本日youtube動画で衝撃的な暴露動画が流れています。ディーラーでも過去には「リコール隠し」によって長年に渡って信用が失われ販売台数が過去に戻るには至っておりません。
様々なリコールだけでもお客様に対し慎重に「お詫び」と「早期対応」、不安の除去に全社一丸となって取り組みます。それが企業として当たり前の対応です。
お客様の車(タイヤ)を故意に傷つけ、保険金請求を水増し、タイヤに穴を空ける位置すらマニュアル化されているかのような行為。店舗や個人レベルで行える範囲を遥かに逸脱していて、これは企業全体で行っているとしか考えられない。
車業界全体に対するイメージにも影響
直近にも「広島マツダ」のサービス員による身体障害者をバカにするような動画が拡散され、自動車業界のモラルがネット上で論議されて中で今回の不祥事。いや犯罪
車屋さんという立場からも、お客様から「見積金額は本当に妥当なのか」という不信感が今後長期に渡って払しょくされないのではないかという懸念があります。
業界責任として報道機関、雑誌、新聞等が今後どのような伝え方を自動車ユーザーにするのか。
決して有耶無耶にはできない大きな問題です。業界の闇として膿(ウミ)は出しておかないといけないのです。多くの人(業界人も含め)がこの問題を拡散し、何故そのようなことが起こったのか裏側に潜む問題点と打開策を業界全体で考えていく必要があるのです。
背景にあるもの
自動車保険に係る売上「外注売上」はディーラーでも水物と言われるくらい突発的に売り上げが立つものでサービス部門の月の売上ノルマ(目標粗利益)を達成する上で大きなウエイトをもつ、言い方は悪いが実に美味しい商品です。
鈑金作業は外注先企業に丸投げで労力を掛けることもなく差額マージンだけで効率よく稼げるものです。
工場長は毎月のように永遠右肩上がりのサービス粗利益というノルマに追われます。例えれば大きな謝金を工場長が抱え、月末支払期限の月割返済額を必死になって用意する。社内には取り立て屋がいて必要に返済をせがんでくる。
前年同月非を右肩上がりに達成し続けるためには効率にも限界があります。一方企業側は働き方改革だの残業時間の削減、労働基準法絶対条件。
時間も制限される中でどのように目標をクリアし続けていけるのでしょうか。返済が何度も滞ると、即配置換え出世はなく賃金もさがります。リアルローンが払えなくなります。
結論は「簡単に儲かる方法」に行き着くのは当然の流れです。
企業は本当に伸び続ける必要があるのでしょうか?人もモラルさえも蝕んで。含み益だけ蓄えて!
そこまで頑張って来て日本は成長してきましたか。経営者や役員を含め賃金は上がりましたか。
ディーラーが取り組んでいるもの
三菱から痛いほど学んだ信用第一主義。お客様第一主義
交換部品でお客様が確認できるものは出来る限り、修復前に修復(交換)部品を見て頂いた上で納得いただいて交換を行う。作業効率は間違いなく落ちますし手間はかかります。時間効率からしてもマイナスでしかありませんが、その後のお客様との意思疎通や交換トラブルでの二次作業から考えると決して省くことのできない信用取引の一旦です。
注)上記取り組みは全ディーラーが行っているものではありません。
今後の処分が課題
大きすぎる信用の失墜
報道のされかた次第でお客様離れがどのように進んでいくかは異なりますが、相当なダメージは免れることはできないと考えます。
早期に退職される従業員も出てくることも考えられます
業界としてのマイナス要因ではありますが業界責任問題として取り上げさせて頂きました。
追って動向を見守りたいと考えます