原因分析)

ダイハツ内、くるま開発本部及び法規認証室の役職員合計3,696名を対象にしたアンケート結果

過度にタイトで硬直的な開発スケジュールによる極度のプレッシャーが最多数

ダイハツが他社に対して優位性のある短期開発を磨いていく中で、評価NGの無い理想的な開発日程が前提となっている。近年、開発日程遅延の事態が発生したことが無く、成功体験として短期開発を手中にしたかのような開発部門の雰囲気もある。

収益改善の為には日程短縮が重要であり、超短期開発が評価されてきた。安さと速さが重視され、バッファーの無い開発日程が標準化されていた

根本にあるのはギリギリの短期開発日程。綱渡り日程でミスが許されない。

トヨタの子会社化により新興国向け車両を任されダイハツとしても高い目標にチャレンジすることは企業としてあるべき姿だが、その開発に於いて様々なリスクの構えができておらず、すべて失敗なく1回でパスしなけらばいけない日程設定によって担当者や上長の相当なプレッシャーがあった。トヨタの期待に応えるべくダイハツの身の丈に合わない開発をリスクを考えずに推し進めた結果が大きな要因となった。

現場任せで管理職が関与しない体制

職場の風土として「できない」が言えない雰囲気がまだ残っている、開発日程を遅らせることはNGであり、間に合わないと説明に追われ、設計に注力をしたくて手を挙げたのにその他の業務が増えることとなり、禁じ手を使ってしまいたく気持ちは理解できなくもない

担当者が解決するのが当たり前という組織風土、及び過度にタイトな開発スケジュールや改善されない人員不足が不正行為を招く根本的な原因であると考えられる。パワープレイによる無理の蓄積

ブラックボックス化した職場環境

試験成績作成者が実験報告書から試験成績書への不正確な転記を行うなどして意図的に虚偽の情報が記載された試験成績書を使用して認証申請を行っていた。

実験報告書と試験成績書の整合性をチェックするという体制が現在存在せず、各責任者が単独で確認を「する、しない」のが現状である。実験報告書や元データの改ざん等もやろうと思えばできる環境があった。

専門性の高さから属人化により衝突安全試験の領域が外部から見に届きにくいブラックボックス化した職場環境にあったからこそ不正行為が発生した側面もあり、こういった環境が無ければ不正に及ぶことは無かったと思われる。

開発部門の一部として何とかして認証試験を合格させるための対応を行っており、客観的な牽制機能は発揮できていなかった。

法規の不十分な理解

法規適合性を確認する業務でありながら「認証法規に関する研修を受けたことがなかった」「担当者として任されて、正解が分からない中で資料作成だけを行っており、本当に正しく業務をやっているのか分からないまま進んでいる」といった供述をする担当者もあった。

認証試験の試験項目が国内認証とUN認証等の海外認証で適用される法規が異なることに加え、同じ機能に着目した試験項目であっても法機関で必ずしも試験条件が同一でない場合があるといったように、そもそも認証制度自体が極めて専門的であったことが背景としてある。

人員削減によって納期認証に精通した人員が不足している状況が一因として掲げられる。

現場の担当者のコンプライアンス意識の希薄化、認証試験の軽視

安全性能部署や法規認証室の担当者は、当局に提出する認証申請書に虚偽の情報や記載してはならないというごく当たり前の感覚を失うほどコンプライアンス意識が希薄化していたと思われる。

開発評価でより不利な条件で試験に合格しているから認証試験を実施しなくても合格とみなし、試験データが不足していても技術的には同等のデータがあるので流用してかまわないといった考え方によって試験成績書に虚偽の情報うを記載する不正行為が多発している。

型式が指定された自動車については、新規検査時の現車提示が省略されることから、型式認証制度(型式指定制度)は、乗用車を大量生産するダイハツにとっては事業の根幹に関わる制度であるにもかかわらず、こうした現場の担当者のコンプライアンス意識の希薄化や認証試験の軽視がうかがえることは極めて深厚な問題である。

実情を管理職や経営幹部が把握できなかった原因

現場と管理職の断絶による通常のレポーティングラインの機能不全

管理職が認証試験の実務や現場の状況に精通しておらず、報告や相談を行っても認証試験の担当者が抱える問題の解決が期待できない状況が生じていたことから、現場サイドの管理職に報告や相談ができず現場任せの対応になっていた。

管理職の管掌する範囲が広域で極めて多忙で現場の業務や実情を理解する余裕がない。又、管理職が自ら積極的に現場の担当者のところに赴いて抱えている問題や課題等を聞こうとしていた様子は伺えない。

ダイハツは組織の縦割りを排してフラット化することにより、役職ポストを大幅に削減し、管理職については幅広い領域を管掌するマルチ人材の育成を志向してきた模様であるが、反面として現場と管理職の断絶を生み出す土壌が形成されていったものと思われる。

補充的なレポーティングラインである内部通報制度の運用の問題

「社員の声」制度が監査部により運営されており、2011年1月から2023年6月までの期間に合計1968件の利用実績がある。運用状況については会長、社長及び副社長に対する月1回の「全件報告」、内部統制委員会に対する年2回の「傾向と事例の報告」が行われており、社内での周知や利用実績、経営幹部への情報共有といった点で問題は見当たらない。

しかし、「社員の声」制度において本件問題を示唆する通報がなされた実勢は見当たらず、最終的に外部機関への通報が契機となって本件問題の発覚に至ったことは「社員の声」制度、さらにはダイハツの自浄作用に従業員が期待や信頼を寄せていなかったことの証左として、深刻な問題と捉えるべきである。

開発・認証プロセスに対するモニタリングの問題

2013年以降、衝突安全試験の認証申請に使用する試験成績書と実験報告書の正確性の確認は安全性能担当部署に委ねられており、認証申請書類の再覚醒をチェックする体制が構築されていなかったことは認証プロセスにおける重大な不備といえるものだった。

  • 第1線に当たるくるま開発本部において
     開発品質向上に向けた品質監査として開発プロセス監査が行われており2019~2020年に発生した認証申請書類の不備等の再発防止策として2021年9月からは認証QG(Quality Gate監査)も行われていた
    しかし、QGは帳票類の点検を強化するものであり、認証申請書類のチェック体制の不備を発見・是正するに至らなかった。
  • 第2線の品質保証部において
     認証プロセスそれ自体に対する監査は特段行われていなかった。またプロジェクト品質保証室が実施する本質保証活動は、顧客目線の品質確認が主たる目的であり、管理室の監査も排出ガス・燃費に限定して開発結果の妥当性を検証するもので、法規適合性や認証プロセスの妥当性の確認は特段行われていなかった。
  • 第3線の監査部において
     2018年度に型式認証プロセスの適正性監査が実勢された実績はあるが、監査手段として認証申請書類の閲覧や業務プロセスの確認の結果、「型式認証の審査については、社内外のがんじがらめのチェックを受けており、データの改ざん等の不正の余地は無いと判断」とされており、衝突安全試験の認証プロセスに於けるチェック体制の不備を発見・是正するには至っていない。

本件問題の真因は

不正対応の措置を講ずることなく短期開発を推進した経営の問題

ダイハツ経営幹部は不正行為の発生を想定しておらず、法規認証業務において不正が発生する可能性を想定した未然防止や早期発見のための対策を何ら講ずることなく短期開発を推進した。その結果、短期開発の強烈なプレッシャーの中で追い込まれた従業員が不正行為に及んだものであり、不正行為に関与した従業員は、経理の犠牲になったといえ、強く非難することはできない。

従って、本件問題で責められるべきは不正行為を行った現場の従業員ではなくダイハツの経営幹部である。

低コストで良質な自動車を提供するために「1ミリ1グラム1円1秒に拘る」というスローガンを掲げて実践する短期開発を「ダイハツらしさ」と捉え、他社との差別化要因として推進すること自体については、営利企業である以上、経営方針として何ら問題はない。

しかしながらその反面として強引な経営戦略による組織の歪みや弊害についても常にアンテナを張り巡らせて敏感にリスクを察知する必要があったのではないか。この点でダイハツの経理幹部のリスク感度が鈍かった

ダイハツ開発部門の組織風土の問題

ダイハツ組織風土の特徴としての事象

  • 現場と管理職の縦方向の乖離に加え、部署間の横の連携やコミュニケーションも同様に不足していること
  • 「できて当たり前」の発想が強く、何か失敗があった場合には、部署や担当者に対する厳しい叱責や非難が見られること
  • 全体的に人員不足の状態にあり、各従業員に余裕がなく自分の目の前の仕事をこなすことに精一杯であること

本題、現役としての所感

一連の調査報告を受けて自動車メーカーが如何に安全に公道を走る「クルマ」を造ることに対して責任感とプレッシャーを受けて業務に携わっているかが改めて伺われました。

お客様から受注を頂いても生産が遅れ納品が間に合わない。苦情に追われるのはいつも現場の営業スタッフである。小職もメーカーからの仕入れ担当業務を担っており、メーカー担当者へ「商談窓口現場の声」、無理難題を日々伝えております。

造れば造るだけ売れるのにどうして生産を急がないのか?とか、内部で生産調整をしているのでは無いのかとか云々

ダイハツ問題は一メーカーだけの問題瀬は無く、追われる開発期間、目まぐるしく変わる安全基準への法規対応、他メーカーから遅れをとらないようユーザーからの要望をいち早く取り入れる商品開発、技術者の人員不足等々

ダイハツ以外のメーカーに於いても全ての開発工程において実際にチェック項目100点を取れるメーカーが果たして存在するのかとさえ、疑いを持たざるを得ない 

商談現場でも「ここも心配はないのですか?」と聞かれることも多々 業界全体への不信感は大きい

<ここだけの話>ここからは現場への影響、周辺情報等々お伝えします

ホンダ、スズキ当メーカー系店舗では影響が出初めていて、店頭へのダイハツユーザーが明らかに増えてきているそうです。

ダイハツの営業スタッフは営業の仕事が無いので早期に年末休暇をとってバカンスとか

中古車出品に関して値段に影響は出ておりません。今現在

新車の生産はダイハツ以外のメーカーで急ピッチに進められているようです。12月現在で弊社に於いても3月生産分まで予約が入っている車種もあり、人気機種(量販車)を中心にが初売り以降の受注が急激に伸びることが予測されます。スズキ、ホンダ等に於いての人気機種(商用車を含む)は初売りをもって3月迄の生産はほぼ無くなり、半年待ちの状況になる機種も出てくることが予想されます。

25日のダイハツ技術者による記者会見によると、第三者に於ける安全基準評価委員会において、不正行為は合ったけれども、走行基準に於いては基準値に収まっていて、納車されたクルマに於いては「安全に運転走行して頂ける」という発表がありました。

小職のここだけの話 目線を変えて

何故 今?のタイミングで大きく不正問題をニュースに上げるのか

自民党阿部派のキックバック問題で政界が大きく揺れている中、大阪万博の準備遅れ問題が明るみに出ている中、国民の意識を政界から少しでも逸らせる目的で過去に何度も「隠れ蓑を作り出す裏政策」が図られてきました。

どう思われますか。